花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    【Yコラボ】アリスの口付け 5  鏡の中のアリスな私

    「「「いらっしゃいませ♪
    Alice in Wonderlandに、ようこそ!」」」

    建物に入ると、コミカルで軽快な衣装を身につけた3人のお針子たちが、
    私を待っていた。

    「「「いつもですと、お客様にお好きなご衣裳を選んでいただくのですけれど……
    今日はオーナー直々の御指示で、
    お嬢様には、こちらのお衣装に着替えていただきます。」」」

    あっという間に、ふわりとした水色ワンピース。
    白いエプロンをつけて、スカートの中には、ご丁寧にドロワースまで穿いて
    長い金茶の髪は丁寧に梳られて、半分だけ結い上げた髪に
    ワンピースとお揃いの水色の大きなリボンが飾られた。

    鏡の中に映る私は、すっかりお伽の国のアリスの主人公そのものだった。


    「「「とても、お似合いですわ♪
    さあ!
    オーナーが外でお待ちです♪
    行ってらっしゃいませ、アリス様。
    楽しい夜を!」」」

    お針子たちは楽しげに歌い踊りながら、笑って私を送り出してくれた。

    煌びやかな夜のイルミネーションとPOPで楽しげなBGM。
    出口から出た私を待っていたのは、発光きのこが弾む
    摩訶不思議な世界。

    その中にシルクハットの背の高い紳士が一人。
    柔らかな黒髪を、夜風に靡かせて
    帽子を取って、軽くお辞儀をする私の恋人、黎翔さん。

    「やっぱり、ゆーりんは可愛いね♪
    まるで本物のアリスみたいだ。」

    「黎翔さんも、カッコイイです……////」

    「僕は、帽子屋だ。
    ゆーりん専属のね。」

    私に、軽くウィンクを贈る黎翔さん。

    イルミネーションに、優しく煌く黎翔さんの紅い瞳が綺麗で……私に微笑む黎翔さんの微笑みが優しくて
    私は思わず、ぽぉっと見とれてしまった。

    「さあ遊ぼう、ゆーりんっ!
    時間が勿体ないよ!」

    差し出された手に手を重ねて、二人だけのロマンティックなシュチエーションに、否が応でも期待が高まる。

    近くのカラクリ時計が、賑やかに鳴った。
    ドキドキのアリス・デートのはじまりの合図。

    煌びやかな色彩に煌く噴水が立ち昇る
    まるで星が落ちてきたかのよう……

    私たちは、噴水とカラクリ時計が終わる前に不思議の国へと駆け出していった。


    ……続く
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