花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    【長編】楼蘭ー邂逅編ー 6  ※要注意!!!古代パラレル

    楼蘭






    雲ひとつ無い大空に空高く舞う、仲の良い二羽の鳥たち
    乾いた赤い砂塵が舞う砂漠の一角で、大きな円を描くように飛んでいた。

    最初、空の染みのように小さく見えていた鳥は、
    今や何の鳥か判別できるほど近くで飛んでいる。
    逆光で影としてしか見えなかった鳥が、青鷺の類だったことを黎翔は知った。

    鷺ならば、必ず近くに水辺があるはず……黎翔の読みは当たった。

    砂漠の乾いた空から
    青鷺が、急転直下で砂漠に舞い降りた。

    その青鷺を追いかけて……

    ようやく黎翔は、砂丘に隠された青いオアシスを見つけた。

    小さいオアシスが見つかればよいと思っていた黎翔は、そのオアシスの大きさに驚く。
    砂丘に沿って豊かな水を湛えるオアシスは、遠くに水平線が見えていた。

    思っていた以上に、溢れる水を湛えたオアシス。
    もうここはオアシスというより、湖と言っても差し支えなかった。

    黎翔は、首をひねった。

    (こんな湖、地図にあったか?)

    国を出る時も、道案内の商人からも、砂漠にこんな大きな湖が存在するなど聞いていなかった。
    これだけ広い湖ならば、地図にも載っていてよさそうなのに地図には、湖の存在など記されていなかったと記憶していた。





    黎翔の胸に、水を見つけた喜びが湧き上がる。
    逸る気持ちを抑えて、砂漠からオアシスへと足を踏み入れた。
    もちろん、細心の注意を払って

    湛える豊富な水の煌めき
    その中で、優雅に舞い踊る二羽の青鷺

    番(つがい)だろうか?
    仲睦まじく、舞い遊ぶ
    その姿が、ほほえましい。







    黎翔は、周囲の様子に目を疑った。
    目の前の風景が、黎翔自身 信じられなかった。

    「ここは、いったい?」

    砂漠の湖は対岸が見えない。
    浅瀬の青鷺の姿の先は、陽炎(かげろう)にゆらぎ霞(かす)む湖。

    緑濃い木々は 水の豊富さの証。

    何より信じられなかったのは、
    そこに集う鳥達だった。

    水の気配濃い空気に
    赤や黄、桃色、白、オレンジ、青など、極彩色の花をつける満開の木々

    その木々の間を縫うように
    ふるふると羽を扇のように広げ、求愛の踊りを踊る
    崑崙山脈を越えた南の国に棲むはずの孔雀たち

    白や七色の孔雀が、緑の岸辺を歩いていた。

    (……ここは、どこだ。)

    黎翔は、夢を見ているようだった。



    ……7へ続く


    2015.08.27.改訂
    2012.11.12.初稿
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    1935:【長編】楼蘭ー邂逅編ー 5  ※要注意!!!古代パラレル

    砂漠の乾いた空から
    青鷺が天空から、二羽 オアシスに舞い降りる

    その青鷺を追いかけて・・・
    黎翔が砂漠からオアシスに足を踏み入れた。

    湛える豊富な水の煌めき
    その中で、優雅に舞い踊る優雅な青鷺

    二羽、番(つがい)だろうか?
    仲睦まじく、舞い遊ぶ
    その姿が、ほほえましい。



    ・・・・・・・しかし

    黎翔は、オアシスの様子に目を疑う。
    目の前の風景が、黎翔自身 信じられなかった。

    思っていた以上に、溢れる水を湛えたオアシス。
    これはもう、砂漠の湖といっても良かった。

    対岸が見えない。
    浅瀬の青鷺の先は陽炎(かげろう)にゆらぎ霞(かす)む。

    緑濃い木々は 水の豊富さの証。

    何より信じられなかったのは、
    そこに集い遊ぶ鳥たちだった。

    水の気配濃い空気に
    満開の色とりどりの花をつける木々

    その間を縫うように
    ふるふると羽を扇のように広げ、求愛の踊りを踊る
    崑崙山脈を越えた南の国に棲むはずの孔雀たち

    白や七色の孔雀が緑の岸辺を歩いていた。

    (・・・ここは、どこだ。)

    黎翔は、夢をみているようだった。



    ・・・・・・続く

    2015.08.25 10:37 さくらぱん #- URL[EDIT] 返信

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