花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    【遅刻な】蜂蜜の日

    なぐり書き
    お許しを……

    *****

    それは……甘く惚ける琥珀の味わい






    「陛下っ!」

    突然、政務室に飛び込んで来たうさぎは、まっすぐ黎翔の元に駈けてきた。

    隣に立つ李順は、頭を抱えて
    「妃らしくない!」
    と、呟くが……
    無視した。

    「どうしたの?」

    政務机で、毛を逆立てた子猫のように怒る君は、とても元気で……

    怒っている時ほど、
    生き生きしていて……
    “どの時よりも、可愛い…”

    君の様子だと、些細な王宮と市井の認識の違いとふんで…
    僕は、満面の笑顔で、夕鈴を出迎えた。

    「夕鈴。
    ……どうしたというのだ?」

    「陛下っ!
    蜂蜜がっっ……!」

    涙を浮かべて、政務机に両手をつく夕鈴は、大きく肩を震わせて意外な言葉を口にした。

    「蜂蜜?」

    私と李順は、ますます訳が分からないと怪訝な顔を見合わせた。

    「はい……
    蜂蜜です。
    お願いです!」

    「蜂蜜を後宮に届けさせないでください!
    勿体無い!」

    「届けるのならば、厨房に!」

    「夕鈴、話しが見えないンだけど……。」

    “ダンっっ……!”

    キッと、僕を睨みつけた夕鈴は、この国の王である私を恐れない。

    「ですから、
    超高級食材である蜂蜜を、妃の美容として届けさせるのやめてください!」

    「たった半日で、あんなにたくさんあった蜂蜜が、半分も…無くなったなんて……」

    「あれだけあれば、甘くて美味しいお菓子が、陛下のために沢山作れたのに……」

    「……蜂蜜。」

    ポロポロ…と涙を零しはじめた夕鈴。
    黎翔は、机を回りこみ慰めようと抱きしめようとした。

    ところが・・・

    キッ・・・

    ハシバミ色の瞳で、睨まれた!?

    あまりの迫力に、黎翔は少したじろいた。

    「陛下っ
    蜂蜜を、妃の美容の為に使うのは間違ってます!!!」

    「肌は、べたべたと甘ったるいし・・・・
    高級品の食材を無駄にしてるかと思うと・・・・・・」

    あーーーーーー・・・・・


    「なんだ・・・そんなことか。
    蜂蜜は、美容にも良い」

    「この国の妃に献上する美容液として
    収められたものだ。」

    「君に使われることに、かわらない。」

    「ほら、こんなにもしっとりと、肌が光り輝いている。
    美しい肌だ。」

    夕鈴の手をとり、すべすべとした肌を楽しむ黎翔に
    夕鈴の怒りは収まらない。

    庶民にとって、どんなに蜂蜜が高価で
    薬だというのを陛下は理解してくれない。

    その甘みは、食してこそ価値があるのだというに。
    コレが市井と王族・貴族の感覚の違いといってしまえばそれだけのことなのだけれど。
    でも、夕鈴には我慢がならなかった。

    陛下にとっては、普通でも。
    夕鈴にとっては、普通じゃない。

    「陛下っ!!!
    ぜんぜん分かってない。
    私は、真剣に話してるのにっ。
    ーーーー陛下のばかっ!!」

    バタバタバタバタ……

    嵐のように去った夕鈴に
    追いかけるように陛下が、執務室から出て行った。

    投げ出された途中の書簡と
    廊下から聞こえる・・・遠ざかる喧騒。

    李順は、深いため息と共に、二人が去った出口を見つめた。

    「夕鈴殿……陛下。」

    頭を抱え、酷くズキズキ・・・と痛む頭痛に耐えたのはいうまでも無い。








    先月メールをくれたRっこさんに、捧げます←

    誓って、忘れてないよ!
    私も会いたかったデス……
    残念です(T^T)

    返事が、すごく遅れてごめんね☆
    タイミングをみうしなってしまった。
    ちゃんと返すから、お待ちください!
    関連記事
    スポンサーサイト

    管理者にだけ表示を許可する