花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    運命  ※水月さんのお話

    ※水月さんのお話です。




    ――その出会いは、運命という名の必然だった。


    珍しく温和な父が、半ば強制的に
    年に一度の市へ行けと言った。

    「そこへ行けば、いくらお前でも、
    気に入った――が、見つかるだろう」と。

    別に市になど、興味は無かったが……
    父の命令には逆らえない。

    どうせ屋敷に居ても、暇なのだ。
    時間を潰すぐらいは、市でも出来る。

    賑やかな場は、嫌いではなかったが、
    騒動の類は嫌いだった。

    人目を避けて、私は、市をそぞろ歩くことにした。
    しばらくして何処からか
    私を見詰める視線を感じた。

    誰だろうと見渡すと、視線の先に君が居た。
    君の漆黒の瞳と私の瞳が重なる。
     
    視線が合った。
    ――その瞬間、私はようやく求めるものを見つけた。

    (君だ!)

    君は、私に出会う為、生れてきたのだと悟った。

    広場の中央で、優雅に歩む姿に私は見とれた。
    とにかく私は、君から目が離せない。

    私は吸い寄せられるように、君へと歩む。
    ようやく出会えた君と、至近距離で見つめる。

    広場に居た店主が、私に何かを騒いでいたが
    私の耳には入らない。

    ああ……私は、君に出会う為に、ここに来たんだね。
    君の首筋を優しく撫ぜた。

    私の手のひらに
    君のあたたかな温もり。
    柔らかな肌触り。

    更に撫ぜると、
    君は、頭(こおべ)をすり寄せてきた。
     
    君も、感じているのかい?
    私を主と認めてくれるのかい?

    葦毛の真珠色に輝く美しい馬。

    すり寄る姿も、愛らしい。

    私は、優雅さや優美さに欠ける軍馬を、愛馬にはするつもりはなかった。
    どうしても愛せなかった。

    今まで何頭にも出会い、その全てに失望してきた。

    “氾家に生まれたものが、いまだに愛馬の一頭もいないのはおかしい”

    そう言われ、父から与えられた馬はいたが、
    私の愛する馬は一頭も居なかった。

    再び、首を撫でると人懐こそうに鼻面を擦り寄せてきた。
    つぶらな瞳が、じっと私を見ている。

    “さあ、乗って……”

    君は、そう言っているようだった。


    *

    ・・・・・・っ。続かない。

    すいません、さかなやさん自爆です。
    誕生日プレ書くって言ったのに、何て半端な。


    Akhal-Teke-1.jpg


    イメージにした馬。
    こんなに綺麗な白馬は見たこと無いです。

    神々しくて気難しそう。
    これに乗っている水月さんまでに至らなかった。

    もう少しタネが落ちたら続きを書こう。
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