花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    とある淡い恋の結末 3


    とりあえず理解したこと。

    自称・大学生というその人は、告白が私がはじめてだという。
    このスーパーで私を見初めて、勇気を振り絞って告白してくれたとか。

    気持ちは、とっても嬉しいけど……相手を傷つけずに、どう断ろう?

    「あの…ごめんなさい。もう、コレなの。」

    「…はあ!?」

    さり気なさを装い、左手の薬指にはめた結婚指輪を見せたけど……
    相手もテンパってるのか、ぜんぜん理解してくれなかった。

    ぁーーーーっ。
    ダメだ、この人。
    ぜんぜん分かってない。

    しかたなくて、私は、気鬱な重いため息を吐いた。
    もうこうなったら、腹をくくるしかない。

    「ごめんなさい!
    私、付き合えません。
    最近、結婚したばかりの人妻なんです!」

    とうとう言っちゃった。

    言えた事に安堵して、私がほっとしていると……
    ようやくその人は、指輪の意味を理解してくれた。

    スーパーの中、
    バラバラと興味を失った人々の輪が散っていく。

    一世一代の?
    愛の告白をしてくれたその人の恋は、儚く散った。
    その場で、うなだれてしまい可哀想なほど、落ち込んでた。


    でも、ダメなものはダメ。


    「あ~あ、ツイてない。」

    「はじめて勇気を振り絞って、
    告白したのに~~」

    ポツリと呟いた言葉に、ズキン。
    良心が痛んだ。

    ……続く


    *




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