花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    【未来への約束2】恋の花3


    木立に広がる紫の花畑。
    バニラのような甘い香りが、一面に広がるヘリオトロープの花園。

    「わあ……
    綺麗ですね。」

    「今年も見事に咲いてるね!」

    一面の花の美しさに
    満面の笑みで喜ぶ夕鈴を見つめながら、
    僕は予想どおりの夕鈴の反応にクスッと笑った。

    「夕鈴、どの辺りで、お弁当を食べようか?」

    「陛下に、お任せします。」

    木々の隙間から、明るい日差しが差し込む。
    柔らかな下草が茂る場所を選んで、僕は敷物を敷いた。

    爽やかな初夏の風が吹き抜ける、
    とても気持ち良い季節。

    木々の隙間から見える青空。
    木漏れ日の眩しい光が、紫の花々を輝かす。

    「夕鈴、早くお弁当を食べようよ!」

    花々の美しさなど、お構いなしに、
    お弁当を強請る僕に、夕鈴はクスクスと笑った。

    「お待ちくださいね。」

    「うわぁ…
    どれも美味しそうだね、夕鈴。」

    夕鈴は僕の目の前に、手早くお弁当を広げ
    お弁当の説明をはじめた。

    「今日は、ちまきを作ってみました。」

    「それと、蓮根(れんこん)入りつくねと野菜のキンピラ…それと、卵の…」

    「夕鈴、これだけ朝から作るの大変だったんじゃない?」

    「いいえ。
    久しぶりでしたので張り切りすぎて、作りすぎちゃいました。」

    少し恥ずかしげに、はにかむ夕鈴を
    微笑ましく思いながら、僕は箸をとった。

    「全部食べるよ!
    いただきま――す!」

    「夕鈴も一緒に食べよう!」

    「はい。
    いただきます。」

    「美味い!
    やっぱり、君の料理は最高だね!」

    僕は、夕鈴に取り分けて貰った
    ちまきを食べて彼女に微笑んだ。

    「陛下のお口に合って、嬉しいです。」

    「夕鈴の料理は、いつも美味しいよ。
    ただ…最近は、作ってくれる回数が減って寂しいけど……」

    「すみません。
    私も、できるだけ陛下に
    手料理を召し上がっていただきたいのですが…」

    「分かっているよ。
    我が妻よ。
    君が私の正妃になって忙しいのは、分かっている。」

    「ツマラナイことを言った。
    許せ、夕鈴。」

    「今は、君との思い出の場所で
    久しぶりの君の美味しい手料理を
    思う存分堪能すべきだな。」

    あれから、一年…いろんなことが、僕達に立ち塞がった。
    それでも尚、この胸に咲き誇る恋の花は散らず、君との恋は成就した。

    あの日、この場所に君が迷わなかったら、
    僕は君に求婚していなかったかもしれない。

    こんなにも早く、君を手に入れられなかった。

    甘い花の香り。
    風にそよぐ、満開の恋の花々。

    感慨深く花々を見つめる。

    「夕鈴、愛しているよ。」

    「また、来年もここに来よう。
    君との思い出の場所へ」

    「はい、陛下。」

    「また来年も、お弁当を持ってここに来ましょう。
    楽しみですね。」

    また来年も変わらず、この場所に満開の恋の花が咲くのだろう。
    再来年も、その次の年も……ずっとずっと。

    君と毎年、ここに来よう!
    君との秘密の花園。

    僕らの花を見る為に!




    ―未来への約束2・恋の花 完 ―
    本日は、求婚の日です。
    間に合った!
    2014.01.27.

    3日間、体調不良で寝込んでました。
    分室でのメール投稿品。






    未来への約束1を読んで
    未来への約束2との、矛盾を見つけてしまった。

    キャーー!!!
    どうしよう

    すいません。
    今は、直しようが無い。締め切りが・・・
    時間があるとき、手直しします。
    2014.01.28.
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