花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    【短編】IF・西の国シリーズ「るんばっぱ♪」※無茶ぶり設定

    2014.01.18.
    絵師・ダリ子さんからの動く老師 gif.アニメの頂き物封入
    昨年から、待ってました。
    強奪許可ありがとうございます。

    2013.12.03.
    某絵師さまへのカンフル剤
    禁断の老師
    動く老師が見たくて作りました。
    いずれ描いてくれると思うwwwww
    かなりの無茶ぶりなので、鍵をつけました。




    ◆西の国シリーズ
    ◆臨時花嫁
    ◆かなりの無茶ぶり設定
    ◆つじつまが合わないありえない設定
    ◆そもそもエレキテル・バッテリーの技術があるのか
    ◆そのあたりを完全無視してお読みください。





    「お呼びですかな?陛下。」

    白い顎髭を撫でながら…ワシは、陛下からの呼び出しで執務室に来た。

    「ようやく来たか、老師…待っていたぞ。」

    陛下の手が上がり、人払いがなされた。

    「悪いが、李順も外してくれ……」

    「私(わたくし)もですか?
    ……わかりました。
    隣室にて、控えております。」

    速やかに人払いをする陛下に、ワシは内心ホッとする。

    ワシを執務室にまで呼び出して、
    人払いをしてまで話そうとする話題は、たった一つしかない。

    陛下 ご執心の臨時花嫁の件だろう…

    もうすぐ、師走の月。
    この頃は、めっきり寒くなった。
    雪が降ってもおかしくない厳しい寒さ。

    考えられる話題は、限られている。

    容易に想像できたし、その為の対策もしていた。

    (…それほどまでに、ご執心とは。
    あの娘も、やるよのう…)

    目を細めて、優しく陛下を見つめた。


    陛下がこんなにも、一人の人間に固執して心砕くことはない。
    ましてや使い捨てのはずのバイト娘だ。

    (臨時とはいえ、陛下にとっては喜ばしいことじゃ…)

    見つめる瞳に、喜びが隠せない。

    ようやく陛下に恋の兆しが現われたのだから。



    執務室に人が居なくなってから、ワシは、話を切り出した。

    「……それで、お話というのは?」

    「夕鈴だが……冬の間だけ掃除婦のバイトを止めさせたいのだ!」

    「できるか、張老師?」

    難しい難問のように、陛下の柳眉が寄った。

    「そのようなこと造作もないことですが、なにゆえにこのようなことを頼むのです?」

    「最近、彼女の手が荒れ始めている。
     寒さも厳しい折、暖房のない後宮立ち入り禁止区域の掃除は、彼女には酷すぎる。」

    「なんとかならぬか?
    私が、止めるように説得しても彼女は聞きいれなかった!!」

    「張老師、なんとかして止めさせよ !!」

    「あの娘は、掃除に生きがいを見出しております。
     止めさせることは、難しいですが、軽減することは出来ます。」

    「秘策がありますじゃ。
     今、取り寄せておりますゆえ、しばらくご辛抱ください。」

    (良い傾向じゃて……)

    (これで、陛下に自覚さえあればいいのじゃが……)

    ワシは、陛下に告げると、後宮へと戻っていった。








    ◆◆◆


    ……数日後。

    「おい、掃除娘。
     いいものが手にはいったぞ。」

    いつものように、掃除をする夕鈴のもとに老師がやってきた。

    いつもの机かと思って振り向いてもそこに老師は居なかった。


    「おい、何処を向いてる?
    ワシは、ここじゃ!!!」

    mimimimimimimimimi…………

    変な音がする大きなお皿を伏せたような乗り物に、老師は、ゆっくりと回転しながらちょこんと座っていた。

    しかも…………

    securedownload.gif 
    (2014.01.18.挿絵☆絵師ダリ子さん)

    「ああっ、老師!!!
     食べ零さないで下さい。」

    ばりん。ぼり。ばきん。…………

    変な乗り物の上で、草加せんべいを食べていた。


    「なにをいうか。
     コレは、立派な実証実験だ。」

    「おぬしの為に、西の国から取り寄せた最新機種だぞ!!!」

    「最新機種って?
    なんですかソレ?」

    「なんじゃ、知らぬのか。驚かせ甲斐がないのう」

    「いいか、掃除娘よく聞んじゃ……

    これはじゃなあ……勝手に掃き掃除をお手伝いしてくれる“るんば”という

    ありがたい主婦の味方なんじゃ!!!」

    ゆっくりと回転しながら進む“るんば”

    その上で、せんべいを片手に胸を張って自慢されても……

    ありがたみがない。

    「それで、実証実験というのは……」

    「“るんば”の実力を忙しいワシが検証していたのじゃ!!!」

    反り返る老師の背後、“るんば”の来た方向を見て夕鈴は頭を抱えた。

    点々と落ちているせんべいの欠片。

    「老師、“るんば”返品してください。」

    「掃除されていないじゃありませんか!!」

    「“るんば”が掃除した後に、老師が食べ零すのでは意味がありません。
     二度手間ですから返してください。」

    「それと……お菓子は、食べ零さないで下さいとお願いしたはずです。」

    「こちらは、没収いたします。」

    「あっ、それは今日の秘蔵のおやつ」

    老師から、おせんべいをとりあげた夕鈴は、ビシッと出口を指差した。

    「掃除の邪魔です。ソレ持ってお帰りください!!」

    「なんじゃと、せっかくワシがおぬしの為に用意したのに
     これじゃ…陛下との約束が守れぬ。」

    陛下という言葉に、ピクリと反応した夕鈴。



    「先日から、陛下から掃除を止めろと再三言われてました。
     もしや、この“るんば”は、陛下が用意させたのですか?」

    静かな声が恐ろしい。

    「とにかく、掃除の邪魔になるので、
     老師、返品してくださいね。」

    にっこりと、微笑まれてワシは寒気を覚えた。


    次の日、げっそりとやつれた陛下に更に
    ワシは絞られるハメになったんじゃ。

    おかしい…………実に、おかしい。

    すべては、うまくいくはずだったのに、
    あの“るんば”最新機種とは、名ばかりで、
    実は不良品だったにちがいない。

    ワシは、深いため息を吐くと
    取り寄せた西の国に“るんば”を返品し
    “お妃”の為に、新たに手荒れによく効く軟膏を西の国から取り寄せるのだった。

    おしまい。


    2013年
    12月03日
    12:09
    なんとか老師の罠になりました。
    るんばに乗せてから気付いた。
    この時代にコンセントってあるの?
    かなりの無茶ぶりですが・・・・

    きっと陛下は夕鈴に、「無駄遣いはしないで下さい」と絞られたに違いない。
    ほんとは、段差で進まない“るんば”にしたかった。
    おんなじところを行ったり着たり・・・・
    それじゃお話進まない。

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