FC2ブログ

    花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    6/30 秘密の味は蜜の味を更新しました。

    皆様
    今日は♪
    お久しぶりです。
    さくらぱんです。

    先ほど
    【蜜ファンタジー】人魚姫の誤算 1
    を更新しました。

    まだ、プロローグ。
    エッチも甘さも無し。

    知ってるお話なので、だいぶはしょってます。
    それでも、よろしければどうぞ。

    お知らせでした。
    スポンサーサイト



    【近況】お久しぶりです(^-^)

    ゲストの皆様
    今晩は♪
    お久しぶりです。
    さくらぱんです。

    急に日常生活に介護が入り、しっちゃかめっちゃかの毎日です。

    ………と、云うますのも。
    次女が、脚を骨折しました。
    今日でやっと怪我をして二週間です。
    学校の帰りに整形外科へ立ち寄り
    今日はギプスを巻き直して来ました。

    やっと落ち着いた気持ちです。
    それまでは、怒濤の二週間でした。
    車椅子の送迎。
    (ゴミ)袋を二重に履き。
    ラップで肌と袋を蒔いて水の侵入を防ぎ。
    更に紐で縛って毎日シャワー。
    布団生活では大変なので、介護ベッドを借りたり。


    ちょっとひと安心ですね。
    今日はぐっすり寝れそうです。

    【サンプル】花音 かのん


    ――今は、まだ夜なのか?
    それとも、もう朝なのか?―

    ゆったりと大気の蠢く冷たく濃密な朝の空気。
    ミルク色の濃厚な霧が景色にたゆとう。
    そんな薄明の世界に陛下と夕鈴は馬に乗り草原を駆け抜けていた。

    「黎翔さまっ、
    目的地は、まだですか?」
    「しゃべるな、夕鈴。
    道が無いから慣れぬと舌を噛むぞ!
    もう間もなく到着する。
    ――あと少しの辛抱だ」

    深夜に王宮を密かに抜け出した二人。
    行き先は黎翔だけが知っていた。

    ◆ ◇ ◆

    本来ならば誰にも告げず王と妃が王宮を離れるなど、ありえない。
    臨時花嫁時代に気軽に下町へと抜けだした経験が夕鈴を動かした。
    今はもう後宮に正式に部屋を賜り、黎翔の本物の花嫁となった。
    もう軽々しいお忍びを二人ですることも無くなった。
    王宮での王の留守は妃が守り、国を守るのが一般論だったから……。
    それでも二人で抜け出したのは黎翔の提案だった。

    ―-それは前の晩のこと。
    「遠乗りに出かけよう、夕鈴」
    「今からですか?」
    「そう今から……。
    ほんの少しで帰るから。
    君と、どうしても行きたい場所があるんだ。
    ――だから、ちょっとだけ付きあってくれない?」
    「‥‥?
    わかりました。
    いいですよ。
    ほんのちょっとだけなら……」

    ああ…… 
    今頃、王宮では王と妃が抜け出してもぬけの殻。
    天地がひっくり返るほどの大騒ぎになっているに違いない。
    いざ抜け出してみると王宮のことが気に掛かる。
    いつの間にか夕鈴に妃としての自覚が芽生えていた。
    これも日々のお妃教育の賜物なのだろう。
    陛下は残してきた王宮が気にならないのだろうか?
    そういえば若い時から視察という名のお忍びが絶えない人だったと聞いている。

    今更ながら側近の手腕と苦労が忍ばれた。
    今回も急な決定で李順さんは知らないのだろう。
    帰ったら容赦ない小言が待っている気がする。
    こんなことなら陛下の甘言に乗らず… せめて誰かに言伝えて行けばよかった。




    …続きは、サークル誌3号をお手に取ってお読みください。

    【サンプル】夏の夜に、恋の花咲く







    昼間、激しかった夕立が今は止み、太陽は燃えあがるように洗い晒した空を焦がす。
    空だけではなく、水溜まりのあるアスファルトの道も、急ぎ足の僕も、
    あかく朱く…… 見渡す景色のすべてが染まった。
    雨上がりの澄んだ茜色の空は、とても綺麗で雲一つ無い。
    否応なく今夜行われる、彼女を誘った花火大会に期待が高まっていく。


    IMG_5126-20180606-10001.jpg
     
     それなのに僕はデートの時間に遅れてしまった。
    「今夜は絶対に遅刻しない!」
    根拠のない自信は、見事に撃ち砕かれた。
    突然の暗雲。
    さっき降った夕立のように僕に訪れた急なトラブル。
    なぜ彼女とのデートの日に限って遅刻するような厄介事が起こるのか?
    神様は僕に意地悪をしているとしか思えない。

    この日を楽しみにしていた僕達は、お揃いで浴衣を着てデートをしようと約束していた。
    遅刻の僕は浴衣の着付け時間でさえ惜しい気がしたが、思い直して約束だからと浴衣に着替え、通りへと飛び出した。
    履きなれない下駄を鳴らして彼女が待つ、この先の神社へと急いで向かう。
    だけど、ちっとも進まない。
    急く僕の心とは裏腹に、神社への道のりは遠かった。

    ―彼女は、まだ僕を待っているのだろうか?
    それとも待ちきれずに家に帰ってしまっただろうか? ―

    時間は無情にも、待ち合わせの時間から二時間が経とうとしていた。

    少しずつ夕闇の帳が下りていく。
    いつの間にか藍染めた空に綺麗な星が一つ、また一つ、と瞬きはじめていた。
    この角を曲がれば神社の鳥居が見えてくる。

    ―まだ彼女が居てくれますように! ―

    僕は期待と不安と彼女への謝罪を胸に祈るように大きく深呼吸してから角を曲がった。
    角を曲がると視界が開けた。
    真っ赤な鳥居が道の先に見える。
    祭りを盛り上げる賑やかなお囃子の音色が夕闇の空に響いていた。
    祭りの赤いのぼりがひるがえる。
    赤と白に色分けされた白陽神社の祭提灯が連なっていた。
    目に眩しいほど煌々と照らされた神社の参道。
    その下を歩くはしゃいだ子供達。仲が良い家族連れや粋でイナセな浴衣姿の男衆。
    老若男女、様々な人々が楽しそうな祭囃子に誘われて神社の境内に吸いこまれていくように歩いてく。
    鳥居の向こう… 石畳を歩く人々の向こうに賑わい連なる屋台の灯り。
    ほぼ一年ぶりの祭りの喧騒が心地よい。
    僕は息を切らしながら待ち人の彼女の姿を必死で探した。

      ――――居た。

     彼女は僕を待っていてくれていた。
    とっくに怒って帰っていても、おかしくない時間なのに… 彼女は約束した鳥居の下で待っていてくれていた。
    僕は、とても嬉しくなって彼女の姿を見つけたと同時に顔が緩んで、満面の笑みが零れた。
    僕は、もう彼女は居ないと半ば諦めていたんだ。


    …続きは、サークル誌3号をお手に取ってお読みください。