花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    【長編】『楼蘭』―再会編―50  ※要注意!古代パラレル

    楼蘭





    「わが娘よ。
    頭(こおべ)を上げよ」

    「ベールを上げ、
    父に久しぶりに、そなたの顔を見せておくれ」

    予定に無い父の行動。
    比龍王の言葉に、ハッとする夕鈴姫。
    戸惑う彼女は、父を見つめた。

    意味の無い言葉を言う人ではない。
    それは分かっているのに……父王の真意が読み取れない。

    「…………」

    今、ここで顔を見せて欲しいと願う意味。
    躊躇う彼女に、父王は促すように手を差し伸べた。

    「夕鈴」

    夕鈴姫がベールを外すのを躊躇し
    戸惑っていると、再び父が促す。

    父の言葉に逆らえない。
    広間の賓客が、自分の一挙一動を見ているのだ。

    夕鈴姫は、意を決しベールに手をかけた。
    父にだけ見えるように、ベールを捲り顔を見せればよいのだ。

    緊張からか、しきりに咽喉が乾く。
    謁見の間の皆が、夕鈴姫を注視していた。

    夕鈴姫の震える白い指先が、ベールを捲る。
    少しづつ露(あにわ)になる白い胸元。
    ……細い首
    ……花の顔(かんばせ)


    どこからともなく賓客から、
    ほぅ……と、賞賛のため息が聞こえた。

    伏せた長い睫が、頬に影を作る。
    少しづつ開かれるその瞳。

    大地に根付き、太古の昔から人々を見守る
    はしばみの大樹の色の大きな瞳。
    楼蘭王と同じ、血筋正しい王家の証。

    意思の強い瞳は、父・比龍王譲り。

    美貌は、西方の美姫と謳われた亡き母・藍鈴姫(あいりんひめ)譲り。

    遠目からも、夕鈴姫の美しさが分かる。

    「面差しが母に似てきたな、夕鈴。
    しばらく見ぬうちに、すっかり美しく娘らしくなった」

    母の面影を見ているのか……

    父王は慈愛に満ちた
    でもどことなく寂しげに微笑んだ。

    「もう顔を隠してもよいぞ。

    長旅で、さぞや疲れたであろう。
    ゆっくりと旅の疲れを癒すがよい」

    「その前に、お前に紹介しておきたい者がおる」


    ・……再会編・51へ 続く


    2016.04.23..改訂
    2013.04.25.初稿
    ああっ・・・しまった。使者の名前決めていなかった。わたわた・・・・

    2013.04.25.初稿
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    2041:

    さくらぱんさん、こんばんは\(^o^)/

    使者の名は‥置いときまして ニヤ( ̄▽ ̄)

    ベールをあげさせた比龍王の真意は!(◎_◎;)
    あー気になりますっっ
    あれかなぁ。こっちかなぁ‥

    夕鈴姫〜〜!

    2016.04.24 00:13 タイフーンです(≧∇≦) #- URL[EDIT] 返信
    2042:タイフーンさんへ

    見ましたの印🍀

    タイフーンさん
    こんにちは
    いつも嬉しいコメントをありがとうございます

    > 使者の名は‥置いときまして ニヤ( ̄▽ ̄)
    放置です
    ほ う ち

    > ベールをあげさせた比龍王の真意は!(◎_◎;)

    あーー(・・;)
    これは、私が見たかったから
    誰か麗しいイラストを描いてくれないかしら?

    > あー気になりますっっ
    > あれかなぁ。こっちかなぁ‥
    >

    > 夕鈴姫〜〜!

    翻弄するのは、楽しいなぁ!
    続き……頑張ります❗

    さくらぱん

    2016.04.25 12:13 さくらぱん #H6hNXAII URL[EDIT] 返信

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