花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    【短編】大人風味『狩人の微笑』翡翠の泉シリーズ

    暑いですね。暑いです。
    ひとときの清涼感を求めて翡翠の泉にやって来た黎翔と夕鈴。
    なにやら流されています。 ←(笑)

    ************************************************************************************************************************


    ……ぴちゃん。

    水滴が、君の肌から水面に流れ落つ
    綺麗な波紋が一瞬で消えた

    次々と水滴が、白く柔らかな君の肌を滑り落ちる
    僕は君から目が離せない

    ……一陣の碧の風が僕らに吹いた

    冷たい泉に立ちすくむ
    君の頬に僕は触れてみる
    指先に伝わる冷たい感触

    はしばみ色の大きな瞳は戸惑いに大きく震え
    緑の森とともに僕が映る

    金茶の髪は泉に濡れ、色を増して耀く
    白く細い首筋に絡みつく細い髪

    薄絹の濡れた衣から覗く……君の柔肌。
    透けた衣が、君の身体の全てを引き立たせる

    …………夕鈴。

    泉の精のような君を引き寄せる
    君が翡翠の泉に消えないように

    儚く美しい
    ミステリアスな君に惹かれてやまない
    僕の唯一欲しい女(ひと)

    この腕で抱き締めたら、君の心ごと君を手に入れられるだろうか?
    瞬き一つで、清冽な翡翠の泉に消えそうな君を。

    小さな身体を抱き締めたら、僕の腕の中で大きく震えた。
    濡れた衣越しに伝わる君の冷たい体温

    僕の目の前で
    一瞬で、白磁の肌が薔薇色に染まった

    腕の中に確かな君のぬくもり
    先ほどまでとうって変わって、やけどしそうな灼熱の温度。

    …………どくん。どくん。
    脈うつ生身の身体。

    …………僕は君を捕まえた。

    微熱めいた
    潤んだ瞳で僕を見つめないで

    ……止められなくなる。

    君に優しくなんて出来ないよ
    余裕なんてホントは無いんだ。

    君の細い手首を引き寄せて
    薔薇色に染まる肌に
    僕の刻印を施す

    ……君は僕のもの

    君の甘く熱い肌に触れたら
    もう、止められない。止まらない。

    刻印を次々と施す
    一つじゃ足りない

    君の肌に紅き花が咲いていく

    君の熱い吐息が零れ落ちた。

    僕の理性を引き千切る
    君の呼ぶ声

    『……陛下。』











    翡翠の泉で二人きり
    助けを求められるものは誰も居ない
    呼べる名は僕の名だけ

    ……『黎翔』と呼んでよ。
    君だけに許された特権

    大声で啼き叫んでいいよ。
    ……ここには、僕しか居ないから
    君の可愛い声を聞くのは、僕だけに許された特権

    狩人の紅い瞳が、獲物を狩る
    君は、もう逃げられない

    愛しい獲物を見つめる焔の瞳
    狩人である僕の冷たくも優しい微笑み

    泉の畔の柔らかな木陰で
    君を優しく喰らってあげよう




    ……柔らかな緑の褥で
    望むまま君の全てを何度も味わってあげる。

    僕が飽くまで ……
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    1134:SNS・原文【短編】大人風味『狩人の微笑』

    ……ぴちゃん。

    水滴が、君の肌から水面に流れ落つ
    綺麗な波紋が、一瞬で消えた

    次々と水滴が、白く柔らかな君の肌を滑り落ちる
    僕は君から、視線が離せない

    ……一陣の碧の風が僕らに吹いた

    冷たい泉に立ちすくむ君の頬に僕は触れてみる
    指先に伝わる冷たい感触

    はしばみ色の大きな瞳は戸惑いに大きく震え
    緑の森とともに僕が映る

    金茶の髪は泉に濡れ、色を増して耀く
    白く細い首筋に絡みつく細い髪

    薄絹の濡れた衣から覗く……君の素肌。
    透けた衣が、君の身体の全てを引き立たせる

    …………夕鈴。

    泉の精のような君を引き寄せる
    君が泉に消えないように

    儚く美しい
    僕の唯一欲しい女(ひと)
    いつまでもミステリアスな君に惹かれてやまない

    この腕で抱き締めたら、君の心を手に入れられるだろうか?
    瞬き一つで、清冽な翡翠の泉に消えそうな君を。

    小さな身体を抱き締めたら、大きく震えた。
    濡れた衣越しに伝わる君の微かな冷たい体温

    僕の目の前で
    一瞬で、白磁の肌が薔薇色に染まった

    腕の中に確かな君の体温
    先ほどまでと違って、やけどしそうな灼熱の温度。

    …………どくん。どくん。
    脈うつ生身の身体。

    …………僕は君を捕まえた。

    微熱めいた
    潤んだ瞳で僕を見つめないで

    ……止められなくなる。

    君に優しくなんて出来ないよ
    余裕なんてホントは無いんだ。

    君の細い手首を引き寄せて
    薔薇色に染まる肌に
    僕の刻印を施す

    ……君は僕のもの

    翡翠の泉で二人きり
    助けを求められるものは誰も居ない
    呼べる名は僕の名だけ

    ……『黎翔』と呼んでよ。
    君だけに許された特権

    大声で啼き叫んでいいよ。
    ……ここには、僕しか居ないから
    君の可愛い声を聞くのは、僕だけに許された特権

    狩人の紅い瞳が、獲物を狩る
    君は、もう逃げられない

    愛しい獲物を見つめる
    狩人の冷たくも優しい微笑み

    泉の畔の柔らかな木陰で
    君を優しく喰らってあげよう

    ……柔らかな緑の褥で、何度でも。

    2013.08.17 10:19 さくらぱん #- URL[EDIT] 返信

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