花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    【長編】楼蘭ー離宮編ー17  ※要注意!!!古代パラレル

    楼蘭







    夜の離宮を彩る
    オレンジ色した沢山の篝火(かがりび)

    砂漠の凍えた空気を暖め
    客人(まろうど)をもてなす  

    夜を照らす 暖かな灯りに
    皆の気持ちも和らぐ

    年若い女主人の離宮だけあって
    華やかで、繊細な異国情緒あふれる調度品。

    東西の商人たちが、一同に集まる 
    シルクロードの要衝都市・楼蘭ならではの異国の品が
    品良く部屋に配置されていて……
    主の趣味の良さが心地良い。

    離宮の湖で飼われている孔雀の尾羽が部屋の片隅の
    大降りの青染付けの中国花瓶に挿してあった

    上手(かみて)の隅には五本爪の双龍染付けの大きな花瓶に
    オレンジの娯楽鳥花と様々な木花が華やかに活けてある。

    大降りの繊細な鋳物の香呂から、薫り高い伽羅の香りが部屋に香った。 

    湖からの少し冷たい夜風が、孔雀の羽と伽羅の煙を揺らす。

    はるか西の国ペルシアからはるばる商人が運んできたであろう。
    何枚もの繊細な模様の美しい絨毯が、部屋の床に敷き詰められていた。

    壁にも装飾として、美しい刺繍の布が飾られている
    大き目の窓辺には、一幅の絵のような夜の星空を映す湖の眺望……

    部屋の絨毯に いくつも重ねられた大き目のクッション
    金糸銀糸で刺繍された花鳥柄が、煌びやかで美しい。

    床で寛ぐスタイルは
    南国を模したここの女主人の趣味だという。

    黎翔は、クッションに凭れ掛かり、
    爽やかなオレンジの実を齧(かじ)りながら、
    離宮の女主人・美しい夕鈴姫の登場を待っていた。





    明日は、とうとう楼蘭の首都へ旅立つ。
    ……最後の砂漠越えをする出発の日。

    (滞在のお礼と、お別れの挨拶をしなければ)

    黎翔の気持ちは、出立の晴れやかさとはかけ離れ、ひどく沈んでいた。
    夕鈴姫との別れの時は砂時計のごとく、さらさらと残り少なくなってゆく。



    ……18へ続


    2016.02.10.改訂
    2012.08.21.初稿
    離宮編まったく考えていなかったのですが・・・精一杯、頑張ります。
                                2012.08.21.さくらぱん
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    2016.02.11 23:59 # [EDIT] 返信

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