花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    2012年12月 の記事一覧

    【短編】『カウント・ダウン』※世界シリーズ

    フライング・新年ネタ!!!

    ※こちらは、現代パラレルです。舞台は、ニューヨークです。
    イメージを損なう方は避けてください。
    それでもよい方だけお読みください。






    ニューヨークの摩天楼
    新年のカウントダウンを皆で祝うために
    人々が集まってきていた。

    様々な人種の混沌とした場に
    一つのことを祝うために人々が集まる。
    すでに、新年を待ちわびる人々により、ここはお祭り騒ぎで・・・。

    寒いはずのニューヨークの夜さえも
    今夜だけは、暑い熱気に包まれている。

    世界中継の一つである、ニューヨークの街角。

    その熱狂の渦の中に、黎翔と夕鈴がいた。

    「黎翔さん、すごい熱気ですね。」
    「みんなが、凄く楽しそうです。」
    はしばみ色の瞳を輝かせて、君が言う。

    「日本と違いますね。」
    「去年の今頃は、コタツにミカンで、年末の特番か紅白見てましたよ。」

    きょろきょろと、興味深げに周りを見渡す様も愛らしい。
    くすりと笑って、君の頬に口付けた。

    君は、真っ赤になって口付けした頬を押さえて
    口を金魚のように、ぱくぱくしていた。

    そんなことを何度か繰り返し過ごすうちに、カウントダウンが始まった。

    一斉に冬の夜空に響く・・・たくさんの人々の重なる声。

    ……9…8…7…6…5…4…3…2…1…

    《A HAPPY NEW YEAR!!》

    《congratulations!!!》


    華やかな幾つもの・・・色とりどりの摩天楼の花火

    人々の喜びの声の中で・・・

    「あけまして、おめでとうございます。黎翔さん」
    「あけまして、おめでとう。夕鈴」

    この瞬間を僕らは待った。
    僕らは抱きあい、新年を祝う。

    君への今年初めてのKISS・・・
    甘く蕩ける最高の新年の幕開け・・・

    鳴り止まぬ悦びに溢れる摩天楼に
    僕らは、幸せに満ち溢れる。

    A HAPPY NEW YEAR!!!

    新しい僕らの年は、どんな年になるのだろうか?

    今、新しい僕らの年が始った・・・・

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    カウント・ダウンのメール規制が行なわれるとの事で、更新には、関係ないとは、思いますが、フライングしました。


    いよいよです。世界中で、「おめでとう」の瞬間です。
    皆様、良いお年を!!!
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    2012.12/23~12/31までの過去更新

    こちらにて、2012年12月の更新が辿れます。

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    【短編】現代パラレル『除夜の鐘』

    ※こちらは、現代パラレルです。
    彼表現ですので、お好きなキャラをあてはめてお楽しみください。
    彼×夕鈴です。
    雰囲気だけです。ごめんなさい。
    ・・・・もう一つ寝るとお正月♪

    その前に、もう一本UPしたい・・・・したいです。


    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・








    長い石段を一歩づつ登る

    大晦日の篝火に照らされた石段を…

    賑やかな賑わいを見せる
    神社の夜店は、遥か下
    裸電球の暖かな光に満ちている

    彼と二人…
    近くの神社までお参りに来た

    今年最後のデートのお誘い

    張りきっていたのは、私だけ…!?
    せっかく着慣れない晴れ着を着てみたというのに…
    言葉少ななのは何故だろう…

    なんだか、彼がよそよそしい。
    出かける前は、とても楽しみにしていたのに
    この沈黙がとても悲しい。

    あと数時間で、今年も終わる。
    昇りきった境内は、人で溢れていた。

    『あぶないっ夕鈴。』
    「あっ・・・」
    人にぶつかりそうになって、よろめく私を引き寄せて
    彼に助けられた。

    一瞬だけの腕の中
    それは、とても幸せで・・・
    見ていてくれていたことが嬉しくて・・・

    先ほどまでの悲しさなんか消えてしまった。
    助けられてから、すぐにまた離れてしまったのだけど・・・

    しぼんでいた恋する気持ちは
    むくむくと膨らんでいく

    『・・・・ほら』
    ぶっきらぼうに、そっぽを向いて差し出された大きな手が
    手を繋ごうと語っていた。
    差し出された彼の手に 私は、そっと手を重ねた。

    単純な心のメロディーは、弾んだリズムを刻みだす。

    『君は、危なさ過ぎるから、このまま手を繋いでいこう』
    耳まで赤いのは、きっと私の気のせいではないよね。

    ―繋いだ手が熱いのは、私だけのものではないはず。

    人の頭しか見えないような境内に、赤々とした篝火がパチッと爆ぜる
    映し出された暗色の風景の一部となって、二人で鳥居をくぐった。

    除夜の鐘が鳴り響く・・・・師走の空に

    離れないようにと繋いだ手の温もり・・・・
    離さないでと願う私の思い・・・

    やっと、順番が来て、賽銭を投げ入れた。
    ガラガラと大きな鈴を鳴らして、願いを込めて手を合わす

    それは、とても単純だけど・・・本気の長い願い事だった。
    《来年もその先も、ずっと・・・ずっと・・・》
    願い事の間、除夜の鐘が何度も鳴り響く

    人ごみを避けて、二人で引いたおみくじは
    二人とも、『大吉』だった。

    境内に冬桜が咲いていた。
    春とは違い、白くて儚げな冬桜。

    だけど、雪のうっすら積もる季節に
    たくましく咲い居ているのが、とても目を惹く。

    へこたれない強さを感じさせる冬の花。

    あやかって、この木におみくじを結ぶことに決めた。
    すでに、花よりも華やかに、幾つものおみくじが結んであった。

    どの枝に結ぼうかと、彼と微笑みあって枝を選んだ。
    そんなささやかなことさえも幸せで。

    結局、誰よりも高い枝がお願い事が利きそうな気がして、
    手の届く一番高い枝にした。

    彼に手伝ってもらって、桜の木に結んだ。

    帰り道、いつの間にかただ繋いでいた手か
    しっかりと握られていた。

    もうすぐ家に帰り着いてしまう・・・・
    寂しくなって彼の袖を引いた

    このままそれぞれの家へと帰るのが、寂しくて・・・
    離れてしまうのが苦しくて・・・

    コツンと頭垂れて彼に寄り添い
    甘えてみる。

    気付いて、彼が肩を引き寄せる
    寄り添いながら、彼と歩く・・・

    立ち止まる街角
    はらはらと、粉雪が舞っていた。

    街灯に照らされた雪は
    とても綺麗で・・・

    雪に魅入られていたら、
    彼に引き寄せられた。

    『・・・・言いそびれてたけど、今日の夕鈴とても綺麗だ。』

    真剣な眼差しで、頬を染めながら
    彼がそんな事を言う。

    嬉しくなって、私まで真っ赤になって彼を見詰めた。
    私の努力は、無駄ではなかったらしい。

    照れた笑顔の彼に見とれた。

    引き寄せられた腕の中
    夕鈴に再び囁かれた愛の言葉。

    『来年も、愛してる・・・・』

    重ねた唇。
    甘い口付け。

    除夜の鐘が鳴り響く・・・・師走の空に



    除夜の鐘が響く・・・・



    除夜の鐘が響く・・・・


    ・・・・・・・・・・・・・願いの鐘が鳴り響く。


    粉雪舞う、師走の夜空に。


    《来年も、君と一緒に・・・・》

    大晦日です

    今年も、あと二時間で年が変わります。

    今年の大晦日は、親戚が居て10人の大所帯です。
    年越し蕎麦をのちほど、蕎麦屋の気分でゆでます。
    果たして・・・何人眠気に勝ち残り食べることができるのか???
    わさびてんこ盛りにしよう。←

