花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

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    【長編】楼蘭ー王宮編ー32 ※要注意!!!古代パラレル

    楼蘭




    楼蘭王の密命を受けた使者の到着の知らせは、
    まだ離宮の夜も明けぬ早朝だった。

    滑らかな絹の掛け布に身を潜りこませ、薄絹の夜着に身包んで
    夕鈴姫は、いつものように寝台でスヤスヤと眠っていた。

    金茶の長い癖のない髪は、扇のように絹の敷布に広がる。
    閉じられた睫は、微かに震えて覚醒の時を待っていた。
    淡い色の唇から微かな寝息……


    夕鈴は離宮の自室 白い帳が幾重にも重なった寝台で、
    ぐっすりと子供のように丸くなって眠っていた。

    ……ひ……さま。 
    ……姫様、お起きください。

    ……ん
    なあに……?
    もう朝なの?

    まだ外は暗いわ?
    どうかしたの?

    夕鈴様。
    王宮から、姫様に密使が参りました。
    楼蘭の将軍が密使です。

    なにやら急用とのことで……
    姫様に、謁見を願い出ております。

    いかが致しますか?

    ……急ぎ。
    お召し物のご用意を……


    昔から、夕鈴付きの侍女の揺り起こす声に気付き
    夕鈴姫は、まどろみから目覚めた。
    寝台から身を起こし、侍女に答える。

    「将軍が密使とは穏やかじゃないわね。
    お父様に、なにかあったのかしら?」

    「急いで会う必要がありますね。
    謁見の用意をしてください。
    教えてくれてありがとう」

    「将軍は、お父様の信も厚い。
    私(わたくし)も、昔から良く知っています」

    「ここで、お会い致しましょう!
    お通しして……」



    姫様、それはいけません。
    ……万が一、武帝のお耳に入りましたら姫様に、災いが起きます。
    どうしてもと仰るなら、
    簡単にでも、お召し替えをお願いいたします。




    夕鈴は、嘆息すると……

    「分かりました。
    急いで着替えましょう……用意をして」

    「支度が出来る間。
    将軍には離宮の湖畔の四阿にて、お待ちくださいと伝えてください」

    夕鈴姫は、そう言い残すと支度をするべく
    奥の続き間へと消えた。


    ……王宮編・33へ 続く



    2016.03.02.改訂
    2012.08.30.初稿 


    おじさんばかり続いたので、ポロリと意味なく夕鈴登場。
    ただ単に子供っぽく眠る夕鈴書きたかっただけ。

    2012年08月30日17:06
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