花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    【中編】現代パラレル『願いⅡ』

    ◆黎翔×夕鈴
    ◆現代パラレル
    とある曲の歌萌えです。
    どうしても、バイクで夜の闇を切り裂く黎翔さんと夕鈴が書きたかった。





    深夜の冷たい風を切って、黎翔の操るバイクは、
    暗がりの道を駆け抜ける。

    夕鈴には、黎翔が何処へ向かおうとしているのか
    分からなかった。

    だけど、そんなことはどうでも良かった。
    彼の背に身体を預けていると不思議と安心感があった。

    なにより、霧が晴れて行くように夕鈴の心が晴れていく。

    星も町明かりも全て二人の目の前を流れていく
    光りの軌跡が全て、バイクの轟音とともに、後ろへと流される。

    バイクの速さとしては、夕鈴に合わせて遅いのかもしれない。
    だけど、夜のスピード感が増した景色に
    いつの間にか、夕鈴はバイクの爽快感に包まれていた。

    大好きな恋人の背に腕を廻す。
    普段は、そんなこと恥ずかしくて夕鈴から出来ない。
    だけど、今日は言い訳がちゃんとある。
    彼の熱を腕に感じながら、彼の鼓動を感じ取る。


    夕鈴は、全身で風を感じていた。
    日中の嫌なこと全てが流されていくようだった。

    恋人の動きに合わせ、夕鈴も体重移動する。
    バイクも黎翔も夕鈴も、いつの間にか一体となっていた。

    星降る夜に、疾風のごとく駆け抜ける二人は一陣の風になっていた。


    バイクは、街を駆け抜けて、郊外の海岸線へと続く道へと入った。
    間もなく、大きな月と夜の海が見えてきた。

    さざなみが、海に出来た月の道を彩る。

    何処までも二人を乗せたバイクは、海岸線をひた走る。

    幻想的な夜の海。


    月と星とが美しい夜。
    ぽつりぽつりと耀く街灯が……優しい地上の流星を作る。
    夢のような景色を夕鈴は、黎翔の背で感じていた。

    全身で、彼を感じ、世界を感じる。
    なんだか、この世界に二人しか居ないような感覚。
    夕鈴は安心感とともに幸せを感じていた。

    (あぁ……なんか癒されていく)

    (黎翔さん……私癒されていく)

    (やっぱり、あなたが好き……)

    夕鈴は、黎翔の背に廻した腕をきゅっと抱き締め直した。

    何処までも追いかけていく静かな月が、二人を見ていた。


    ……続く。


    2013年
    06月22日
    20:31
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    2013.06.23 12:01 # [EDIT] 返信
    767:管理人のみ閲覧できます

    このコメントは管理人のみ閲覧できます

    2013.06.23 12:02 # [EDIT] 返信
    772:OCOさん SNSコメントありがとうございます。

    癒し癒されの関係は、いいですね♪

    恋人ならではです。

    2013年
    06月22日
    23:12

    2013.06.23 23:42 さくらぱん #- URL[EDIT] 返信

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