    本当に、【花の四苛】、【白陽国SNS地区・さくらぱん日記】をご訪問・応援してくれたゲストの皆様
    ありがとうございます。本当に感謝しています。
    皆さんに出会えたこと本当に嬉しいです。
    お世話になった皆さん、遊んでくれた皆さん、今年は、本当にお世話になりました。
    来年も宜しくお願いいたします。ぺこり。

    【コラボ】『秘色・後書き~♪』※今回も遊んでみました。

    ☆えーと、ここで白陽国・特別番組を放送します。
    《新年の参賀》が無事に終了した後の和やかな後宮の様子を覗き見しましょう・・・


    正月飾りが賑やかな夕鈴のお部屋で、なにやら人の話が致します。

    おや、和やかに卓を囲む人々が・・・・


    ニコニコとカワイイ笑顔の紅珠。

    式典を終えたばかりの四神の金糸の刺繍が豪華で鮮やかな黄色の衣装に金と銀の昇り双龍の豪華な刺繍の赤の腰帯の式典の衣装のまま夕鈴の入れてくれたお茶を落ち着いて楽しむ陛下。


    素敵~♪と目を輝かせて、夕鈴を愛でるかなめさん。

    物珍しくてきょろきょろとおのぼりさんなさくらぱんさん。


    ――― そして、そんな4人に、丁寧にお茶を入れて、お菓子を進める夕鈴。


    IMG_0145.jpg



    これもお妃教育の賜物。彼女は優美な所作で、4人にお茶を入れてくれた。

    陛下と対の衣装は、鮮やかな赤の金梅・銀梅の見事なもの。
    腰帯は、金・銀糸を織り込み、孔雀のような鳳凰が天を舞う姿。
    金に紅珊瑚・白玉の梅を模した簪・透かしの歩揺(ほよう)が揺れる・・・

    夕鈴が動くたびに、それらは妙なる玉響の音を奏でていた。





    紅珠「お妃様、お呼び頂いて大変嬉しゅうございます。」
    紅珠「新年、早々お二人の素敵なお姿。」
    紅珠「一幅の絵をみるようですわ。」

    夕鈴「本当に、来てくれて嬉しいわ。」
    夕鈴「本当に、ごめんなさいね、紅珠。」
    夕鈴「貴女が用意してくれた衣装がムダになったわね。」

    紅珠「いいえ、楽しゅうございました。」
    紅珠「それに、こうして陛下の贈られた衣装を着ているお妃様が見れて、眼福ですわ。」
    紅珠「お妃様、また着飾らせてくださいませ。」

    侍女達「私たちからも、お頼みします。」
    侍女達「お妃様、着飾らせてくださいませ。」

    夕鈴(・・・・あの苦しさは、もう二度と経験したくないのだけど・・・・)

    すぐにでも丁重にお断りしたかった。
    けれど、期待に満ちた紅珠と侍女達のきらきらとした瞳に見つめられると・・・

    夕鈴(・・・・ううっ・・断りきれない。)

    陛下『・・・・・ダメだ。夕鈴が困っている。』
    陛下『必要以上に、着飾る必要は無い。』
    陛下『私は、いつもの夕鈴が一番好きだ。』

    色めき立つ紅珠と侍女達。

    紅珠「まぁぁ ・・・お妃様、愛されておりますわね 」
    紅珠(早く、帰って執筆したいですわ  創作意欲が・・・・)




    しばらくして、紅珠は帰り、陛下と夕鈴によって人払いがなされて、私たちだけが残った。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    さくらぱん「かなめさん、陛下・・・・なんで、私たち帰れないのでしょうか?」

    夕鈴「聞こえてますが・・・・」

    さくらぱん「聞こえてました?・・・・でなんで???」
    かなめ  「この招待状には、第三弾の完成を祝うお茶会としか・・・」

    夕鈴「・・・・。」

    凄みのある美しい笑顔。
    ぞくぞくと、さくらぱん達の背に寒気が・・・・

    さくらぱん「夕鈴さん、笑顔が怖いのですが・・・」
    夕鈴「・・・・気のせいです。」

    さくらぱん&かなめ ((身に覚えのある悪寒が・・・))



    私こと汀夕鈴と珀黎翔陛下が、今回コラボ【秘色】をしたかなめさんとさくらぱんさんにインタビュー(苦情)したいと思います。

    夕鈴
    『まずは、無難に、コラボの感想を聞きたいと思います。』

    かなめ
    『また何か違う言葉が聞こえた気が・・・ ああ、いえ きっと気のせいです。
     もう3回目なんですねぇ。毎度楽させてもらってます☆ 今回は都合上 ゆっくりペースにしていただきました。さくらぱんさん、ありがとうございます。
     あと、今回制作途中に見た本誌の展開がアレだったので、思わずさくらぱんさんにコメントしてみたり(笑) いや、ビックリww』

    さくらぱん
    『凄く楽しかったです。』
    『今回、本誌と話がダブって、焦りまくって筆が止まってしまいました。』
    『ベースが出来なくて、焦りました。』
    『どうしても、本誌と意識してしまって』


    夕鈴&陛下
    『またコラボしたいと、思いますか?』

    かなめ
    『もちろんですよー サイトの方でも次を期待されて待っておられる方がいらっしゃるので(笑)
     早速次の打ち合わせを始める予定です。』


    さくらぱん
    『・・・・っていうか、第四弾は準備を進めています。』 
    『ご負担にならない程度に、またコラボお願いします。』
    『かなめさん、宜しくお願い致します。』←右手を差し出す(どきどき・・・・)

    かなめ
    『はいっ よろしくお願いしまーす!
     Aさんも、タイミングがあわれた時はまたご参加くださいませ~』


    夕鈴
    『インタビューは、この辺りで、終了!!!』
    『皆さん、そこに座りなさいっ!!!』

    びく・びく・びくぅっ・・・

    『背筋伸ばすっ正座です。正座!!!』


    さくらぱん
    『もしかして・・・もしかしなくても、夕鈴さん、お怒りですか?』

    夕鈴
    『あたりまえです。私、苦しかったのですよ!!!』
    『私にとって拷問でした。恥ずかしい思いもしたし。』

    陛下
    『僕は、幸せだったよ。(途中までは)』

    夕鈴
    『・・・・陛下は、やりすぎです。』
    『後ほど、きっちりお説教します。』

    陛下
    『・・・・・はい。』
    すごく嬉しそう。・・・・・・何故???

    式典の優雅さはどこへやら、真っ赤になって怒り出した夕鈴。
    勢いで睨まれた。鼻息粗し。

    夕鈴
    『特に、口付けなんてっ・・・しかも.あんなことあんなこと・・・・--ぼむっっ☆』

    (((・・・・あ・爆発した。)))←一同心の声


    さくらぱん
    『あーーーごめんね。夕鈴。今回も私。』
    頭をかきかき・・・・

    夕鈴『それに、補正下着って・・・・』

    さくらぱん
    おずおずと・・・手を上げた。
    『それも、私です。』ちんまり。
    『某白友日記に、萌えちゃって・・・・ごめんね。』さらに、ちんまり。

    夕鈴
    『衣装脱がせた・・・』

    さくらぱん
    『さすがに、夕鈴そのままじゃ苦しいかなって・・・・』

    夕鈴
    『めちゃくちゃ恥ずかしくて、陛下と気まずかったのですけど・・・』

    陛下
    『夕鈴、目もあわせてくれなかったよね。』
    『・・・・それに。』

    ・・・・・・

    陛下の愚痴が続きます。ある意味、のろけ話に←笑



    ・・・・・・・・・・・・・割愛・・・・・・・・・・・・・・・・・



    今までの鬱憤が晴れた陛下は非常にニコニコしています。←

    なぜか、周りを無視して、いちゃいちゃ・・・しはじめました。

    至近距離なのですが・・・・いたたまれない。

    ギャラリー一人喜んでます←さて、誰でしょう!?

