花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    【長編】楼蘭ー王宮編ー29 ※要注意!!!古代パラレル

    楼蘭 




    楼蘭王宮に激震が走った。


    東の関所と接する敦煌(とんこう)より、東の皇帝の使者が来た。
    定期的に、夕鈴姫の所在確認をする漢の武帝の使者である。

    いつものように、楼蘭国主・比龍王は、謁見だけで事を済ませようとしていた。
    しかし今度の使者は、敦煌より更に東……帝都から来たのだという。

    年頃になった夕鈴姫を、なかなか皇帝に差し出さない楼蘭に痺れを切らし
    武帝は、大変ご立腹だという話だった。

    皇帝の命を受け、夕鈴姫を使者の目で確認し婚儀の日取りを決めて
    報告せねばならないのだという。

    夕鈴姫の父王である比龍王は頭を抱えた。

    …………もう少し。
    娘に自由を与えたかった。


    親心が疼く。
    彼女の行く末を思うと、沈痛な面持ちで瞑目するのだった。


    ……王宮編 30へ・続く



    2016.02.29.改訂
    2012.08.30.初稿 
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