花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    【狼の優しさ】

    真っ赤な月が夜空に耀く魔物の夜
    10年に一度の大運動会が開かれた。

    走る走る金茶の兎
    網を潜り抜け
    平均台も軽々と……
    足に自信のある兎は、皆を置いて一番に飛び出した。

    ……ところが、とあるところで立ち止まる。
    兎の頭上には、ぷらんぷらんと丸いもの。
    障害物競走のラスト○○くい競争。

    兎の獲物は、定番のあんぱん。

    それぞれ皆は、好きなものをぶら下げていた。
    肉に、きゅうりに、瓶詰めの生き血に……
    このままでは、他の魔物たちに追い抜かれてしまう。

    せっかくここまで一番だったのに、
    ぴょんぴょんと飛び跳ねても、どうしてもあと少しで届かない。
    空しくぷらぷらとゆれるあんぱんが恨めしい。
    そのうち涙が滲んできた。

    「……どうしよう。」

    ーーーーーーーこのままだと、ゴールできない。
    呟いたその時。

    ん  きゃああっっっ!!!??

    ふわりと兎の身体が後ろから持ち上がった。

    『見ていられない。これなら、届くだろう?夕鈴』

    「黎翔さんっ!!!」

    冷たくてとても怖いと評判の狼さん。
    夕鈴には、とても優しい。

    『ホラ早く』

    「はっ・・・はいっっ!!!ありがとうございますっ!!」

    ぱくっっっ小さな口を大きく開けて、
    ようやく兎はあんぱんを手に入れた。

    『しっかり、つかまっていてね』

    ・・・・!?!!!

    え!?

    このまま???

    ンキャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!


    早い早い。
    狼は兎を抱えたまま走り抜けた。

    兎を追い抜いた他の仲間たちをあっという間に追い越して、
    一番にゴールテープを切った。 

    無題 
     
      (コミュから転載 2013.11.01.挿絵・ダリ子様)

    狼の用意した肉がコースに残されて
    狼は失格になったけれど。

    気にする様子も無く、兎を抱えたままゴールに佇んでいた。

    「ごめんなさい。私のせいで失格になっちゃいました」

    『気にすること無いよ。君の役にたてたのだもの。それに・・・』

    『一番好物の食べたいものを用意するルールでしょ?』

    『まさか君があんぱんとは予想もしなかったけど。』

    『僕の一番好きなものは、ちゃんとルールに従い持ってきたよ』

    そう言って狼は、兎の頬をペロリと一舐めするのだった。






    変なの降ってきたなぁ・・・・お粗末さまでした。
    一発書き即興なので許してね。



    11/1  昨日、無茶ぶりリクエストでイラストを描いてくれたダリ子さん。
    強奪・転載許可が下りましたのでお披露目いたします。
    ありがとうございました。


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    1403:管理人のみ閲覧できます

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    2013.11.06 09:36 # [EDIT] 返信
    1404:慎さん 2013.11.03. 拍手コメントありがとうございます。

    見ましたの印v-344

    お久しぶりです。
    お返事遅くなってスミマセン
    すっかりと遅くなりました。
    申し訳ないです。

    急なクリスマス企画の依頼を受けていただきありがとうございます。
    慎さんとの久しぶりのコラボとても楽しみにしています。
    宜しくお願い致します。


    2013.11.06 09:40 さくらぱん #- URL[EDIT] 返信

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