    こちらは愚痴を聞かされて、グロッキー・・・へろへろです。


    ・・・・・いつまで、続くのでしょうか???

    もう、帰りたいです。ぐったり。

    対して陛下は、夕鈴を膝に抱き、始終にこにこです。

    夕鈴は、陛下の膝で真っ赤です。

    これは、捕獲なのか。捕獲・・・・・



    (((・・・・夕鈴、頑張れ!!!)))←一同心の声








    読み手の皆様、ここまで、お読み頂きありがとうございます。
    『秘色』後書きでした。


                         2013.01.06.   かなめ&さくらぱん
    続きを読む

    大晦日まであと一日。さくらぱんは、コラボ色。

    昨夜、かなめ&さくらぱんの第三弾ベースを2ページ書き上げました。
    コレで第三弾ベース作業終わりました。
    数時間後、早速かなめさんからバトンが返されました。
    相変わらずお仕事早いです。
    ベースが完成してからまだ4時間たってませんよwwwww・・・・。
    ほんとに、お待たせしました。

    おおぅ・・・今回も素敵なかなめ色。
    しかし・・・・さくらぱんベースのザルないい加減さも判明。
    今日の作業は、加筆補てんせねば、なるまい。
    ほぼSNSでの作業かしら・・・こちらでは黒龍の長編更新できるよう頑張ります。

    &かなめさん 【花の四苛】スマホの動作確認ありがとうございます。
    助かりました。これで、こころおきなくカテゴリ増やせます。←(笑)

    そういって呟いてたのは、今朝のこと。
    結局16時まで、コラボに掛かりっきりでした。
    先ほど、予定どうり黒龍の長編更新。満足。

    【短編】『君のいる年の瀬』※本編設定。

    年末の慌しい政務も昨日で、落ち着き
    王としての重責から、少し離れて個人に戻る。

    ――今年最後の黎翔の休日。

    最低限の警備の者しか居ない、閑散として静かな後宮。

    黎翔の自室には、寒い日が続いたとは思えないほど
    温かな陽射しが降り注ぐ・・・

    (・・・・・静かだ。)

    瞳を閉じて、耳を澄ます。

    遠くの音まで聞こえるかのよう・・・・・、
    昨日までの喧騒が嘘のように、静かだった。

    年が明けてから、また忙しい毎日とはいえ、
    仕事の予定がまったく無い休日は、黎翔にとって貴重だった。

    (・・・・・・心が和(な)いで居る。)

    ・・・・ピチチ・・・・チチュ・・・

    小鳥の声がする。

    ふわり・・・と優しい花の香りが鼻(ね)を掠(かす)めた。
    軽やかな足音と共に、柔らかな優しい声で呼びかけられた。

    僕は、瞳を開き、温かな陽の光に煌めく君の笑顔を見る。

    「陛下。お待たせ致しました。」
    「お茶をお持ちしました。」
    『ありがとう、夕鈴。』

    『ここに、一緒に座って。   夕鈴もお茶を楽しもう・・・。』
    「はい。陛下」

    素直に、僕の隣に座りお茶を楽しむ彼女。
    君が、妃として後宮に来てからのこの半年。

    僕は、君に驚かせられることばかり。
    それは、今までの僕には縁の無いことばかりだった。

    黎翔は・・・・・お茶を飲みながら、茶碗のお茶を揺らして
    光り揺らめく様を楽しむ。

    いつの間に、僕の隣に君が居るのが当然で
    君が居ないことに不安を覚えて
    日々の日常が、こんなにも幸せと考えるようになったのだろう・・・・


    僕の視線を感じたのか。
    いつの間にか、ーーーー君が僕を見ていた。

    『何? 夕鈴?』

    「いつの間にか、バイトが長くなってしまいましたね。」
    「まさか、ここ(後宮)で新年を迎えることになるとは、考えていませんでした。」

    お茶を飲みながら、そんな事を君が言う。
    お茶の湯気で、君の感情が読み取れない。

    『年の瀬は、下町に帰りたかった?』
    「帰りたかったとは思いますけど、新年早々の祝賀の儀に妃も出席しなくてはならないと聞いてますから諦めています。」

    君の本音は、いつも素直で僕の胸は罪悪感でツキリと痛む。

    『いつもごめんね。夕鈴。』

    「・・・・あっ・・・・だから、その、陛下に謝って欲しいわけでなくて」
    「ただなんとなく、バイトが長くなって・・・後宮で新年を迎えるのが嘘みたいで・・・。」
    「陛下とこうしてお茶を飲んで日向ぼっこしてるのが、夢みたいで。」

    『・・・・うん。』

    「・・・・・だから」

    夕鈴は、卓にお茶を置くと、おもむろに立ち上がり僕の正面に立った。

    「今年は、たくさんお世話になりました。」
    「精一杯、来年もお妃バイトや掃除婦のバイトを頑張ります。」
    「陛下 来年も宜しくお願いいたします。」

    思いっきり、勢いよくお辞儀して、君が年末の挨拶をしてくれた。
    嬉しいのだけれど、ちょっとどころか、かなり複雑な僕の感情。

    君が大好きな僕は
    ほんの少しでも、君が居ないことに耐えられなくて

    僕の傍に、君に居て欲しくて
    ちょっぴり、手を加えて
    ―――君を後宮に縛り付けた。

    君から向けられた、純粋な笑顔に
    僕の良心は《ズキン》と痛む。

    『バイト』という単語を耳にするたび、撤回したい衝動に駆られる
    来年は、この関係が変わっているといいな・・・・。

    そんな期待と希望を持ちながら
    君への恋心は揺れ動く。

    そんな考えをおくびにも出さないように
    慎重に言葉を選び、穏やかな笑顔を夕鈴に返した。

    『今年は、君に逢えて良かったよ。』
    『夕鈴、来年も宜しくね。』

    「はい。宜しくお願いいたします。陛下。」

    曇りない笑顔が僕に向けられる。
    眩しさを覚えるその笑顔。

    愛しさだけでない感情が溢れる。
    この感情をなんて呼べはいいのだろう。


    (・・・・・夕鈴。)

    ・・・・・・・・初めて迎える夕鈴との年の瀬。
    来年は、君とどんな思い出が増えるのだろうか。

    眩しい笑顔の君の手をとり、その甲に口付けた。
    真っ赤になった、夕鈴に
    「演技はいらないです。」
    と怒られたけど・・・・        


    これは、演技でないから・・・        


    (夕鈴・・・来年も、覚悟してて。)

    今日もお引越し

    12/29
    まだ 半分でしょうか?
    カテゴリが、大変なことに・・・
    たぶん携帯ユーザー様の負担が、大きいかと・・・すいません。

    『if』『メルヘンパラレル』『狼・本編設定』etc・・・・
    まだまだ全部移設は遠い。←

    お引越し作業、頑張ります。

    【詩文】 if パラレル『忘却の甘さⅡ』※もしも、夕鈴が後宮を辞したら・・・



    君が 僕から去った
    あの日から ずっと。

    諦めた 手のひらを、
    何度も 何度も眺めた

    あの日、握り締めた僕の拳(こぶし)

