花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    【Yコラボ】アリスの口付け 1

    眩い西陽が、私の影を伸ばす……
    もうすぐ陽が暮れようとしている時間帯。
    夕闇が迫る空は、淡いラベンダー色に染まりだしていた。
    街の灯りが、煌く星のように一つずつ増えていく……

    そんな時刻に何故か私は
    今、話題のテーマパークの入り口で、ひとり佇んでいた。

    テーマパークのゲート前の時計は、午後5時半を指している。
    黎翔さんとの待ち合わせ時間は、午後5時。
    なのに、いくら待っても黎翔さんの姿は見えない。


    「遅いなぁ~~
    どうしたのかしら?」


    左右、どちらの道から来るのか分からなくて、
    さっきから私は、左右の道を見ながら待ち人顔だった。

    今日は、普段忙しい黎翔さんからの急な誘いで
    来たというのに、誘った本人がまだ来ない。

    「明日の5時に○○遊園地前で。」

    珍しく 用件だけの短いメール。

    (よっぽど忙しいのかしら?
    だったら、無理してデートしてくれなくてもいいのに……)

    そう思ってしまうのは、
    大好きな彼を思うからこそだったけれど。

    こうして実際デートの誘いがあると、
    やっぱり ウキウキしてくる気持ちを、私は抑えられなかった。
    そんなことを考えていた時だった。


    ……
    …………

    ドン

    Σ!!!!
    「んぎゃ!
    だっ…誰っ?」


    急に背後から、ギュっと抱き締められて大きな衝撃……

    ち…痴漢っ?
    むね…胸触られてるぅ……

    「ゆーりんっ!
    ごめん。
    お・ま・た・せっ!」

    「その声は黎翔さん!?」

    ぃ…一瞬、心臓が止まったよ~~
    黎翔さんのバカッ!バカッ! バカッ!


    右でも左でもなく……
    突然、背後からギュウギュウ……に、抱きしめてきた恋人に
    私は物凄くびっくりしたのだった!

    ……続く
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