花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    とある淡い恋の結末 4

    「フラレたのは、わかりました。
    せめて途中まで、一緒に帰りませんか?」

    ……どうして、こうなったんだろ?
    告白してフラレた男子と、フッタ女。

    奇妙な関係で、それぞれの家路へと歩く。

    話せば、いい人で…
    話し下手とは、思えない。

    「口下手で、女の子と話せないんです。」

    ん?
    今じゅうぶん話してるじゃない?

    「大丈夫だよ!
    その調子で女の子に声をかければ、
    彼女なんてすぐにできるよ!」

    さっき、はじめて会ったばかりの
    名前も知らない人を慰めながら帰った夜。

    自宅から2つ手前の路地で、私達は別れた。

    「これから頑張ってね!
    告白ありがとう。
    嬉しかったよ」

    手を振って、明るく別れた……

    そこから、1人で帰った帰り道。
    やけに星が、綺麗に瞬いて見えた。

    「ただいま~~」

    「おかえり!」

    温かな灯りと共に、いつもどおりに出迎えてもらって……
    旦那様に、ハグされた。


    *****


    それ以来、その人には出会わなかった。
    顔も忘れた名前も知らない人。

    スーパーのど真ん中で
    私を好きだって告白してくれた人。

    彼女ができて、幸せになってるといいな……

    今でも、ときどき思い出す。
    あの日の星の輝きのように……



    Fin

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    とある淡い恋の結末 3


    とりあえず理解したこと。

    自称・大学生というその人は、告白が私がはじめてだという。
    このスーパーで私を見初めて、勇気を振り絞って告白してくれたとか。

    気持ちは、とっても嬉しいけど……相手を傷つけずに、どう断ろう?

    「あの…ごめんなさい。もう、コレなの。」

    「…はあ!?」

    さり気なさを装い、左手の薬指にはめた結婚指輪を見せたけど……
    相手もテンパってるのか、ぜんぜん理解してくれなかった。

    ぁーーーーっ。
    ダメだ、この人。
    ぜんぜん分かってない。

    しかたなくて、私は、気鬱な重いため息を吐いた。
    もうこうなったら、腹をくくるしかない。

    「ごめんなさい!
    私、付き合えません。
    最近、結婚したばかりの人妻なんです!」

    とうとう言っちゃった。

    言えた事に安堵して、私がほっとしていると……
    ようやくその人は、指輪の意味を理解してくれた。

    スーパーの中、
    バラバラと興味を失った人々の輪が散っていく。

    一世一代の?
    愛の告白をしてくれたその人の恋は、儚く散った。
    その場で、うなだれてしまい可哀想なほど、落ち込んでた。


    でも、ダメなものはダメ。


    「あ~あ、ツイてない。」

    「はじめて勇気を振り絞って、
    告白したのに~~」

    ポツリと呟いた言葉に、ズキン。
    良心が痛んだ。

    ……続く


    *




    とある淡い恋の結末 2

    買い物が進み……
    スーパーの奥まで、やって来た。

    そこは、鮮魚売り場。
    美味しそうな新鮮なお刺身が並んでいた。

    (今日のお夕飯は、お刺身で、いっか!)

    ――――一パックを手にした時。

    「……すいません。」

    背後から若い男性に声をかけられた。

    (お刺身を買うの邪魔した?)

    「ごめんなさい。
    いま場所を空けますね!」

    私は、買うつもりのお刺身を片手に、
    場所を譲ると…


    「いや、そうじゃなくて……
    あなたに、用事があるんです」

    見知らぬ男性は、続けて話しかけてきた。


    ……は?
    誰?

    用事?
    知らない人だよね。
    住んでる官舎でも、見かけない顔だし……

    なんか私やっちゃた?
    落としものかな?

    なにかドジ踏んだ?

    いっぱい
    ???だらけの顔で、その人を注視していた。
    (お刺身片手に、平静を装う)

    たぶん、大丈夫そうな人かな?←根拠なし

    「何でしょうか?」

    「ずっと、あなたが好きでした!
    私と、付き合ってください!」

    突然のスーパー(刺身売り場)での告白に、辺りはざわめき。
    私の頭は、真っ白になった……

    告白してくれた男性は、必死にPRと言い訳を一生懸命話してるけど……
    私には、内容が断片的にしか頭に入らない。

    (スキって…)
    (付き合ってって…)

    かぁぁぁぁ……

    ……ヤバイ。
    顔が、火照ってきた!

    「好きです!」
    を連呼しないで~~ ←免疫なし

    ここスーパーだし…
    人多くて、恥ずかしいんですけどぉ。




    ――いや違う!

    付き合う
    付き合わないの問題じゃない!

    私もう、結婚してるんだってば!


    私は、完全にパニクって、この場のピンチをどう切り抜けたらいいのか
    廻らない頭で、それだけを一生懸命考えていた。

    片手のお刺身を持ったまま……

    ……続く。


    *

    とある淡い恋の結末 1

    ある日の仕事帰り。
    いつものように帰宅途中、夕飯の食材を買いに駅前のスーパーへ立ち寄った。

    今日も、帰りの通勤電車は混んでいて……
    仕事疲れのせいか、少し足が重く感じられる。

    (なんだか眠いし、今日も疲れたぁ……)

    そんな風に、忙しい一日が過ぎてのけだるい時間。
    この日も、代わり映えの無い一日が終ろうとしていた。



    (……今日の夕飯何に、しようかな?)