    いったい僕がどんな想いで
    君を諦めたかなんて
    知ったら、きっと君は、後悔するよ。

    曖昧な関係にピリオドを・・・
    「さよなら」と言った君の潔さが

    僕には、羨ましいよ。
    僕には、眩しいよ。

    切り捨てられない重責が
    僕を苦しめる。

    何も考えずに
    君の手を取りたかったのに


    初めから君を
    追いかける資格なんて
    僕には無いのに

    君に甘えてたんだ
    君に甘えたかった

    優しく寄り添い
    微笑んでくれた。

    ーーーー君が忘れられない。

    今すぐ君を探し出して
    あの日をやり直したいんだ。

    手放すことが、最善の方法なんて
    なんでそんなことを思ったのだろう。

    君を守りきる方法なんて
    考えればいくらでもあったのに。

    振り向いた君の瞳に
    浮かんだ綺麗な涙が忘れられない。

    くりかえし・・・くりかえし・・・夢を見る
    君を追いかける夢

    くりかえし・・・くりかえし・・・夢を見た
    君を抱きしめる夢

    君に心から口付ける その時に
    いつも夢から覚める

    ・・・あの日から  ずっと。

    いるはずの無い日常に
    君の面影を探す毎日

    こんなにも、愛してるなんて
    今頃、気付くなんて

    手放した君の手が
    僕にとって宝物だったなんて・・・

    ーーーーもう遅すぎるのか?
    ーーーー僕たちの関係は?

    あの日から、やり直したい。
    今からでも、まだ間に合うだろうか?

    夢になんてするものか。
    僕の隣には君しかいない。

    君を探し出して
    もう僕は、君を離さない。     

    ずっと・・・永久(とわ)に


    2012年
    11月26日
    18:51 続きを読む

    【短編】 if パラレル『忘却の甘さ』※もしも、夕鈴が後宮を辞したら・・・

    切なすぎる甘い口付け
    忘却の彼方の遠い思い出
    忘れていた貴方の甘さに酔いしれて…

    逃げ切れるはずがないのに
    探し出されて
    貴方から奪われた唇

    震える口付けに
    忘却の彼方の初恋の甘さを思い出した。

    あの日、逃げるように
    後宮を去った私

    追いかけて欲しかったのに、
    貴方は追いかけてはくれなかった。

    チラリと振り向いた貴方の右腕は、私へと向けられたのに…
    ゆっくりと握られた拳に…
    その紅い瞳に、あきらめと運命(さだめ)を見て取れた

    出会ってしまった運命を呪い
    出会わなければよかったと後悔をした。

    国が大事なのはわかっていた
    私以外の誰かが隣に立つのを見たくなかった。

    それなのに・・・

    だから
    逃げたのに・・・

    今更、逃げた私に何の用があるの?
    抱き寄せられて貴方の腕の中で
    『帰ってきて欲しい』だなんて言わないで・・・

    貴方の瞳に囚われて
    貴方の思うがままの傀儡の妃はもう居ない。

    私から、貴方の許を去ったのだから・・・
    昔の私を 今に求めないで・・・

    『君がいないと僕はダメなんだ』
    そんな台詞で、私を翻弄しないでよ。

    貴方は、ずるいヒト。
    私のことなんてホントは、どうだっていいのに
    だって一度も本気の『愛している』を聞いていないもの。

    鍵つきの胸の奥にしまっておいた
    初恋がじくじく痛む
    忘れたはずの恋心は
    貴方との口付けで思い出してしまった。

    甘くて切なくて苦い恋心  この苦しみは貴方が再びもたらしたもの。

    ー完ー

    とんとんさんからの開店祝い『むぅみん&狼陛下こらぼ ①』

    『花の四苛』の開店祝いに、白陽国SNS地区の白友とんとんさんから、開店祝いをいただきました。
    以前、私の呟きで創って頂いたコラボ品。
    他のキャラクターを混ぜて創ってしまう、荒業とんとんワールドをお楽しみください。



    今日はなんの日?
    ムーミンの日!!


    すみません、おふざけです(笑)    2012.08.09.とんとん



    黎翔は避暑をかねて、妃である夕鈴と何人かの供を連れて北部地方にある渓谷の離宮に滞在していた。
    避暑と言っても仕事を休めるわけもなく、臨時の執務室となった一部屋で書類に目を通していた。

    そんな時、侍女から夕鈴が部屋で呼んでいるとの伝言を受けた。
    「愛しい妃の誘いを断る訳には行くまい」

    内心の喜びを、狼の表情で隠しながら机から立ち上がる。途端に隣にいた李順が眉をしかめたが、見ないふりをして部屋を出ていこうとした。
    「あの…李順様もご一緒にと、お妃様からの言伝てです」
    侍女の言葉に、今度は黎翔の眉間に皺がよる番だった。

    「夕鈴一体どうしたの?」
    何故かすでに人払いが済んでいた彼女の部屋に入りながら、黎翔が声をかける。

    そのまま黎翔と李順の二人はあんぐり、と目と口を開いてしまった。



    「あ、陛下。李順さんもお仕事中なのにすみません」
    長椅子から慌てて立ち上がった夕鈴の横には見たことのない生物がいた。

    「夕鈴…それは…?」

    黎翔はその生物を指さしながら尋ねた。
    大きさは赤ん坊と同じくらいだろうか。耳がピンと立ち、お尻には長いしっぽが揺れていた。ただ、犬でも猫でもないのは長く大きな鼻が物語っていた。
    何より、ただの動物ではないのだろう。

    だってその生き物は、長椅子に突っ伏して、まるで人間のようにオイオイと泣いていたのだから。



    ・・・・続く

    夕鈴【イラスト館】

     
    白陽国SNS地区に投稿した作品です。

    宴『ピンク・夕鈴』

    ピンク・宴夕鈴1 蛍光灯下 ピンク・宴夕鈴2 蛍光灯下





    宴『赤牡丹・夕鈴』

    ペン書き・色鉛筆

    赤牡丹 宴夕鈴1 赤牡丹 宴夕鈴2


    とんとん白友さんのキリ番・リクエスト挿絵

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    キリ番御礼イラスト

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    なぜか成人式シリーズと命名

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    SNS・28000キリリク

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    黒龍・3/14限定トピック夕鈴

    IMG_0412.jpg  IMG_0413.jpg  IMG_0414.jpg

    黎翔【イラスト館】 

      ※白陽国SNS地区の投稿作品です。

    ボールペン・色鉛筆描きです。

    《重陽の節句》
    重陽の節句・宴黎翔  線画     重陽の節句・宴黎翔 







    ☆現在、白陽国SNS地区  イラスト・リレー・コミュ 『陛下の一日』に投稿した作品
    柊かなめ白友さんより、『色っぽい陛下シリーズ』と命名されました。

    《寝起き陛下》

    寝起き陛下1     寝起き陛下2

    《熟睡・陛下》

    熟睡陛下1     熟睡陛下2

    《赤面陛下・五秒前》 

     赤面陛下・5秒前1     赤面陛下・5秒前2     赤面陛下・5秒前3


    《赤面陛下》
    赤面陛下1     赤面陛下2     赤面陛下3

    《湯浴み陛下》
    『キミも、一緒に入るか?』
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    28000キリ番・羽梨様のリク絵
    詩文】『狼の愛し方

