花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    【中編】現代パラレル「デリバリーサンタ」3

    時計の針が、20時をさした。

    「……夕鈴。
    迎えに来たよ。」

    スーツ姿の黎翔さんが、夕鈴に微笑む。

    「黎翔さん!
    ありがとうございます。」

    「今、着替えてきますから、ちょっと待ってて下さいね!」

    駆け足で、店内に入る夕鈴。







    数分後…

    「お疲れさまでした!
    お先に失礼します!」

    元気良く、店から出てきた夕鈴は、
    にこやかに、黎翔さんに微笑む。

    「迎えに来てくれてありがとうございます、黎翔さん。
    でも、忙しいのに毎日、お迎えなんて申し訳ないです。」

    「これくらい、大丈夫だよ。
    バイトお疲れさま、夕鈴。
    じゃあ…帰ろうか?」

    「その前に……」

    チュッ…

    先ほど浩大が口付けた指先に、黎翔は、上書きするように甘く口付けた。

    「……な。」

    真っ赤な顔の夕鈴に、妖しく微笑む。

    「消毒!」

    動揺を隠せない夕鈴に、満足げな黎翔が囁く

    「さあ、家に帰ろう!」









    それを見ていた浩大。
     


    「アレ…絶対、さっきの見ていたってことだよな……」

    「……夕鈴ちゃん、気付いてないよな…」

    「…………強奪は、無理っぽい!?」

    浩大は、引きつった笑いで、二人を見送った。

    続く


    2015.12..23.改訂
    2013.12.25.初稿
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