花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    【短編】西の国シリーズ「老師の甘い罠1」

    本日、ポッキーの日。


    白友とんとんさんのお誕生日に遅ればせながら、メッセ書下ろしで贈ったものです。
    こちらにUPの際、少し手直ししました。
    とんとんさん、お誕生日おめでとうございます。
    喜んで頂いて嬉しいです。       2013.11.11.さくらぱん
















    「掃除娘! 
     いいものが、手に入ったぞ!」

    私が、後宮・立ち入り禁止地区の掃除していた時、
    満面の笑顔で、老師が話しかけてきた。

    片手にお菓子らしきものを、
    持っているのに、珍しく食べている様子がない。
    それどころか、私にお菓子を差し出してきた。

    「張老師、どうしたんですか?
    お腹でも壊しましたか?」

    びっくりした私は、
    老師から、お菓子を受け取るとそう言った……

    「ばかもん!
    コレは西の国に伝わる

    “悩める青年が元気になる”

    お菓子なんじゃ!」

    「この日に合わせ、
    陛下の為に、苦労して手に入れた品じゃぞ!」

    「えっ?
    このお菓子がですか?
    普通のお菓子に見えますが……」

    私は手の中のお菓子を、しげしげと見つめた……

    「そのお菓子はポッキーと言って、
    今日11月11日に、特別に食べるもんなんじゃ…」

    「悩める青年…コホン。
    陛下の悩みを少しでも軽くするのが、妃の務め。

    例え、臨時花嫁であっても、
    陛下をお慰めする仕事には変わらないはずじゃ!」

    「このお菓子には、食べ方があってな。
    普通に食べては、悩める青年の苦悩は軽くならん!」

    「陛下を癒やして差し上げたいという
    強い意志が必要じゃ……どうじゃやるか?」

    「へぇ~~
    陛下を癒やせるお菓子なんですね。
    だったら、陛下の為にやります!
    強い意志なら任せてください!

    ……でも、どうすればいいんですか?」

    「やる気になったか!
    苦労してコレを手に入れた甲斐がある! 」

    「やり方は、簡単じゃ!!!
    掃除娘、耳をかせ!」

    私は、張老師から
    ポッキーの食べ方を伝授してもらった。

    悩める青年が、元気になれる
    「ポッキーゲーム」
    なるべく人の多いところで、やると効くらしい。

    内容が内容だけに、恥ずかしいけれど、
    私は、陛下が癒やされるのならと覚悟を決めた。

    もう時間は夕方。
    政務室での務めは終わった。

    「ポッキー」の効力は、今日限定らしい。

    私は「ポッキー」を抱えて、自室へと帰って行った。

    「Good luck 健闘を祈る!」
    そう言って見送ってくれた、
    老師のニヤリとした笑顔を、私は知らなかった。





    …続く 


     


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