花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    【中編】現代パラレル「デリバリーサンタ」4

    突然始まった、夕鈴のアルバイト。
    街角に、響く夕鈴の呼び声も街角に馴染んだ頃・・・・
     始まりとおなじに唐突に終る


    「夕鈴、ありがとう。
    助かったよ~」

    夕鈴の首にかじりつき、元気にお礼を言う明玉。
    元気になった親友の姿に、夕鈴はホッとする。

    「明玉、もう風邪は大丈夫なの?」

    「もう、すっかり良くなったよ!!!」

    元気な笑顔には、風邪をひいていた病人の様子はなかった。
    すまなさそうな表情の明玉が、夕鈴の両手をとった。

    「こんな時間になったけど・・・・
    交代するね。」

    「えっ・・・でも。」

    「・・・・ホントに、夕鈴ゴメン。
    今日は、クリスマス・イブ。
    夕鈴を二年連続、バイトで借り続けてたら、私が黎翔さんに殺されちゃう!!!」

    明玉は、夕鈴に焼きたてのピザの入った箱と
    夕鈴の荷物を押し付けると、店の扉に押し出した。

    「えっ・・・・明玉、コレなに。」

    「夕鈴、ラスト・デリバリーに行って来て!!!
    客の指定は、店先の可愛いサンタの彼女。」

    「お客様は、黎翔さん
    たぶん・・・お迎えが来るとは思うけど。」

    「冷めないうちに届けて欲しいって。」

    「あ・・・着替えちゃダメだよ。
    指定は、可愛いサンタの彼女だからね。」

    「う・・・・明ぎょくぅ~~」

    店の扉の中で、サンタ姿の明玉は、あとは大丈夫。任せてと笑う。

    検討を祈る!!!
    ウインクして、手を振る明玉の急な展開に、夕鈴はついてイケナイ。

    確かに、今日はクリスマス・イブ。
    拗ね始めた小犬のような彼のご機嫌は、本当にコレで直るのかしら?

    箱は、まだ温かい。
    だけど・・・・いつの間にか、粉雪がチラついてきた。
     冷めるのは早そうだった。

    このまま・・・・サンタの格好で街中を、黎翔さんのマンションに行くのは、恥ずかしい。
    夕鈴は、慌てて自分のダウンを着て、足早に向かうのだった。


    ・・・続く



    2015.12..23.改訂
    2013.12.27.初稿
    遅刻ですよね。大遅刻。
    許してくださいね。
    夕鈴にデリバリーさせないと。
    もう少しおつきあいください。


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