花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    【長編】楼蘭ー離宮編ー23  ※要注意!!!古代パラレル

    楼蘭 




    「夕鈴姫。
    無礼を承知で、このまま聞いてほしい」

    黎翔の夕鈴を抱きしめる腕に、力が籠もる

    夕鈴は呼吸もままならないほど、きつく抱きしめられて
    気が遠くなりそうになりながらも……
    彼の言葉をひたすら待った。

    その言葉は彼女に思いがけない茨の呪縛を与える。

    「私は白陽国の国王。
    珀 黎翔」

    「黎翔様が国王様……」

    呆然と青褪めて身を強張らせる夕鈴。
    彼女が黙している彼女の秘密と、黎翔の告白の事の重大さに
    血の気が引く思いで、彼女は耳をそばだてた。

    腕の中の彼女が、身を強張らせるのを感じつつ……
    黎翔は覚悟を決めて、先の言葉を続ける。

    「タクラマカンの西の都・カシュガルよりも、
    遥か遠い国を、私が治めている。

    故あって楼蘭王国の王に会う為に、
    はるばる砂漠を越えてきたのだが……
    慣れない砂漠で道に迷い、
    偶然、貴女に助けられた」

    「姫……夕鈴姫。
    今まで、貴女に黙っていたことをお許し願いたい」

    「夕鈴、貴女を愛しております。
    貴女を国に連れ帰り、私の妻にしたい」

    「明日の早朝、楼蘭の王都へ向け出立いたします。
    貴方の父上に、結婚の承諾をもらってこよう」

    「楼蘭王国を去る時には、貴女を国に連れて帰りたい。
    夕鈴、どうか……是と言ってほしい」

    星明りが浮かぶロプ=ノールを背に
    黎翔は胸に迸る想いを夕鈴に告げ……

    「……夕鈴」

    ……ぁ。

    言葉では伝えきれない気持ちを込めて、
    腕の中の彼女の柔らかな唇を奪うと、そのまま情熱の口付けをするのだった。


    ……24へ・続く。


    2016.02.21..改訂
    関連記事
    スポンサーサイト

    管理者にだけ表示を許可する