花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    私の震災体験 3  sinyaさんの手記より

    さくらぱんが個人的にお願いして、震災体験のブロ友さんの手記をお預かりしました。
    内容を確認した上で、ご本人様のご好意で、了承を得て手記を公開しています。

    ご本人様の心の整理の為に徒然に書いている実話です。
    問い合わせ・苦情は一切受け付けません。
                                        
    尚、本人のご希望により、地名・ハンネは変更していますが、
    手記の雰囲気を壊さないよう、手は極力加えていません。
    ご了承ください。
                                            2014.06.30. さくらぱん

    登場人物ご紹介

     …心也さん -sinyaさん-手記を書いた本人   sinyaさんの想い
                    震災当日は、出張中で関西に居ました。
                    震災当時、今の奥様との結婚式を間近に控えた20代の会社員                
                    三陸の故郷を愛し、震災で変わってしまった故郷に
                    心を痛めている。
                    それでも変わらないものを探し続けています。
                    未だ 復興にむけて歩む故郷を、少しでも応援したい。
                    当時の体験を、後の世に伝えていかねばならないと考えて
                    手記を「花の四阿」に寄せてくれました。
                    
    彼女…心也さんの今の奥様。当時は婚約者。
                    震災当日は、三陸の故郷に居ました。 

    父親…心也さんのお父さん
                    震災当日は、仕事の関係で東京に居ました。 

    あとは、説明無くても読めるかと思います。




    もう既に、会社の人の中でも家族を亡くした人。
    自宅を流された人もいることが、分かっている人も いて
    不安は募る一方でした。

    朝御飯にと。
    コンビニで買ったおにぎりも 、のどを通らず……
    カバンに入ったまま、お昼を過ぎました。

    社長や他の社員の方達と、
    本社の近くにあった某牛丼チェーン店の牛丼を食べましたが、
    その時は味わう余裕はなく、ただ胃に流し込む感覚でした。

    午後になっても、誰とも連絡が取れない状態が続きました。
    実際は1、2時間だったのかもしれませんが、 とても長く感じました。

    テレビをつければ、どこの局も津波の映像ばかり。
    知っている地域が映る度に、心を痛めました。

    そんな時。
    仙台に住む友人から、電話がありました。

    「そっちは大丈夫?」

    友人は、私が岩手にいると思って、電話をしてきたようでした。
    今、関東にいることを話すと、「お互い気をつけよう」と励まし合い
    電話を切りました。
    彼も、実家が岩手なので、家族の安否を心配してました。

    その少しあとに、妹から電話がありました。

    当時、被災地は電話がつながりにくく……
    場所によっては、時々電波が入るところがあるらしく、
    その場所に行って電話をかけて来たとのことでした。

    私の母と兄の職場は、海に近かったので心配してましたが
    二人とも避難していて無事でした。

    そして
    その少しあとに、やっと彼女から電話がきました。

    「ごめんね。
    心配かけて」

    彼女の声を聞いた途端、
    私は、涙が溢れ出てきました。

    「よかった……。
    本当によかった!」

    彼女もやはり、電波がつながるところを探して
    電話してきた ようでした。

    私からの着信が、何十件も入っていたので
    慌てて電話を、掛けてくれたとのことでした。

    まだ安否が確認できない方達には、申し訳ないとは思いましたが
    この時、不安から解放されました。

    本当に良かった……ただそれだけでした。

    ・・・続く


    初稿 2014/11/07のメッセージ
    ブロ友・sinyaさんの手記より




    いつも忙しい合い間に、手記を届けていただきありがとうございます。
    当時、どれほど心細く不安な時間を過ごしたのか。

    ご家族がご無事で、本当によかったですね。

    津波や地震で亡くなりました皆様が多いことを考えると、幸運だったと思います。
    不謹慎と考えてしまうのは、私も同じです。
    それだけ甚大な被害をもたらした震災だったのですから。

    改めまして、東日本大震災で亡くなった犠牲者の皆様のご冥福をお祈りいたします。
    そして、ご家族様の心の平安をお祈りいたします。

    さくらぱん
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