花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    【長編】『楼蘭』―黎翔編― 37 ※要注意!古代パラレル

    楼蘭





    地平線に赤く滲(にじ)む
    大きな太陽がタクラマカンに沈みゆく……

    刻々と変化する
    燃えるような赤い城壁(じょうへき)

    砂岩(さがん)で作られた堅牢(けんろう)な城壁は
    燃えるような夕陽に照らされ、
    黎翔の目の前で、鮮やかな薔薇色に染まった。

    城壁を幾重(いくえ)にも取り囲んだ掘水も、
    照り返された夕陽に薔薇色に染まる。

    燃え上がるような夕焼けに染まる
    赤銅色(しゃくどういろ)した砂漠の城砦都市

    明日も晴れると約束しているかのような夕焼け空。
    たなびく雲も赤く……

    城壁の向こうの数基のストゥーパは 
    夕陽を背に暗褐色(あんかっしょく)の影を見せ、そびえ立つ

    ようやく黎翔達は、楼蘭王都の城門に辿り着いたのだった。

    砂漠と城門とを繋(つな)げる掘の跳ね橋は上げられており、
    城郭(じょうかく)の中には入れない。

    黎翔達は、跳ね橋の対岸に立て看板を見つけた。



    ――ここは楼蘭。
    中に入りたい者は、この半鐘(はんしょう)を鳴らせ!
     
    砂漠を越えてきた者、これから越える者は歓迎しよう。
     
    だが、我が国に仇(あだ)なそうとする者は、即刻立ち去るがいい―



    黎翔は、指示されたとおり半鐘を鳴らした。


    かぁあぁぁぁぁぁぁーーーーーーん

    城壁を越えて高らかに響く
    鐘の音。

    城門の小窓が開き
    跳ね橋の門番の顔が顔を出した。

    「何用か?」

    門番の誰何(すいか)の声が響く。
    黎翔は朗々と門番に答えた。

    「私は白暘国から来た珀黎翔と申す者。
    砂漠を越え比龍王に会いに来た。
    開門されたし」


    「ようこそ
    楼蘭王国へ…
    今、開門する。
    しばし待たれよ!」

    ガラガラと古めかしい滑車と
    金鎖の重い音がして、
    大きな跳ね橋が城門から下りてきた。
    それに伴い城壁の中の都が現れる。

    輝く光に溢れた楼蘭の街は、大変な賑わいをみせていた。

    ようやく姿を現した楼蘭王国の首都・楼蘭。
    謎に包まれたオアシスの貿易国家・楼蘭王国

    夕鈴姫を手に入れる鍵を持つ 
    夕鈴姫の父・比龍王の治める地

    黎翔は、ついに首都・楼蘭にたどり着いたのである。

    ……黎翔編・38へ 続く。



    2016.03.08.改定
    2012.09.02.初稿
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    27:NoTitle

    あぁ、やっと黎翔編が始まりましたね!
    やっと黎翔が桜蘭に!!
    夕鈴姫がー…
    続きどうなるか凄く気になります(≧◇≦)
    楽しみにしてますね!

    2013.02.04 00:04 陽向 #- URL[EDIT] 返信
    28:お待たせしました。

    陽向さん
    こんにちは
    さくらぱんです

    お待たせしてスミマセン(>_<)
    お待ちいただいていたのですね。
    今回も、ジリジリで更新です。
    まだ、未完成な作品なので、夢逢瀬から先は、更にお待ちいただくことになります。
    スミマセン。
    先に、謝っておきます。ぺこり。

    2013.02.04 11:29 さくらぱん #- URL[EDIT] 返信

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