花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    【長編】楼蘭―邂逅編― 11  ※要注意!!!古代パラレル

    楼蘭






    水の乙女の厳しい誰何(すいか)の声に、自分が不審人物に思われたことを知る。

    この状況では、仕方無いことなのだが……
    何故だろう、そのことに“ ツキン ” と、自分の胸が痛い。

    彼女のはしばみ色した大きな瞳が、黎翔を射るように見つめていた。
    お互いに、瞳を逸らさない。逸らせない。

    探りあう瞳。

    ――――視線が外せない。

    ……緊迫した時間の中、お互いをしばらく見つめていた。





    腰まで、水に浸かった彼女のその姿。

    水浴び中だった為 乙女の身体は濡れそぼり
    身体に巻きつけた薄いベールは、意味もなく身体に貼りつき透けていた。

    少女のような未成熟なその身体
    まだ硬い果実のようなその双丘も・・・
    その先端の蕾のような色合いの先端も・・・

    大人にまだ、なりきれていないなだらかな身体のラインも……
    濡れたベール越しに、すべてを黎翔に晒されていた。

    乾いたばかりの柔らかそうな金茶の髪が、
    黄金色(こがねいろ)に風に輝く……

    自分の無防備なその姿に 気づいていないのだろうか?
    そんな姿で男の前にいるというのに、身体を隠そうともせずに
    背筋をピンと伸ばし、黎翔を警戒するその勇気。

    女神の如く神々しいほどのまばゆい気品を全身に放ち
    その瞳に宿した強い勇気とプライドに 黎翔は惹きつけられた。

    (この私に、気丈にも相対して威嚇している。……面白い。)

    そのことに黎翔は、強い興味を覚えた。




    ……12へ続く。



    2016.01.06.改訂
    2012.11.00.初稿
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