花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    【パラレル】『千夜一夜』26

    こちらは、SNSにて『パラレル・コミュ』『アラビアンナイト』トピックにて、さくらぱんが昨年書きました。
    現在、トピは途中放棄になっています。
    再開は、未定です。
    ご了承ください。
                 
        ◇◇◇

    砂漠に月が昇る
    丸い宮殿の屋根に溶け出すような艶やかな月が…

    静かな月光になつめ椰子の影が揺れる
    濃い影が長く伸びる

    ざわめく人々の気配
    華やかな宮殿。

    静かな調べ…が宴の間に響く
    かき鳴らす天上の音楽。
    カヌーンの調べが、華やかに響く。

    澄んだ音色の重なり
    月からの光りが降り注ぐようなカヌーン調べ
    澄んだ音色が宮殿の宴に満ちていた。

    夜が更けたハレムの女達の宮殿には、しとやかな淑女たちが、集う。
    華やかな衣装を漆黒の薄絹に隠し情熱を内に隠した淑女たち。

    彼女らは、花嫁である夕鈴姫の登場を今か…今か…と待ちわびる。

    女楽師の膝の上
    台形の硬い反響板に、弦が81弦を張ったカヌーンの妙なる音は、宴を静かに盛り上げていた。

    一弦、一弦の澄んだ音色が、重なり複雑な響きをもって、夜の空気を震わす。
    絡みあい、高めあい、引き立て合う音色。
    天上の至福の音。
    女達は、ヴェール越しに花嫁との深夜の宴まで談笑し、甘いお菓子を食べ時を過ごす。
    咽喉を潤すのは、爽やかで甘い果実水。

    流れるカヌーンの調べが、場をやさしく包む。談笑しさざめく女達の宴。
    花婿である黎翔王の5日間の宴が終わった後、
    夕鈴姫の結婚式、女達の宴6日目は、こんなふうに…静かに始まった。

    金のランプの灯りが揺らめく…
    焔の揺らぎが女達に影を作る
    …琥珀の夜。
    結婚式の後半の五日間、夕鈴姫の宴は今、始まったばかり…。


    さくらぱん作

    2012年
    10月28日
    10:12






    【お知らせ】

    2013.03.15.をもって、このコミュニティー&トピックは凍結致しました。

                           2013.03.15.さくらぱん


    ◆新コミュニティーにトピックは、引き継がれましたが再開は未定です。
                           
                           2013.07.30.さくらぱん
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