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    花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    【詩文】無香の華  ~むきょうのはな~

    無香の花 


    彼女(か)の涙は
    無香の華
    (むきょうのはな)……


    ホロリ 甘く 儚く
    香りたつ

    拭うこともせず……
    ポロポロ……と頬を伝う
    君の涙を

    僕は、ただ純粋に綺麗だなと
    涙の行方を見守り

    行く筋もついた
    頬の雫を
    甘い肌と共に舌で味わった。

    泣かせてしまった罪と
    君の泣き顔を知るのは
    私だけだという甘美な心の機微(きび)に……


    「好きだよ……」


    私の言葉で、新たな大粒の涙が
    君の瞳から溢れ落ちた


    「知ってる、、バカ」


    やっと笑ってくれた君の笑顔に
    私は笑顔で応えた


    何十回、喧嘩したって
    何千回、泣かせたって
    君を好きなことは変わらない気がするんだ。


    君もそうでしょ?
    夕鈴?


    今度は頬ではなく
    君の唇を優しく塞ぐ。

    無香の華

    私だけが知ることのできる
    甘く香る
    唯一無二の華

    ただ一人 愛する女(ひと)


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