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    【詩文】『希望の空ーきぼうのそらー』

    夜が明ける
    まだ 夜が明けない空に
    朝を告げる空の帯

    東の山並みの稜線が
    切り取られたかのように
    曙のオレンジに
    くっきりと際立つ

    黎明の空
    山並みの向こうは、
    きっと大海原から
    太陽が顔を覗かせているのだろう・・・

    海原をこの空と同じオレンジに輝かせて
    新しい朝を告げているに違いない

    夜と朝の境目に
    ぽつんと
    明けの明星が光る

    始まりを告げる明けの星

    インクを滲ませたような
    オレンジ色した朝と
    浅い群青色した夜との間
    果てしない白の狭間の空に
    輝き冴え光るひとつ星

    時の狭間の美しさ
    刻々と変化する空の色

    日々の営みのなか
    同じような朝のはじまりでも

    昨日とは違う 
    時の流れに
    変化する時に
    心が震える

    『・・・・・・明けない空はない。』
    『・・・・必ず朝は、やってくる。』

    誰かの言葉が耳に木霊する
    この空を見て 本当にそう思う

    【希望が持てる】
    【ずっと夜が続くわけではない。】
    【今は、難しくて困難でも、この空のように明るい未来はやってくる。】

    この空に元気付けられた気がした。

    ・・・・・・・心が震える
    ・・・・・希望が膨らむ

    刻一刻一刻明けてゆく空に
    我が身を重ねて、歩みだす

    今日という 
    新しい一日のはじまりの一歩を・・・・

    とんとんさんからの開店祝い『むぅみん&狼陛下こらぼ ②』

    とんとんさんの続きです。

    今日は、ムーミンの作者の方のお誕生日だから、ムーミンの日なんだそうです。  2012.08.09.とんとん


    黎翔が仕事中ということで、暇を持て余した夕鈴は離宮の裏庭へと散策へ出たらしい。
    裏庭には大きな川が流れ込んでおり、風光明媚な地形を作っていた。

    そんな川岸で何かが倒れているのを夕鈴は発見したのだった。
    恐る恐る近寄って見ると、犬でも猿でも、当然人間でもない生き物だった。
    かすかに唸り声が聞こえ、生きているとわかったそれを夕鈴は護衛で控えていた浩大に頼んで、離宮のこの部屋に運んでもらったのだそうだ。

    「・・貴女は、なんでこんな得体の知れないものを連れ込んでいるんですか!」
    「だって!あのまま放っておいたら死んじゃうじゃないですか!」
    いまだに泣き続ける生き物はそのままで、部屋の片隅で黎翔、夕鈴、李順の三人は話しあっていた。

    「だいたい、凶暴な生き物だったらどうするつもりだったんですか!」
    李順のお小言は終わらない。
    「そこは僕も李順と同意見だな。夕鈴、怪我でもしたらどうするの」
    「・・・一応浩大も一緒にいてくれたので・・すみません、許可も取らずに部屋に入れてしまって・・」
    黎翔の言葉にさすがの夕鈴もしゅん、としてうつむいた。

    「まあ、危害をくわえるようなモノじゃなさそうだけど・・・あれ、一体何なんだろう?李順わかるか?」
    「わかるわけありませんよ・・・しいていえば、カバに似ていますが・・」
    長椅子に3人の視線が集まる。

    「・・李順さん・・かばってなんですか?」
    「南の大陸にいる動物ですよ。私も文献でしか知りませんが・・ただあんなに小さくないはずです」
    「何にしたって、ああやって突っ伏して泣く動物はいないと思うが・・」


    「ぼくはカバじゃない!!ムーミンだよ!!」
    3人の会話が聞こえたのか、泣いていた生き物がそう叫んで顔をあげた。

    「むーみん・・?」
    「そう!僕はムーミン谷のムーミンだよ」

    泣きやんだムーミンは、落ち着いたのかポツリポツリと話始めた。

    「・・パパとスナフキンと、冒険の旅をしてみようって船でムーミン谷を出発したんだ・・・そうしたら・・・嵐にあって・・パパともスナフキンとも離れ離れになっちゃって・・」
    「それで、あの川にいたのね」

    納得したように夕鈴が頷く。
    夕鈴はすっかりムーミンという生き物に警戒心をなくしているようだったが、黎翔はいざという時のために夕鈴を背に庇いながらムーミンの話を聞いていた。
    「・・どうしよう・・僕、一人でどうやったらムーミン谷に帰れるのか・・・」
    ムーミンの目からはまた新たに涙があふれてくる。

    「大丈夫よ、泣かないで」
    そういうと、黎翔の背から抜け出た夕鈴はムーミンの小さな手をとった。
    「この方は、この国の国王陛下なの。きっと何とかしてくれるから!」
    「ゆ、夕鈴?」
    戸惑う黎翔には気付かず夕鈴はにっこりとほほ笑んだ。

    「陛下。がんばってムーミンさんのお仲間探してあげましょう?」

    純粋無垢な瞳をキラキラさせて見つめてくる夕鈴に、黎翔は否と言う事はできなかった。

    「――李順」
    「・・陛下はこのバイト娘に甘すぎると思いますよ」
    「いいから、あの川一帯を捜索してみろ」
    黎翔の指示に、李順が深い深いため息をついた。


    「――捜索しなくてもいいよ~」
    いきなり明るい声が部屋に飛び込んでくる。
    窓からひょっこり顔を出したのは隠密の浩大だった。
    その片手に何かを抱え込んでいる。

    「パパ!!」
    「おお、ムーミン無事だったんだね」

    浩大が連れてきたのは、ムーミンと全く同じ顔をした生き物だった。
    違うのは黒い帽子をかぶり、少しだけムーミンより大きいという位だろうか。


    「倒れてた辺りを探ってたら、見たことない船が入ってきてさ~何かと思ったらお妃ちゃんに運んでくれって頼まれたのとおんなじ顔が乗ってるから・・」
    「それで連れてきたのか」
    浩大の説明に黎翔がそう返事をした。


    「さあ、ムーミン怪我もなかったようだし、船に戻ろう。スナフキンも待っているよ」
    「スナフキンも一緒なんだね・よかった~」
    ムーミンはパパの言葉に心底安心したように息をはいた。

    「聞けば、この国の国王陛下とか・・・息子が大変お世話になりました。どうお礼を申し上げればよいか」・・
    「――私は何もしていない。子息を助けたのは私の妃だからな」
    黎翔の言葉をきくと、ムーミンパパはかぶっていた帽子を取ると夕鈴に向かって深々と頭を下げる。
    「お妃さま。息子を助けていただき本当にありがとうございました」
    「そんな気にしないでください・・ムーミンさんよかったですね」
    「うん、本当にありがとうお妃さま」
    ムーミンと夕鈴はにっこりを笑い合った。


    浩大に付き添われながら川へとむかうムーミン達を、夕鈴たちは庭先にでて見送った。
    「気をつけて、家に帰ってね」
    「うん。帰ったらママやフローレンにとっても綺麗なお妃さまに会ったよって話すからね」
    ムーミンの言葉に夕鈴がぽっと頬を赤らめた。
    「ふ、ふろーれんってムーミンのお友達?」
    「うん!僕の一番の仲よしでとってもかわいい女の子だよ。僕によく似た感じなんだけど。前髪はふさふさしてるんだ~あ、じゃあ本当にありがとう!!」



    ムーミン達が去った後、気まずい空気が夕鈴達の間に流れた。


    「・・ムーミンさんに似てて・・可愛いんですね」
    沈黙を破るように夕鈴がつぶやいた。
    「え、えっと夕鈴は何に似てても可愛いよ?」
    とりなすように黎翔が言うが、夕鈴はうつむいたままだった。
    「・・あのムーミン殿の美的センスは独特なようですね」
    追い打ちをかけるような李順の発言に、黎翔はギロリと李順を睨みつける。

