花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    現パラ【長編】 誰も予想もつかない失態  1

    「嬉しいですわ。
    お姉さま。
    家にお泊りになるなんて……」

    「ゴメンナサイね。
    急にお邪魔して、泊まらせてくれだなんて……
    でも、本当に行くところなくて……」

    「頼っていただけて嬉しいです。
    お姉さまなら、何日でも泊まってくださっても大歓迎ですわ!」

    あまりにも恥ずかしい黎翔さんの演技に
    とっさに珀家を飛び出した。

    そのまま下町の自宅に帰りたかったが……
    妻として貸し与えられたブランドの衣装のままで、私は飛び出してきてしまった。
    珀グループの若き会長の妻として、
    名の知られてきた夕鈴は下町に帰り
    珀グループに泥を塗るわけには行かない。
    ましてや、偽者夫婦とバレる訳にいかず……

    困った私は、最近たまたま大学で知り合った
    氾財閥のご令嬢“氾紅珠”に、連絡して今に至る。
    まさか、超高層ビルの高層階
    1フロア全部が、紅珠の家だとは思わなかったけど……

    文字通り、着のみ、着のまま転がり込んだ夕鈴は、
    次々と“氾紅珠”カルチャーショックの洗礼にあっていた。

    最たるものは、おぱんつ事件だった。

    「お姉さま、湯上りのお着替えをお持ちしました。
    着替え方が分らない時、呼んでくださいね」

    「?
    ありがとう、紅珠さん」

    バスルームを使い終わった夕鈴は、普段見慣れないハンカチみたいなものと
    着替えを見て戸惑った。

    「下着用意してくれるって聞いたのに……何処にも無いわ」

    「紅珠さんーーー?」

    夕鈴は、バスルームの外の紅珠を呼ぶのだった。



    ……続く

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