花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

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    完【Yコラボ】アリスの口付け 20  アリスの口付け

    どれくらいそうしていたのだろう。

    「ありがとう、夕鈴。
    もう大丈夫だから……」

    ポツリと静かに黎翔さんが呟いた。
    少し、気恥ずかしそうに頬を染めて
    いつも以上に優しく微笑んでくれた。

    私、黎翔さんを慰めることが出来た?

    「そうみたいですね」

    ようやく見れた彼の笑みに、私はほっと一安心して
    彼に微笑み返した。

    ひとつ。
    黎翔さんの額に、慰めのkissをして、彼の顔を見つめた。

    「……大丈夫ですか?」

    夜景を写し、真っ直ぐな視線の彼の瞳に
    私が映る。

    至近距離で見つめられて、今度は私が頬染める番だった。


    「……夕鈴。
    君に、聞いて欲しいことがあるんだ」

    「さっきは、失敗したから……
    も一度、言うね。
    よく聞いて欲しい」

    彼の膝に抱き抱えられて
    いつの間にか、彼に左手を握られていた。

    「夕鈴。
    僕と結婚して欲しい。
    君と幸せな家庭を築きたいんだ」

    黎翔さんは、私の左手の薬指に、ティア・ドロップ型の大きなダイアモンドの婚約指輪を、ゆっくりとはめてくれた。

    驚いて、その大きな指輪を見つめる私に
    黎翔さんは……ゆっくりと、私を見つめたまま指輪をはめた左手にKISSをした。

    まるで王者の風格。

    “逃がさないよ。
    ゆーりん”

    その瞳は、雄弁だった。
    な…なんで、ここで“狼陛下”なの!?

    「僕の花嫁は、君しか居ない。
    ゆーりん」

    「黎翔さん……」

    真摯で綺麗な深紅の瞳が、私を射抜く。
    嘘でも冗談でもなく、黎翔さんが本気だということが分かった。

    「YESなら
    君から僕にKISSして……僕のアリス」

    もちろん、YESだけど……
    私から黎翔さんにKISSするの?
    プロポーズは嬉しいけど、返事が恥ずかしい。

    私が顔を真っ赤にして躊躇っていると

    「……これでは返事をもらえないっか!
    じゃあ、ゆーりんに返事が貰えるように、
    僕は目を瞑っているね」

    小犬のように無邪気に、笑う黎翔さん。
    くすくす笑いながら、瞳を閉じた。

    …待ってる!?
    うわあん…そんなに期待して待たないでっっ!!!

    私は、仕方なく返事をするべく彼の肩に両手を置いた。
    躊躇いながらも、少しずつ彼の唇に唇を重ねるために近付ける。

    ――震える唇が、彼に触れた時。

    シュ……
    “ドドーーーンッッ!”」

    また、外で花火が上がった。
    でも、今度は花火の音なんて聞こえない。

    “ド「ドーーーンッッ!”」
    何度も閃光で眩しく辺りが光る中…

    夕鈴からの口付けは、いつの間にかお互いを求める
    激しい口付けに。

    彼女の頭を抑え…貪るような彼の口付けを
    夕鈴は、たどたどしく応えてく。

    “答えはYESよ。
    ……あなたを愛してる”

    言葉は無くとも、お互いに伝えて……
    花火が終るまで口付けは止まらない。

    “この先ずっと……
    いつまでもあなたを愛してる”










    ……お幸せに。


    ーアリスの口付け・FINー
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