花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    【コラボ詩文】 Dear…… 

    天津風(あまつかぜ)が吹く
    乱れる我が心

    満開の桜が
    悪戯な風に、花散らす如く

    生き急いだ若い命

    時よ遡れと
    何度、願がったことだろう

    君は今、幸せなのだろうか?
    苦しんだ空蝉(うつせみ)を脱ぎ捨てて
    君は今、穏やかかい?

    泣き顔を隠して
    明るく友を慰めてくれた君

    今は、もう果たせない約束が
    胸に痛いよ

    なぜ選ばれたのが君だったのか
    まだ君は、やりたいことが多かったのに……
    どれだけ君が家族を愛していたのかを知っているだけに
    君の無念を思うと心が痛い

    あれはまだ去年のこと
    君は誰にも告げず
    最後の別れに来てくれていたんだね

    知らなかったよ
    もし知っていたとしても、何を話していいのか分からなかったけれど。

    最後の握手
    君の手の温もり。
    優しい笑顔。

    まだ消えて無いよ
    君の残したものは、とても大きくて消せやしない

    また会えると思っていた私は、
    ありきたりで簡単な挨拶をしただけ

    「また会おう」

    「もう来れるかどうかも分からない。
    ……これが最後かも」

    その言葉の意味を深く考えずに
    一緒に撮影したおどけた顔の集合写真が手元に残った。

    予想もしていなかった
    君の訃報を知らせる短い手紙

    信じられず

    今も、ひょこり
    「冗談だよ」と笑って
    君が現れそうで……





    今年のクリスマスカード
    どうしようかと迷ってる

    君の好きだった異国情緒溢れる
    カラフルな切手
    来年のカレンダー
    君とパートナーが並んだ宛先

    もう君は居ない
    出せずにいる今年のクリスマスカード




    まだ信じられない
    でも現実なんだよね!

    事実を受け止められないのは
    なぜなんだろう?

    天津風が吹き抜ける

    Dear friend
    君は今、どこを風になって吹いているんだい?
    今だ、君一人分の心の穴が塞がらない

    君が天国で穏やかに笑ってくれていますように……
    そっと願って瞳を閉じた


    夕桜-1000


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