花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    【Yコラボ】アリスの口付け 7  ハートの女王の広場にて

    メリーゴーランドで腰砕けた私を、休ませる為に
    黎翔さんは、パークの中央にある大きな広場に連れてきてくれた。
    ここからは、ハートの女王のお城が正面に見える。

    突然、お城の方向から色鮮やかな花火が上がった。
    赤や黄色、緑や青、紫やピンクといった華麗な光の花が、
    次々と夜空に咲いていく。

    「わぁ~~♪
    綺麗!」

    私が瞬きも忘れて、花火に魅入っていると……

    「ゆーりん♪
    お腹が空いたでしょ!?
    はい、コレ♪」

    黎翔さんから、チュロスとコーラが手渡された。
    いつの間に、買いにいったんだろう?
    気がつかなかった……

    「ありがとうございます♪
    ちょうどお腹が空いていたんです//////
    嬉しい♪」

    そういえば、お昼から何も食べてない。
    ゲンキンな私のお腹は、食べ物に反応し、
    “くくぅ~~”と、お腹が鳴るのだった。

    聞こえてないよね?
    今の音?

    私は、チュロスとコーラを受け取りながら、
    黎翔さんにお礼を言った。

    「ちゃんとした食事でなくてゴメンね
    せっかくの遊園地だし、たまには外もいいよね。
    それに、君とここの名物のチュロスがたべたかったんだ♪」

    「それに、この花火を合図に、
    もうすぐパレードが、ここを通るよ!」

    「パレードですか!?
    わぁ、楽しみ♪」

    このパークの名物“イルミネーションのパレード”が見れると知って、
    私は顔を輝かせて喜んだ。


    …………
    ……………………


    パレードを待つ間
    二人で、チュロスを頬張っていると……


    「ぁ……
    ゆーりん、動かないで!」

    驚いた黎翔さんの声。
    黎翔さんの手が、私の顔に伸びて簡単に捕らわれた。

    チュロスを頬ばっていた私は、驚いて食べるのを止めた。
    黎翔さんに引き寄せられて、黎翔さんの顔が……唇が、私の顔に近付く。

    え?

    ……え??

    何が起こっているのか把握できなくて
    でも恥ずかしくて、耐えられなくて、ぎゅっと目を瞑ったら
    私の唇あたりで、湿った温かく柔らかな感触。

    Σ!

    んぎゃ!

    いま、ペロッて……ペロッて

    ぺろって黎翔さんに舐められたっ!?
    私はkissに驚いて、瞬く間に湯気が出た。

    「ゆーりん、ご馳走様 。
    チュロスの砂糖が、ついてたよ」

    嘘!
    ヤダ、子供みたいっ!
    恥ずかしい~~~

    恥ずかしさで身悶える私をよそに、
    黎翔さんは、涼しげな顔。

    「ゆーりん、可愛い♪

    あっ、こっちにも……」

    また口付けようとする黎翔さん。
     もうその手は通じませんよ!
    私は、とっさに両手で口を隠した。

    「もう砂糖は、ついてません!」

    口付けしようししていた黎翔さんは、私に狙っていた場所をガードされて
    とても残念そうな顔をして、諦めたように見えた。
     
    私がホッ…と油断したその時。
    すかさず……

    “chu!”

    と、今度は、私の額にkissしてきた黎翔さんっ!

    私は、黎翔さんの突然の行動に驚き、
    防ぎきれなかった悔しさと恥ずかしさで、顔が火照てって仕方が無い。

    たった今、kissされたばかりの額が熱い。
    私は、額を手で押さえて、恥ずかしくて身悶えた。

    「そんなところにお砂糖は、つきませんっ!」

    焦り怒る私の絶叫の声と黎翔さんの明るい笑い声が、
    静寂のパーク内に響いていた。



    ……続く

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