花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    【短編】「優しい雨」

    木漏れ日が、降り注ぐ
    桜の天蓋

    若草に寝転び
    空を見上げると

    薄紅色の花越しに
    雲一つない
    真っ青な空が見える

    ハラハラと音もなく
    舞い踊る花びらに

    私の想いが
    静かに溶けていく

    散りゆく桜に
    想い重ねて……



    光る空は、どこまでも
    澄んだブルーで
    綺麗な空に吸い込まれそう…

    どんなに、手を伸ばしても
    届かない空は

    どこか手の届かない
    アナタのようで…


    ――急に、胸がいっぱいになった。




    優しい花びらが、雨のように
    私の心にまで 降り積もる
     
    あなたへ恋心が
    降り積もるよう。

    こんなに晴れ渡る眩しい空なのに
    私の心には、優しい雨が降り続ける



    ……恋しても
    ……恋しても
    報われぬ想いは
    花開く前に 、散ってしまうのでしょうか?

    こんなにも
    綺麗な想いなのに 、
    散らせてしまうのが、惜しいと思ってしまうのは
    一抹の迷いもない
    アナタへの恋心ゆえなのです。

    ハラハラと、音もなく花が散ります
    また今年もアナタと桜の季節を迎えました。
    この切ない想いを秘めたまま…

    アナタの下で 、美しく咲きましょう。



    例え、いつ終わるとも知れぬ
    偽りの花嫁だとしても…

    アナタを愛し、愛されている…
    幸せな笑顔の私を演じるのです。

    それが偽ることをやめた、
    私の本当の願いだとしても。



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