    「ほら!夕鈴、あのムーミンっていうのも柔らかそうなほっぺしててたし、そういう辺りが可愛いってことだよ、きっと」
    「・・・」

    夕鈴がゆっくりと顔をあげて、黎翔に冷たい視線をむけた。
    「・・・もういいです。陛下、お仕事中にすみませんでした。私も部屋に戻りますので、どうぞお仕事にお戻りください!」
    最後はそう怒鳴るように叫ぶと、さっさと建物に戻っていってしまう。
    「ゆ、ゆ~りん!!」
    「さ、陛下、お妃さまのおっしゃる様に、仕事に戻りましょう」
    「え~ゆ~りん~」


    離宮の木々の間に国王陛下のお妃を呼ぶ声だけが響いて消えていった。






    おそまつさまでございました。
    白陽国は、フィンランドの案外近くにあるようです(笑) とんとん



    ふふふ…とんとんさん。ありがとうございました♪むちゃでも、言ってみるものね。8/9さくらぱん

    【あお祭り】前夜祭【短編】『あおい蝶』※現代パラレル!!!甘々~

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    オーストラリアのその森に《あおい蝶》がいるという。
    青よりあおく、冷たい金属色の羽を持つ蝶を
    夕鈴・・・君に見せるためにここに来た。

    昨日、あおい蝶をおびき寄せるために
    森に果実の汁の罠をしかけた

    緑の森に大型の蝶が舞う
    ひらひらと、不規則に舞う
    鮮やかな【青い宝石】

    「ああっ・・・・なんて綺麗!!!」

    濃い緑の森を優雅に飛ぶ《あおい蝶》
    感歎の声で、君は蝶の軌跡を目で追う
    上気した、ばら色の頬
    喜びに輝く はしばみ色の瞳
    金茶の髪が森の木漏れ日に輝く・・・

    『綺麗だね。』
    『君に見せたかったんだ』
    君の耳元で囁くが、君は蝶に夢中で気付かない。
    君の瞳は、蝶に夢中だけど・・・
    僕の瞳は、君しか見えない。

    《あおい蝶》は、ただの口実。
    きみと、一緒に居たいだけのただの口実。
    《あおい蝶》を見て、喜ぶ君の笑顔が見たかったんだ。

    嬉しそうに喜ぶ素直な笑顔。
    純粋な君の笑顔が眩しい。
    頬にキスして、耳朶に囁く

    『《あおい蝶》は確かに綺麗だけど、』
    『僕は、君のほうがいい。』

    蝶に夢中になっていた夕鈴が、意味を理解するのにー数秒。
    僕の腕の中で、真っ赤になった君に満足感。
    はがゆいほどに、きつく抱きしめて・・・

    『《あおい蝶》は、もういいだろう?』
    『今度は、僕を見てよ。』

    濃い緑の森に・・・・
    ひらひらと舞う青い宝石。

    深い緑の森の中
    溶け合う二人の情熱の口付け
    緑の森に《あおい蝶》が舞う・・・
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    蛍 Ⅰ

    蛍狩りができるという
    境内の奥の湧水池に二人で向かう
    下駄が危ないからと、二人手をつなぐ
    普段は、恥ずかしくて、とてもできないが・・・・
    浴衣を着てる為か
    すごく自然に手を繋げられた。
    つないだ手のぬくもりが心地よい

    カラコロと二人の下駄の音が、静かな石畳に響く
    ・ ・・カラコロ・・・カラコロ・・・

    さぼど歩くことなく、
    蛍が見れる池に着いた

    木立に囲まれ薄暗い。
    欝蒼とした木々の向こうに
    月明かりが見えるも、池には光が届かなかった
    お互いの表情が、近くに行かないと
    見えないほど池の畔は薄暗かった。

    静かな池に蛙の声が低く響く
    黄色のショウブが咲いている

    「居ませんね。」
    残念そうに、君がつぶやく
    「そうだね。・・・少し、時間が早かったかな」
    そんな会話をしていたら・・・。

    ふわり .





                                             ・・・・続く


    6/17 続きを読む

    ☆【詩文】黒龍 「斜陽 -しゃようー」

    傾きかけた太陽が
    水面(みなも)を眩しく輝かせる
    けだるく暑い気温が
    わずかに残った体力を奪い去る

    水面(みなも)に駆け寄り
    浸す足下には
    冷たい湖水の水の確かさ

    ひんやりとした
    水は
    疲れた身体も
    疲弊した心も
    うるおす

    夕陽が
    湖水に沈む時

    うるおい満たされた
    身体と
    心は
    誰に寄り添うのか!?
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    お誕生日のお祝いをしてくれたゲスト様

    昨日は、たくさんの皆様から、お祝いの品、メッセ、コメントをいただきました。
    本当にありがとうございます。


    個別に返信しておりますが、まだお礼が足りない気がします。
    こっそりこちらにて、続きのお礼を・・・・   2012.12.25.さくらぱん

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    蛍 Ⅱ

    ふわり

    静かに、一匹の蛍を見つけた。
    強く弱く点滅する蛍を見続けたら
    いつの間にか、視界が蛍で埋まった。

    「うわぁ・・・。」
    感嘆の声で喜ぶ夕鈴の瞳に
    蛍の光が映りこむ

    静かな蛍の乱舞に喜びが隠せない君
    蛍から目が離せない君に、僕は目が離せない。
    蛍に喜ぶ姿が儚げで、美しくて、
    せつなくなるほど、愛しくて・・

    君を見つめたまま耳元で囁く
    「綺麗だね。」
    君に対して、僕のありったけの気持ちを込めて・・・
    「ほんとに綺麗。」
    言葉の意味をいつも取り違える君にせつなくなるけれど・・・
    「ほんとだね。」
    今は、ほんの少しだけ伝わればいい。
    もう、逃がさないから・・・
    今のうちだけ。
    本気の気持ちが全部伝わった時、僕は君を捕まえる。

    その時、君はどうするのかな!?
    捕らえたまま、逃がす気はないけれどね。




    ダリ子さんの蛍 
    (2013.07.27.挿絵・ダリ子さん)


    ふわりふわりと無数の蛍の乱舞を夢中で見ていたら
    「綺麗だね。」
    と囁かれ
    黎翔さんに背中から抱きしめられた。
    そのまま腕の中で蛍を見つめる
    やさしい熱が池の清冽な空気に冷やされた身体を温める。
    そんなさりげないやさしさに胸がいっぱいになる。
    涙があふれそうな貴方の気持ちに
    「ほんとに綺麗。」
    そう囁いて蛍を見つめる

    幻想的な世界に二人っきり。
    お互いの熱を確かめながら
    ただ、蛍の静かな乱舞を最後の光が消えるまで、見つめていた。

                         -完.-

    完【長編】現代パラレル『Christmas Carol-クリスマス・キャロル-4』

    ※こちらは、現代パラレル『クリスマス・キャロル』です。
    現代パラレルが苦手な方は、閲覧を控えてください。
    それでもかまわないかたは、どうぞお楽しみください。


