花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    【長編】楼蘭ー邂逅編ー 9  ※要注意!!!古代パラレル

    楼蘭






    ……ぴちゃん

    静寂の場を破り、水鳥がたてた音ではない水音を 黎翔の耳が拾った。
    警戒しつつ周囲を探るも 水音以外、特に変わった様子がない。

    ……ちゃぷん。

    静寂の湖に、響き渡る鮮明な水の音。

    日よけのフードを目深に被りなおし
    腰の剣に手をかける。

    警戒しつつ、水音のするほうへ黎翔は歩みよる

    少しづつ足音を無くし 音のほうへ
    茂みに紛れジリジリ・・と 気配を消して近づく。

    盗賊かと、赤い花の咲く木の茂みの陰から 黎翔が湖を覗くと・・・

    孔雀が遊ぶ花の岸辺の近くの水辺で

    うら若き乙女の水浴び。
    目深に被った薄く透けるヴェールから覗く
    艶やかな絹糸のような金茶の濡れ髪。

    癖のない豊かな髪を背に流し
    強い日差しに、髪の輪郭は黄金色に輝く

    湖に、腰まで浸かり
    冷たい清水に身を沈める、白い肢体。
    水に濡れた衣は、身体に張り付き、悩ましい身体の線を浮き上がらせる。
    衣の貼りついた遠目からでも分かる白い肌。

    水に濡れた透けた衣から、キラキラと水滴が滴る
    水滴は空中で小さないくつもの虹をつくり、霧散していた。

    この世のものとは思えぬ、儚くも美しい娘
    砂漠の湖で出会った瑞々しい乙女に、黎翔は天啓のような衝撃を覚えていた。

    彼女から、目が離せない。
    黎翔は、高鳴る胸の鼓動を抑えきれなかった。


    ――顔が見たい。



    想像もしていなかった乙女の存在に、黎翔は気をとられ
    気配を消すのを忘れたのだった。



    ……10へ続く


    2016.01.03.改訂
    2012.11.00.初稿


    お待たせしました。
    楼蘭シリーズ再開です。
    読み直して、復習せねば……

    2016.01.03  さくらぱん
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    1939:【長編】楼蘭ー邂逅編ー 8  ※要注意!!!古代パラレル

    …ぴちゃん

    静寂を破り、水鳥ではない音を 黎翔の耳が拾った
    警戒して、周囲を探るも 水音以外、特に変わった様子がない。

    ・・・・ちゃぷん。

    静寂の湖に、響き渡る鮮明な水の音。

    日よけのフードを目深に被りなおし
    腰の剣に手をかける。

    警戒し、水音のするほうへ

    少しづつ 足音を無くし 音のほうへ
    じりじり・・と 気配を消して 近づく。

    何者かと、赤い花の咲く 木の茂みの陰から 黎翔が覗くと・・・

    孔雀の遊ぶ花岸辺が見える浅瀬にて

    うら若き乙女の水浴び。
    目深に被った日除けの薄く淡いヴェールから覗く
    つややかな金茶の髪。

    癖のない髪を背に流し
    強い日差しに、髪の輪郭は、金に輝く・・・。

    湖の水に、腰まで、浸かり
    冷たい水に身を沈める、白い身体。
    水に濡れた衣は、身体に張り付き、悩ましい身体の線を浮き上がらせる。
    衣の貼りついた遠目からでも分かる白い背中。

    水に濡れた淡い水色の衣からは、キラキラと水滴が滴る
    水滴は空中で小さないくつもの虹をつくり、霧散する。

    砂漠の湖で出会った。瑞々しい乙女に黎翔は天啓のような衝撃を覚える。
    彼女から、目が離せない。
    黎翔は、高鳴る鼓動を抑えきれなかった。


    ・・・顔が見たい。



    黎翔の予想もしなかった乙女の存在に、黎翔は気配を消すのを忘れた。



    ・・・・続く


    2012.11.00.初稿

    2015.08.30 20:14 さくらぱん #H6hNXAII URL[EDIT] 返信

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