花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    【Yコラボ】アリスの口付け 8  万華鏡のようなパレード


    華やかな音楽と煌びやかなイルミネーションが、目の前を行き過ぎる。

    夜のパレードは、七色の吐息。
    不思議の国の夢空間。

    甘い粉砂糖がけのチュロスを頬張りながら見る
    真夜中のパレードに、私は夢中だった。

    綺麗に飾りつけられた車には、
    不思議な格好をしたおとぎ話の主人公達が、
    軽やかなステップを刻み踊りながら、私達に手を降ってくれる。

    少し顔を紅潮させてパレードを見つめる私を
    隣に居る黎翔さんが、いつの間にか肩を引き寄せていた。



    ……
    …………


    デートを決めて良かった。
    瞳をキラキラと輝かせて、とても楽しそうな彼女。
    パレードの音楽に合わせて、リズムをとる姿も、可愛い。

    今回のデート時間を捻出するため、
    僕は、今日まで仕事を少々無理してきたが、
    楽しそうな彼女の様子に、それまでの苦労が報われた気がした。

    こんなに楽しそうな彼女の姿を見るのは、本当に久しぶりだった。

    あっという間に、チュロスを食べ終わった僕は、
    夕鈴の肩を引き寄せながら、囁く。

    「どう?
    楽しい?
    どうせならパレードに混ざって、僕らも踊ろうか!?」

    「いいえ、いいです。
    楽しいけど……
    パレードで踊るなんて恥ずかしいですから……」

    僕を見つめる君の瞳がイルミネーションに彩られ、輝いている。
    このまま、ずっと夜が明けずに 君と一緒に過ごせたらいいのに……

    こんなに愛らしい君と、ずっと見つめていたい……
    いっそ、今夜は帰さないか……
    僕は浅はかな考えが浮かんだ。

    僕の君への想いは、パレードの光のように流れて
    留まることを知らない。

    今日は、僕たちの特別なデートにしたい。
    夢のように楽しい 僕たちの最高の思い出に……

    僕は、更なる君の笑顔が見たいんだ。
    そのための準備を、少しずつ進めてきた。

    僕の人生をかけた計画は、ここまで順調だ。
    こんなにも楽しそうな彼女は見たことが無い。

    あとは…………
    最高のロケーションとシュチュエーションで、あの計画を実行するのみ。










    僕は、彼女の唇に今すぐkissしたい衝動を抑える代わりに
    彼女を自分の方へと、ゆっくりと引き寄せるのだった。


    ……続く
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