花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    【詩文】『憧憬』

    空の青と海の蒼
    果てしなく広い海原を迷い無く進む船


    船首から白波をたてて海峡を渡る
    凪いだ海を滑るように進む

    DSCN0129-1.jpg


    行く先は、未来。
    過去は、来た道が軌跡としてわずかに残り
    瞬く間に白い道筋は、蒼い海に消えた。

    はるか彼方の光り輝く海面に、未来を見る
    過去の道筋は融けて分からない。

    潮風を髪に受け
    はるか彼方の水平線を望む
    対岸が見えない。

    何処から来て、何処へ向かうのか
    海の航路の不思議さに
    耳を傾け
    船の力強い脈動の音を聞く
    全身で感じる船の進む音
    身体に伝わる振動。


    途中までついて来ていた鴎が
    弧を描いて
    太陽のある高い空へと飛んでいく
    眩しい空に
    白い鴎は、影を作る黒い鴎となって空を飛ぶ

    私は、それを甲板で眩しげに見送った。
    海と空への憧憬と共に。
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