    私は、スーパーの買い物カゴを手に、夕飯の食材を買いはじめた。

    (明日のお弁当には、ソーセージにして……うーん。
    夕飯は、なににしよ?)

    食材を一つ一つ手にしながら、
    私の心は、 ここには無かった。

    (もう帰ってるのかな?)

    つい最近結婚して、新しく家族になった旦那様は、私とは別な仕事で帰りは私より早い。
    今日も帰りは早いと聞いているし……早く帰って、夕飯を作らなきゃ。

    新婚時代は、旦那様が一番で、今夜も何を作れば「美味しい」って言ってくれるのかな?
    そんなことを考えながら、買い物を続けていた。


    *****


    その頃の私は、携帯電話を持って無かった。
    確か、だいたいの人は持ってない。……そんな時代だった。
    こう書けば、ものすごく古いお話なのかなと思ってしまうけど。
    こんなに普及したのって、つい最近のことよ?

    今では持ってない人が珍しくて、ネット社会にもなって
    スマホやラインが当たり前。
    今だったら、在宅の確認も…夕飯の相談もメールひとつで済ませられたのにね。
    時代の流れって凄いなと思うけど、つい最近の当たり前が、大昔に見えちゃう。

    その頃の私の時の流れは、今よりゆっくりとしていて、毎日がちょっとづつ変化に満ちていた。
    時間に、追われない生活というものかしら?


    *****


    この街には、つい最近、引越して来たばかりだった。
    知り合いも誰も居ない…新しい街での新しい生活。

    まだ慣れない二人暮らしに、私はようやく慣れてきた
    ……そんな毎日のとある一日のことだった。



    ……続く





    *

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    とある淡い恋の結末 説明

    事実は、小説より奇なり……

    さくらぱんが体験した実話です。
    コミュ 言の葉と写し絵遊び ~Share with you~ にて、呟いた
    他のメンバーさんの捨て身のバレンタインデー玉砕男の話に、さくらぱんが喰いつきましたwwww

    私にも、あるよ☆
    と呟いた話に、ブロ友さんが反応。
    爆笑されつつ・・・・・・書いて書いてと、あっという間に、リクエストSSとなりました。

    会話内容はこんな感じだったかなとの、うろ覚えですが・・・
    実際に、あったことはホントです。

    かなりプライベートな内容と、
    携帯電話の無い時代の古いエピソード。
    支離滅裂な無茶っぷりなお話です。


    いろいろ許せる方のみ、お読みください。

    2015.03.25.
    さくらぱん

    一話から読む



    *

    0318 本日の呟き。。。

    皆様
    ぷちお疲れ様でした。

    続々と、餌付けされ中です。
    もう、皆様の甘いお話ばかり・・・
    いいですね~~。

    そして、昨日現パラワールドの実物が届きましたっ。
    豪華執筆陣。豪華装丁。
    主催者おりざ様の熱意の賜物ですね。

    そして、自分のページ・・・・
    MAX身悶え中。
    ああすりゃよかった。などと・・・思っても、もう世に出ているのですよね。
    こちらでの公開は、10月1日を予定しています。
    手に入れなかった方は、とらさんにて販売中です。
    宜しくお願い致します。



    近況
    久しぶりに獲りつかれたか?
    というほどヒドイ風邪をひきました。

    まだ・・・声が出ない。
    咳き込むと胸いたい・・・

    あまりの酷さに久しぶりに金曜日から丸っと3日間寝込みました。

    その間、分館で、蜜な現パラのアホ話を一つ。
    幼馴染の濃口ですので、お気をつけてご賞味あれ。

    どうも現代ものは、露骨で暈したくなる。
    途中、頭が朦朧としてきたので、表現いまひとつですが、よかったらどぞ。

    花の四阿の本館パスに必要な誕生日は、アンソロジーに晒したので、こちらにもヒントを公開

    ピクシブ さくらぱん

    【短編】梅の香

    「お妃さま…
    陛下から、見事な花枝が届きました……」

    ひと抱えはあろうかという、古枝に見事に咲いた紅梅のひと枝。
    芳しい香りが、部屋中に漂う。

    「お妃さま
    陛下から御手紙をお預かりいたしました」

    「ありがとう…」

    文箱を開けると几帳面に折られた手紙と共に、薄紅の梅の小枝が入っていた。

    “身体の具合は、どうか?
    君が床に伏せってからというものの…
    宮中は、灯火が消えたようだ…”

    “君の花の顔が見たい。
    早く良くなってくれ…梅園が見頃だそうだ。
    元気になったら、一緒に見に行こう……”
    文と、贈られた梅の花を夕鈴は、交互に眺めた。

    ふわりと優しい風が、梅の香りを夕鈴に届けた。

    ホロリと、陛下の優しさが身に染みる。

    目を閉じれば…
    そこは梅の香りが漂う満開の梅園。

    優しく笑う陛下が居た。

    (早く良くならなくてはね……)





    しばらくして陛下のもとにも、一通の文が……

    丁寧に四つ折りにされた料紙に一言。
    夕鈴みずからの手で…
    “約束楽しみにしております”

    梅の香が香る料紙からは、陛下が贈った梅の花枝がひと花添えられていた。




    その後、春たけなわの梅園を陛下と夕鈴が訪れたのは、言うまでもない。