    ・・・続き

    そんな優しい微笑みを湛えるサンタ・夕鈴に、後ろからふわりと抱きしめる人。

    『…ゆうりん』
    『やっと、来れたよ。バイト終わった!?』
    優しい抱擁と共に、黎翔さんの声…。

    「はい。黎翔さん。」
    『ふふっ・・・何だか幸せそうだね。夕鈴。』
    「はい。実は、・・・・」

    後ろから抱きしめたまま、夕鈴は、今の出来事を話していた。
    黎翔も、嬉しそうな夕鈴の姿についつい、つられて微笑む。


    「・・・・・・・・。」
    『・・・・・どうしたの?夕鈴。』
    突然、黙ってしまった、夕鈴を気遣い黎翔が声をかけた。

    肩越しに、夕鈴の顔を覗き込むと、涙目の凹んだ顔の夕鈴がそこにいた。

    「せっかく、来ていただいたのに、黎翔さんの分のケーキが無いんです。」
    みるみると溢れそうな涙は、零れるばかりで・・・・

    『夕鈴、大丈夫だよ。』
    『僕が、持ち帰りたいのは、ケーキじゃないから。』
    『僕が欲しいのは、君・・・・・夕鈴サンタだよ。』

    夕鈴の涙が零れそうな瞼に、優しくKISSをした。

    「・・・黎翔さん。」

    とたんに恥ずかしそうに身じろぎしながら、頬が赤くなる。
    そんな素直な恋人が愛しくてたまらない。
    黎翔は、もう一度今度は、赤くなった頬に素早くKISSをして耳元で囁いた。

    『もう、君を持ち帰っていいよね。』
    『さあ、そのままでいいから、荷物を取っておいで・・・』
    『夕鈴、家に帰ろう。』

    「はい。」

    二人手を繋ぎ、寄り添いながら家路に急ぐ。
    街並みにはクリスマス・キャロルが静かに流れていた。

    街路樹に飾られたピンクのイルミネーションが、
    きらきらと二人の周りに華やかに煌めく。

    雪の積もる足元に真新しくついた二人の足跡。

    穏やかで幸せなクリスマス・イブの恋人達。
    二人を祝福するかのように聖なる夜に、クリスマス・キャロルが響いていた。




    ーChristmas Carol・クリスマス・キャロル 完ー


    2012.12.24.
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    【長編】現代パラレル『Christmas Carol-クリスマス・キャロル-3』

    ※こちらは、現代パラレル『クリスマス・キャロル』です。
    現代パラレルが苦手な方は、閲覧を控えてください。
    それでもかまわないかたは、どうぞお楽しみください。


    ・・・・・続きです。


    駆けてきたのか?
    吐く息も、白い小さなお客さま二人。
    勢いをつけて、夕鈴の目の前に現われた。
    幼い姉と弟らしい可愛いい小さなお客さま
    (うわっ…可愛い。昔のわたしと青慎みたい…)

    『「ケーキ下さい。」』

    夕鈴の手のひらに置いたのは、五百円玉四枚。
    握りしめてきたのか、夕鈴はまだ温かい硬貨を受け取った。

    『「わたし達、お小遣いを貯めて、お母さんにクリスマスケーキを買いに来たの…」』

    『「サンタのお姉さん、わたし達が持ってきたお金で買えるクリスマスケーキはありますか?」』

    夕鈴は、たった一つ残っていた5号の生クリームの
    クリスマスケーキを姉弟に見せた。

    「ごめんなさい。今残っているのは、これしかないの。」

    「全部で、二千円あるから、このケーキで良ければ、買えますよ。
    どうしますか!?」

    『「わぁ…」』

    夕鈴から、クリスマス・ケーキを見せられた、二人は喜んだ。

    『「それがいい!!」』
    『「サンタのお姉さん、これください!!」』

    二人は、声を揃えて喜んだ。

    「分かりました。ちょっと、待っててね。」
    「生クリーム5号ですね。」
    「2000円になります。」
    「2000円ちょうどおあづかりしました。」
    「はい、どうぞ。」

    しっかりと、ケーキの入った箱を姉弟に手渡します。
    夕鈴は、ケーキの箱に二人のために
    真っ赤なリボンも添えてあげました。

    『「わぁ・・・綺麗。サンタのお姐さん、ありがとう。」』

    二人は、リボンに喜んで、瞳を見合わせ喜びました。

    「気をつけて、帰ってね」

    『「はいっ!!!!。サンタのお姐さんさようなら」』

    そういって、大事そうにケーキを抱えて、姉弟は帰っていきました。
    とうとう、夕鈴は、バイトのケーキ全部売り切りました。

    最後の一個ぐらいは、黎翔さんに・・・・そう思っていましたが、
    最後のお客様が、あんな素敵なお客様でしたから、
    後悔はしていませんでした。

    むしろ最後の一個が、残っていてくれて、
    あの素敵なお客様に買われていって良かったと思いました。

    姉弟が、消えた街並みを見詰めます。
    何だか、夕鈴は、幸せな気分でした。
    心が、ほっこり温かいそんな気持ちです。

    クリスマス・キャロルが流れます。
    雪の降る煌びやかな幸せの街を
    祝福の歌が響いていました。

    いつの間にか夕鈴は、幸せな微笑を浮かべていました。

    ・・・・続きます。

    【長編】現代パラレル『Christmas Carolークリスマス・キャロルー2』

    ※こちらは、現代パラレル『クリスマス・キャロル』です。
    現代パラレルが苦手な方は、閲覧を控えてください。
    それでもかまわないかたは、どうぞお楽しみください。



    華やかなピンクのイルミネーションが飾られた街路樹。

    クリスマス・キャロルが流れる街角で、チラついてきた雪が、クリスマス気分を盛り上げる。

    街行く人々に声をかける夕鈴が居た。
    「いらっしゃいませ―♪」
    「美味しいクリスマスケーキはいかがですか?」

    にこやかに、笑顔を振りまき道行く人々に声をかける夕鈴。

    夕鈴のバイトは、クリスマスシーズン限定のバイト。
    真っ赤なAラインのワンピース。襟元・ワンピースの裾・袖口に白いフワフワなファーがぐるりと付いており、胸元に3つのファーボンボンの付いた膝丈のサンタワンピース。
    真っ赤に白いファーが縁取りされたサンタ帽子を被って、自前の白いロングの編み上げブーツを履いた可愛らしいサンタの恰好。

    その姿で、街のケーキ屋さん『チロル』の店の前で、『クリスマスケーキ』を売る店頭販売のバイトだった。

    「ありがとうございます。」
    「生クリーム7号ですね。」
    「3000円になります。」
    「5000円おあづかりします。」
    「2000円のお返しです」
    「ありがとうございました。」

    元気いっぱいの可愛いサンタに、街行く人々は、微笑みかける。
    聖なる夜は、賑やかに駆け足で時が過ぎる…
    夕鈴が、バイトを始めて1時間足らず…何故か、ビジネススーツを着たお客さんばかりが、ケーキを買っていった…

    残るはあと一つ【5号の生クリームのクリスマスケーキだけ】…

    このケーキが、売れれば、明玉のピンチヒッターは終わり、約束は果たされる。

    できれば『…後から行くよ』と約束してくれた、黎翔さんに買って欲しかった。

    バイト中、夕鈴の目の前を、幸せそうなカップルが、何組も通り過ぎた。

    すれ違うたびに、黎翔さんを思い出して…

    夕鈴は、空を見上げた。

    …雪が降る
    ふわりと舞い落ちる

    冷たくて…
    儚くて…
    とても美しい…
    雪の華。

    (…早く来て…黎翔さん。)

    先ほど別れた、恋人の寂しげな顔が思い浮かぶ。

    残ったたった一個のケーキを見つめて
    呟いた。

    「このケーキ、黎翔さんと食べようかな…」

    黎翔さんへのお詫びに買って帰ろうかしら?
    早く帰れるし…

    そう思った時、お客さんがやって来た。

    ・・・・・続く



    2012.12.23. 続きを読む

    【長編】現代パラレル『Christmas Carolークリスマス・キャロルー1』

    ※こちらは、現代パラレル『クリスマス・キャロル』です。
    現代パラレルが苦手な方は、閲覧を控えてください。
    それでもかまわないかたは、どうぞお楽しみください。


