花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    とりっく  ぉぁ  とぅりーと?7

    「陛下は、自室に戻られましたか?」

    「はい。
    大変気落ちしたご様子で、お戻りになりました。」

    「……お妃様、
    本当に陛下に、お会いにならなくてよろしかったのですか?」

    「いいのです。
    すべては、陛下のお喜びの為なのですから。」

    「今までは、老師の計画通り。
    明日の夜、陛下にお会いする時には、
    陛下のお喜びは二倍にも感じるはずです。」

    「大事なのは明日のハロウィン。
    陛下に、仕掛けるイタズラが上手くいくといいのですが……」

    「お妃様、大丈夫ですよ。
    衣装は老師がご用意してくださいました。
    おまじないの呪文も、完璧にご暗記なされたのです。
    明日の夜は、絶対に成功しますとも。」

    「……大丈夫かしら?」

    「大丈夫ですとも。」

    その衣装が問題なのだけれど……
    夕鈴の憂鬱は、侍女には伝わらない。

    いよいよ、明日の夜。
    あの衣装を着て、陛下の御前に出るのだ……

    “きっと、似合わないんだろうなぁ。”

    そっと、衣装を盗み見てため息を吐く夕鈴を
    侍女は気がつかなかった。



    2014.11.01.改定
    2014.10.30.初稿.
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