花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    【長編】『楼蘭』―黎翔編― 39  ※要注意!古代パラレル

    楼蘭




    次の朝、黎翔は謁見するために王宮へと向った。


    最初の楼蘭王の印象は、なんて穏やかな人なのだろうと思った。

    玉座に座る比龍王その人は……
    夕鈴姫と同じ金茶の髪
    ハシバミ色した優しい瞳
    ああ……似ている。
    親子なんだなと血の不思議さに、つくづく驚く。

    「お初にお目にかかる楼蘭の比龍王。
    私は、西方の白陽国を治める珀 黎翔と申します」

    「貴殿が白陽国国王殿か……
    無事で何より、珀国王殿」

    「先触れの使者の到着から、だいぶ遅れましたな。
    心配しておりました」

    温かな出迎えの挨拶に、夕鈴姫を思い出した。
    黎翔は、なんだか無性に姫に会いたくなった。

    同じ色の瞳が、姫を思い出させるからだろうか?










    ……どうやって
    姫のことを切り出そう?

    昨夜から出せない答えに思案している間にも、
    さらさらと楼蘭王との謁見の時間が過ぎていく

    謁見も終わりに近付く頃、黎翔の何かに気付いた比龍王が、
    冷たく鋭い慧眼で黎翔に問いかけた。

    「珀国王殿。
    なにやら話したいことが、あるご様子」

    「私も、比龍王に尋ねたきことがあります」

    「なるほど……

    では、別な時にゆっくりと貴殿と話がしたい。
    王宮に部屋を用意させよう。
    連れの者達と存分に寛がれよ」


    ……黎翔編・40へ 続く


    2016.03.08.改訂
    2012.09.02.初稿
    関連記事
    スポンサーサイト

    管理者にだけ表示を許可する