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    花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    【日記】近況

    今季、一番の寒波と言われる
    猛烈な年末年始寒波を題材に……
    ちょっとだけ書いてみました。

    国王夫婦は、今日も仲睦まじいようですね(*^-^*)
    しばらく書いてなかったので、リハビリになれば……

    本誌が終わり、番外編も終わり、おまけもおしまい。
    脱け殻になった気持ちから抜け出せないまま……

    リアでは、受験のサポートにてんてこ舞いです。
    来月はとうとうセンター試験。
    希望の大学に無事受かって欲しいものです。
    三女も、希望の高校に受かって欲しい!

    もう、とにかく今をやるっきゃ無い!
    明日も高校の課外に送迎してきます。

    皆様も、善き年末年始をお過ごしください。

    今年、もう一本書けるなら書きたいと思ってます。

    では、では。

    さくらぱんでした。



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    さくら咲くを夢見て
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    【短編】吐息白く…

    今季、最大の寒波がここ白陽国の王都を襲った。
    比較的温暖な気候であるこの土地は、めったに雪など降らないから、
    空から舞い落ちる白い牡丹雪は、ここではとても珍しい。

    ふわふわとした風花を追い…
    掌で受け止める遊びを飽きずに繰り返していた。

    「此処にいたのか‥‥夕鈴」

    「陛下!」

    「君は…また。
    そんな薄着で何していたの?」

    「こんなに身体が冷えている。
    風邪をひいてしまうよ?」

    呆れた夫の声など、私の耳には届かない。

    「雪を愛でていました」

    また一つ、大きな氷花を掌に載せては、体温で溶けいく儚さを慈しむ。

    「‥‥陛下。
    知っていました?
    ひとつひとつ雪の形が違うんですよ」

    降りしきる雪が解けては、彼女の髪に肩を濡らしていく。
    少女のような無邪気な笑顔に叱る気持ちも萎えてくる。


    結局、僕は彼女に昔から甘すぎる。


    少し離れた外回廊の松明の灯りが、夕闇迫る後宮に灯された。
    爆ぜる焔が彼女をオレンジ色に照らす。

    薄着で飛び出してから、何時まで此処にいたのか?
    凍える彼女の吐息は白い。

    冷たい彼女ごとすっぽりと
    僕は暖かいモフモフの外套で包んでしまった。
    ひやりと濡れた彼女の身体が突如大きく身震いする。

    ようやく自分が凍えていることに気づいたらしい。

    「うひゃあ。
    陛下、離して。
    陛下まで濡れてしまいます」

    外套から首だけ出した彼女と自分の吐息が混ざり合う。

    離してと無茶を言う夕鈴。
    なんて僕の妻はつれないんだ。

    君が僕を思うように
    僕は君のことが心配なのに……

    目を離せば、すぐに無茶ばかりする君は
    本当に手がかかる。

    凍れる吐息を熱い口付けで塞ぎ…
    その体温を確かめる。

    やはり唇は冷たく冷え切っていた。

    至近距離で彼女の顔色を窺うと
    みるみる赤くなっていく。


    …これは既に風邪をひいたか?

    部屋に連れて行くだけでは彼女を温められない。
    ……侍女に湯殿の用意をさせよう。
    身体を暖める飲み物を……

    急がねば‥‥


    まだ降り積もる雪に名残惜しそうに執心な彼女を
    この場から強引に抱きかかえて連れ出した。

    「もう、部屋へ戻るぞ!
    夕鈴」

    彼女の心を占める雪にさえ、僕は嫉妬する。

    「陛下っ、陛下っ、
    下ろしてくださいっ!
    自分で歩けます」

    「いやだ。
    下ろさない」

    深々と降る雪よ。
    もっと降るがいい。

    その冷たき氷雪も
    恥じて一瞬にして溶かすほどの愛を彼女に注ごう。

    二度と雪などに心奪われぬよう
    君の心を、吐息ごと焼き尽くして……

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    【詩文】連れ添い

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    2018.11.14.撮影 (山形県米沢市上杉神社)

    生まれも
    育ちも何もかも違う

    食べ物の好みも
    好きな色さえも

    喧嘩して
    それでも惹かれて
    気になって

    いつの間にか側にいる

    唯一無二の特別な関係
    好きだけでは言い表せない

    共に終まで
    同じ時間を連れ添うと決めたひと



    2018.11.19.初稿