花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

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    【長編】楼蘭ー離宮編ー26  ※要注意!!!古代パラレル

    楼蘭 



    夕鈴は泣き疲れ
    身体が妙に、だるく重く感じた。

    とろとろと、薄れいく……意識の中で・
    黎翔の声を聞いた。

    「私は、もう貴女に
    この思いを隠そうとはしない」

    「夕鈴姫……否
    夕鈴」

    「何故そのように涙する?
    答えてくれ夕鈴」

    「先ほどの君の涙は悲しみの涙だった。
    私の求婚に応ええられない理由は、何故だ?」

    「君をここまで苦しめる。
    秘密とは……いったい?」

    「答えてくれ!
    夕鈴」

    今は、何も考えたくなかった。
    過去も今も未来も。
    眠りにこの身を任せたいのに、彼は許してくれなさそうだ。

    空っぽの意識のなか夕鈴の耳に、黎翔の悲痛な叫びだけが響く


    彼女は、黎翔の問いに答えなかった。

    ……沈黙の時間が流れる。

    すべては、愛する貴方・黎翔の為。
    滑りゆく意識の中で、夕鈴は夢で答えた。






    ――――――私は、国の為に嫁がなければならない。
              第29番目の寵妃として……    
               皇帝の待つ 東の強国へ嫁ぐの。

    ――――――黎翔様。
              好きよ。

    ――――――たぶん、初めてお会いしたときから。
              気付くのが、遅かったけれど
                出会うのが、遅すぎたけれど

    ――――――貴方に恋して良かった。
              この想いを胸に秘めて、かの国に嫁ぐことができる。

                黎翔様。
                   ……ありがとう


    ――――――だから許して……
              何も告げることの出来ない私を。
               貴方を、私の運命に巻き込みたくないの。





    ――――――だから、忘れて。
              お願い……私のことを。

    ――――――ロプ=ノールの星鏡が見せた夢だとおもって……
            私ははじめから幻なの……



    ……27へ・続く。



    2016.02.24.改訂
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