花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    【短編】現代パラレル『六月の花嫁ーはじまりの扉2ー』

    ガラガラと空き缶が鳴り止まない白いオープンカーに乗って…

    式場を後にした黎翔と夕鈴。
    白いタキシード姿の黎翔が運転し、隣にはウェディングドレス姿の夕鈴が座る。
    一目で結婚したばかりと分かるいでたち 



     
    GIFダリ子さんの花嫁-義父 
    (イラスト☆絵師ダリ子様)



    信号待ちで止まるたびに、否応なく通行人の注目を浴びているのは、気のせいではないよね…。

    人々の注目を浴びたまま…
    空き缶を、ガラガラ…と引きづったオープンカーは、進む。

    時折、知らない通行人から
    「おめでとう!」
    の声がして…

    嬉しさと恥ずかしさで身を染めた花嫁を愛しそうに見つめる花婿・黎翔。

    そんなことを繰り返しているうちに、閑静な住宅街に二人の車は進んで行った。

    夕鈴は、黎翔が いつも住んでいるホテルのペントハウスに向かうものと思っていたので、郊外の閑静な住宅地に入っていくのを驚き、ビックリして目を丸くする。

    見知らぬ景色。見知らぬ道。

    「あの…黎翔さん、どこに向かっているの?」
    『…着いたらわかるよ。もうすぐ着くよ。』

    そう言った黎翔さんの言葉どうり、車はほどなくある家の前で止まった。

    青々とした緑の芝生
    可愛らしい赤い屋根の白いお家。
    庭には、大きな林檎の木が風にそよいで揺れていた。

    『ようこそ!僕らの新居へ!』

    家を見ていた夕鈴は、その言葉に黎翔さんを振り向いた。

    夕鈴は、びっくりしすぎで言葉もでない。
    はしばみ色した瞳が更に大きく丸くなる。

    『赤い屋根の可愛いいお家に住みたいって言ってたよね。』
    『奥さま、お気に召した?』

    イタズラが成功したかのような、子供のような黎翔の笑顔。

    (…たった一度、話しただけの夢をあなたは覚えていてくれたの?)

    夕鈴は、嬉しさで涙が零れる。
    そんな夕鈴を優しく抱き寄せて、黎翔は夕鈴の唇にkissをした。

    オープンカーから降りた黎翔は、回りこみ助手席の夕鈴のドアを開ける。
    片手を差し出し、エスコートする黎翔。
     
    その手に手を重ね、車から降りた夕鈴を黎翔が引き寄せた。

    『さぁ、可愛い奥さま、僕らの家に早速行こうか!!』
    「・・・・はい。黎翔さん」

    ちゅっ・・・
    そう言った花嫁に苦笑しながら口付ける花婿

    『違うよ、夕鈴。』
    『僕らは、もうちゃんとした夫婦なんだから。アナタって呼んでよ。』

    「ぁ・・あ~・・・//////アナタ。」

    『よくできました、奥さま。』
    『ご褒美をあげなきゃね。』
    「・・・・・ぁ。」

    チュッ・・・

    真っ赤になった花嫁に、愛おしくてたまらない蕩ける笑顔を向けた黎翔。
    柔らかな花嫁の唇を食み、イタズラなkissを交わす。

    『この続きは、家に入ってからね。』
     
    ボフッ・・・

    その言葉に、kissされたばかりの花嫁は花婿の腕の中で爆発した。


    「……もぅ……もぅ……れいしょうさんのいじわるっ!!!」

    どんなに、花嫁が暴れていても気にしない。

    この指に光る誓いの指輪。 
    愛しい人を手に入れた誓いの指輪が黎翔に自信を与える。

    「んきゃ!!!」

    余裕と意味深の微笑で花嫁を抱きかかえあげた。
    バランスを崩し、花婿の首にしがみ付く花嫁。
    そのことが、とても嬉しくて黎翔は、笑み零れた。

    『さぁ、今度こそ、僕らの愛の巣へ行こうか。』

    『夕鈴、古いジンクスを知ってる?』
    『花嫁は、最初に家に入る時、花婿に抱きかかえられて入るんだよ。』
    『ずっとずっと、花嫁が幸せになるように。』

    『僕も君を抱いて家に入るよ。』
    『ずっとずっと、君が幸せになるように。』
    『夕鈴、君を一生大事にするよ。』

    『愛しているよ、夕鈴。』

    「私も、愛しています、アナタ。」
     
    恥ずかしげに、だけどしっかりと応えた花嫁に、黎翔は微笑む。

    一歩づつ近づく、二人の新しい家の扉。

    二人の新しい生活。

    はじまりの扉は目の前に。

    コツコツと音をたてる石畳に鳴る黎翔の靴音を
    夕鈴は幸せを嚙みしめるように聞いているのだった。


    はじまりの扉の前で、夕鈴は、再び黎翔に誓う。

    「二人で、温かな幸せな家庭を築きましょう」と

    それに応えた黎翔は、とても嬉しそうに応えた。

    『君に誓おう!!!』
    『二人で、築きあげよう。』と


    黎翔は結婚して、大きな大事なものを二つ手に入れた。
    愛しい愛する妻と未来の幸せな家庭。
    どちらも黎翔が、欲しくで待ち望んでいたもの。

    温かな花嫁のぬくもりを抱きしめて
    はじまりの扉をくぐる

    黎翔は、一生このぬくもりを決して離したりはしないと密かに胸に誓いながら・・・


    ー完ー




    2013年
    06月17日
    16:43


    新婚の甘さは、蕩ける生クリーム。
    甘すぎます。虫も食わない。
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    2013.06.19 23:47 # [EDIT] 返信
    1588:イラスト画もとても素敵です。

     はじめまして。
    幸せな花嫁のイメージのイラストを探していました。
    お願いなのですが、使わせていただけないでしょうか?

    2014.04.09 15:26 みけねこ #- URL[EDIT] 返信
    1589:みけねこさんへ

    コメントありがとうございます。

    申し訳ないですが、こちらのイラストは、友人作品です。

    4/10のみけねこさんへの拍手コメント返信の記事をお読みください。
    そちらに詳細な記事を書きました。

    ご連絡お待ちしています。

    さくらぱん

    2014.04.10 09:46 さくらぱん #- URL[EDIT] 返信

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