花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    【本誌添い】 多忙な狼は君が足りない

    今年は、先月から変な天気ですね。
    某ゲスト様への返信コメントに書いた短めのお話です。

    確かに白陽国なら陛下は数日間、執務室に監禁されてお仕事されているはず。
    そろそろ妻への禁断症状が現れますね(笑)

    *****





    「陛下。
    隣国の大雨が、此度の下流の我が国の河川の氾濫になりました。
    流された橋や壊れた堤防を直す補修費を含め隣国へ賠償金を請求したらいかがでしょうか?」

    「うむ…………。
    だが、あちらに非があるとは言えない。
    これは天災だからな。
    賠償金を請求するのは難しいだろう」

    「しかし我が国の予算にも限度があります。
    天災とはいえ実際に国に被害はあるのですから………」

    「そうだな……。
    でも安易に賠償金を請求すると足元を見られるのではないか?」

    「何か、もっと他に良い案は無いのか?
    (賠償金請求)の案は、しばし保留にする!」

    「……しかし、
    壊れた橋を、いかがするのですか?」

    「民の生活の要でもある橋は、借金を作ってでも早急に直せ!
    アレが悲しむ」

    「お妃さまですか?」

    「……」


    はーーー


    静かな執務室に小さな李順の溜息と共に、別段困った風でも無い彼の声が
    淡々と響いた。

    それはあらかじめ想定されていた命であり
    彼の中では、策がすでにある話だったことを意味していた。

    それでも国庫に潤いが只でさえ少ないのに、
    更に少なくなる事業への出資に自然、溜め息の一つも零れよう。

    「しかたがないですね。
    物流が途絶えることは国の得策ではありませんし、
    何より疫病が蔓延するのも困ります。
    早急に手を打ちましょう」

    「任せたぞ。
    李順」



    ……
    …………


    「時に李順。
    休憩はまだか?
    火急の仕事ばかりで私は疲れた」

    「あと決済の必要な案件が5つ程。
    それまでは休憩は無しです……と言いたいところですが」

    「陛下も不眠不休で三日間。
    執務室に籠りっぱなしではお身体の疲れも取れませんね」

    「ちょうどお昼ですし、いいでしょう。
    火急とはいえ、昼食後でも間に合う案件ばかりです。
    私も疲れました。
    少し休憩にいたしましょう」

    「やったぁ!
    夕鈴不足で死にそうだったんだ!
    では、早速……」

    少しすると後宮で、一つの悲鳴が聞こえた。
    ここしばらく仕事で会えなかった夫が忽然と現れて、
    会えなかった分、愛妻を愛でたのは言うまでもない。




    *****


    お粗末様でした。


    寒日桜1-300

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