花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

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    【長編】楼蘭ー離宮編ー25  ※要注意!!!古代パラレル

    楼蘭 






    昼間は熱砂の砂漠の夜は、凍えるように寒い。
    冷たい夜が、二人を包む。

    ロプ=ノールの星鏡に、夜風か吹き渡り、水面に細波(さざなみ)が立つ
    星鏡は、歪んだ天空を映しだしていた。

    …………まるで、夕鈴の心のように。








    いつの間にか、離れた二人の唇。
    黎翔は、静かに涙を溢(こぼ)す夕鈴を深く胸に抱きしめ、
    姫の言葉を静かに待った。

    時おり夕鈴の泣き濡れた頬に、優しく口付けをして優しく囁く 
    「愛しています」 の言霊と共に……

    優しければ優しいほど、夕鈴の恋心はジクジクと痛み出す。
    もはや自身では、立っていられない身体を
    かろうじて黎翔に支えてもらっていた。




    ……っ。



    もう少し早くお会いしたかった……





    消え入るように呟いた、彼女の言葉を黎翔は聞き逃さなかった。
    その言葉は、黎翔に向けたものではなく、
    自分自身に呟いたものだと分った。


    「ごめんな……さぃ……」

    静かな涙は今や嗚咽(おえつ)に替わり 静かに切なく泣き崩れる夕鈴。
    黎翔の胸を切なく締め付ける彼女の姿。

    黎翔は訳も分からず…………
    ただ愛しい彼女の髪を梳き、涙が止まるまで慰めるしか手はなかった。




    ……26へ・続く。




    2016.02.22.改訂
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