花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    【短編】恋詩譜 ―こひしふ―

    あなたが好き。

    あなたが、好きな自分が好き……

    大好きで……
    好きすぎて

    どうしていいのか
    分からないくらい

    あなたが堪らなく
    大好きなの

    だから、ギュッと抱きしめていて……

    この恋のメロディーを
    ずっとずっと……
    聞いていたいから


    「……夕鈴?
    寝てしまったのか?」

    しとしとと…
    雨の降る
    休日の昼下がり


    夕鈴と黎翔の二人は、
    池の畔の四阿で雨宿り

    涼しげな睡蓮が水面に華を添える
    華やかな初夏の庭。

    急に降り出した弱い雨は、
    四阿の景色を煙る景色にしていた。

    池に張り出した四阿に添うように
    枝を伸ばした青柳から雨の雫が落ちる。

    ポトン……
    ポトン…………
    と静かに落ちる
    涼やかな水の綾


    いつも政務に忙しいあなたが、
    私のそばに居る…

    それだけで
    私は嬉しいのに…

    あなたの腕の中に
    囚われて…

    とくんとくん…

    規則正しい
    あなたの心音に、
    私の音が重なる…


    しとしと…と降る雨
    世界の音が心地良く溶けて私の耳に甘く響く



    とくん…とくん。

    あなたが好き

    とくん…とくん……

    あなたが大好き

    とくん…とくん…とくん……

    私と重なるあなたのメロディーが、一つに調和する。

    「…ゆーりん」

    私の名を呼ぶ
    あなたの声

    ずっと聞いていたい

    この素敵なメロディー

    意地悪な運命の
    神さま
    もう私たちの恋を邪魔しないで……

    もう二度と離れたくないの








    徒然一発書きです。
    すみません…(^_^;)
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