花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    月晶の雫 14 ※離宮編

    「神官長
    待たせたな…」

    「お待ちしていました。
    陛下。」

    神殿の奥。
    とある一室。

    「本当に、お久しゅうございます。
    以前お会いしたのは、王宮でございましたでしょうか?
    あの頃は、北の離宮に旅立つ前でございま……「神官長。」」

    「内密の用件があると私を呼び出したのは、昔話をするためか?」

    鋭い視線で神官長を睨むんでも、
    神官長は、それに動じず。
    柔和な微笑みを黎翔に、向けただけだった。

    「…陛下には、すでにご用件はお分かりのはず。
    まずは、お座りください。
    話し合わねばならないことが、山とおありのはずです。」

    黎翔は、神官長に勧められたまま……
    小卓の椅子の一つに腰掛けると、
    神官長は、皴のある手で、茶を差し出した。

    「州特産の月桃茶をどうぞ。
    冷たいお茶ですが、暑い日には身体の疲れがとれます。
    長旅の疲れを癒してください…」

    そう言って神官長は、黎翔が一口飲むのを待っていた。

    どうやら一口飲まねば、話はするつもりは無いらしい。
    向かいに座った神官長の顔と茶を交互に見ると

    「へんなものなど、入っておりませぬぞ……」

    と、苦笑うのだった。

    もとより、信厚い神官長の勧めるお茶。
    毒など疑ってはいないが・・・
    哀しいかな。
    王族として生まれた身では、疑うことが身を守る手段。
    変わってしまった月日に、自然と身構えてしまう
    王としての自分を黎翔は、嘲笑った。










    「……甘いな。
    不思議な味がする。」

    「王都では、なかなか出回らない品ですゆえ……
    はじめてお飲みになる方には、癖をかんじられますかな?
    効能もよく夏バテ知らずのお茶なのです。」

    「神官長、お茶も飲んだ。
    そろそろ本題を話してくれぬか?」

    神官長は、陛下付きの次官・神官達に向かい、

    「しばらく陛下とこみ入った話をする。
    隣室にて、私が呼ぶまで待機するように」

    そう告げると、人払いをした。

    ……続く



    なかなか遅々として進まない、月晶の雫。
    この物語の長さを思うと果てしなく終わらない気もします。←
    遊べる場面のはずなのに、全然進まない。

    ゴメンナサイ。
    待っていますよね。
    気長に、お待ちください。

    2014.08.15..さくらぱん
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