花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    【長編】楼蘭ー王宮編ー31 ※要注意!!!古代パラレル

    楼蘭 




    当時、漢の武帝は26歳、夕鈴姫は12歳。

    一回り以上も年の離れた男の下に、誰が好き好んで嫁にやろうなとど思うものか。
    母を亡くしたばかりの娘を気遣い、比龍王は武帝に嘆願する

    せめて姫が大人になるまで、故郷に留めることを父は願った。



    武帝の間者からの眼の届かぬところ

    漢を恐れた他国が、姫に刺客を送り続けることが予測された。
    他国からの間者からも、眼に届かぬところ

    王家の者と、その一部の神官しか知らぬ場所
    彷徨える湖、ロプ=ノールの離宮に夕鈴姫を隠して早5年。
    その間、自由に過ごせていた夕鈴姫の娘時代は、もうすぐ終わる。

    今の、漢の武帝は31歳、夕鈴姫は17歳。
    開き始めた花の蕾の年頃。
    恋も知らぬであろう娘に、心で比龍王は詫びた。

    王宮に戻れば娘の運命は、確実に変わる。
    動き始めた夕鈴姫の過酷な運命を想うと、父として胸が痛い。

    ……もはや神域ロブ=ノールの奇跡に、娘の運命を委ねるしかなかった。




    「誰か、離宮に使いを…… 
    夕鈴姫を王宮に呼び戻せ!」

    父王・比龍王の断腸の想いの決断。
    重い姫の重責に、誰しも頭を垂れたのだった。



    ……王宮編・32へ 続く。




    2016.03.02.改訂
    2012.08.31.初稿
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