花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    『誰も知らない物語10』 はこべらさん作

    書いて良いのかな~、雰囲気壊さないかなーとドキドキしつつも
    紅珠先生の世界の放つ魅力には逆らえないので、僭越ながら続きをポチポチしちゃいます(^_^;)

    ***
    少女に支えられて床に横たわった後、青年は再び口を開いた。

    「君は――。」

    昔かの地の梅林を訪れたことはないか。
    …あのときの少女なのではないかと言いかけて、青年は口をつぐむ。

    (――聞いてどうするというのだ、私は。)

    仮に目の前の少女が『梅林の少女』だとしても―…。





    「どうかなさいましたか?
    …傷が、痛みますか…?」

    言葉を途切れさせて押し黙った青年を心配した少女が声をかける。

    「いや…。」

    青年の返答に少女は安堵したようで、ほっと息をついた。

    「それならば良いのですが…。無理はいけませんわ。もう少しお休みになってくださいませ。
    次にお目覚めになられたときには粥を用意しておきますね。」


    少女は微笑んで、出来るだけ青年の傷に障らないようにふんわりと上掛けをかけた。
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