    拗ねた小犬の彼が、背中にすがりつく…

    『ねぇ夕鈴。僕イヤなんだけど…』
    『夕鈴、行かないで、僕と居ようよ。』
    『今夜はクリスマス・イブなんだよ』
    『僕、ずっと楽しみにしていたのに…』

    確かに、12月に入ってからの彼の様子を、
    夕鈴は身近で見てきただけに…
    今の彼の落胆ぶりも
    この現在の状況もしかたないかなとも思う。

    本当は、自分も彼とクリスマス・イブを過ごしたい気持ちは、ある
    夕鈴も、初めて過ごす彼とのクリスマス・イブを楽しみにしていたのだ。

    だけど、めったに無い親友明玉の『お願い』に、彼より親友を取ってしまった。
    明玉が風邪をひいてしまい、バイトのピンチヒッターを快く
    引き受けてしまったのだった。

    楽しみにしていたクリスマス・イブを夕鈴自らが壊してしまった。

    後ろ髪ひかれつつも、すでにピンチヒッターの連絡は、バイト先に
    連絡済みだった。

    玄関先で、白の編み上げのロングブーツを履きながら・・・背中に縋る
    恋人に

    『ごめんなさい・・・行ってきます。』

    と、小さく呟いた。

    振り向いて見送る彼は、まるで捨てられて戸惑っている小犬のように
    見えない耳と尻尾がうな垂れていた。

    黎翔のじとっ・・・・とした視線が痛い。
    夕鈴の良心と恋心がズキズキと痛む。

    「ううっ・・・・ほんとにごめんなさい。」

    はァーーーーーーーーーーーーーーーー

    黎翔は、心の澱を吐き出すかのように長くて重い
    深いため息を吐き出した。

    こうと決めたら、けっこう夕鈴は、頑固だ。
    約束は、必ず守る。そして、とても優しい。
    それは、彼女の美徳なのだけど、今日はそれがとても恨めしかった。

    ため息を零して夕鈴をじっと見詰めた。
    彼女は、眉をへの字にして、本当に申し訳ないと
    心から思ってくれている。
    これ以上責めてしまったら、夕鈴がかわいそうだ・・・けれど

    『夕鈴・・・バイト先どこだっけ?』
    「○○○ですけど・・・」
    『・・・後で行くよ。』
    『夕鈴、気をつけて行っておいで・・・・。』

    そう言って夕鈴の額に素早く口付けて、夕鈴を送り出した。
    真っ赤な顔をした彼女を玄関のドアが閉まるまで見送った。
    ・・・・続く

    2012.12.23.
    続きを読む

    『誰も知らない物語9』

    《覚醒》


    『済まないが、器を一緒に支えては、もらえないだろうか?』
    『せっかくの薬湯を取り落としたくはないんだ。』

    「分かりましたわ。」
    「…こうですか?」
    『…すまない。』

    青年は、ようやく苦味のある薬湯を、少女のおかげで飲み干すことができた。

    『くっ…ぶっ…っ』 『ゴホ…ゴホッ…』

    「大丈夫ですか!?」

    最後に、飲み干す時に碗の底、濃い溶け残りが喉に詰まり、青年は、勢い良い咳き込んだ。

    少女が、慌てて、薬湯の入っていた碗を受け取り、背中をさする。

    何度も何度もさするうちに、咳きも治まってきた。

    少女が尋ねる。
    「落ち着いてきたようですね。」
    『ありがとう。もう大丈夫だ。』

    「お水は、入りますか?」
    『…いや、いらない。』
    『それより、聞きたいことがあるのだが、聞いてもいいだろうか?』
    「はい。何でしょう?」
    「何なりと聞いて下さい。」

    「でも、その前に無事、薬湯もお飲みになられたようですし…」
    「傷口が開いてしまいます。」
    「お休みの姿勢にもどしますわね。」
    「質問は、それからですわ。」

    そう言うと、手慣れた様子で、青年の背中に挟んであった、枕を除いてまた、床につかせたのだった。


    2012年
    12月04日
    20:43

    【宝物殿】お友達からの頂き物 各自のお部屋別

       皆様から頂いた素敵なプレゼント・自慢しちゃいます!!!


    素敵なお友達のお部屋です。
    どうぞお楽しみください。

     イラスト

    慎さんからの頂き物

    ダリ子さんからの頂き物

    からあげさんからの頂き物

     切り絵

    もあいさんからの頂き物

     小 説

    瀬津音さんからの頂き物

    とんとんさんからの頂き物

    Sanaさんからの頂き物

    あささんからの頂き物

    高月慧ネンさんからの頂き物

    Fullむんっさんからの頂き物

    はっちさんからの頂き物


    お友達への捧げ物・お見舞い 

    Sanaさんからの誕生日プレゼント

    白陽国SNS地区でのお友達
    Sana さんから、SSのお誕生日プレゼントをいただきました。
    ありがとうございます。
    続きを読む

    とんとんさんからの誕生日プレゼント

    白陽国SNS地区でのお友達
    とんとんさんから、SSのお誕生日プレゼントをいただきました。
    ありがとうございます。



    ☆;:*:;☆;:*:;☆“Congratulations”☆;:*:;☆;:*:;☆

    改めまして
    お誕生日おめでとうございます
    ☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆祝☆゚・*:.。.☆゚・*:.。.☆


    すっかりおそくなっちゃってすみません(^^;)
    お誕生日の夜いかがお過ごしでしょうか。
    寒さを吹き飛ばしてしまうくらいの温かい1日だと思います。



    さてさて
    お祝いの品お届けにあがりました。
    ・・・お祝いになっているのとかは、ノーコメント。
    そして返品も可能でございます(^^;)



    ピンポ~ン♪

    さくらぱんさんチのチャイムが鳴りましたよ。誰でしょうね?


    「さくらぱんさん!お誕生日おめでとうございます!」
    おや、お妃さまが玄関に立ってみえます。
    さくらぱんさん、目が点です。
    お妃さまは雪のちらつく本日の天気を考慮して、フワフワの外套を着てみえますよ。
    「今日はさくらぱんさんがお誕生日だと聞いたので、この方にここへ連れてきてもらいました」
    「こんばんわ~」

    その声はさくらぱんさんの足の前。膝辺りから聞こえます。
    視線をおろすとそこにみえたのはチェックのリボンと黄色の頭。

    ―――ド、ドラミちゃんじゃん!!!

    「はい。とんとん、という国民が似ているらしいと言うだけで呼び出したみたいです」
    「本当はミッキ○マウスに依頼したみたいなんですけど。ほら、今日は彼の職場一番忙しい日なのでスケジュールがあわなかったみたいなんです~で、私はタイムマシーンとどこでもドアがあるから行って来い、と言われちゃって」
    「ね~いきなり後宮に現れた時は大騒ぎになったんですよ。でも浩大とは『メロンパン』で仲良くなっちゃって、李順さんは・・あれ、なんでしたっけ?壊れたものを直しちゃう布」
    「ああ『タイム風呂敷』ね」
    「そうそう。それで王宮にある壊れた備品を直してもらったら、とってもご機嫌になっちゃったんです」
    「眉間にしわよせてたのが、すっかりにこにこ顔になったのよ」
    「『これで年末にむけての国庫が潤いますよ』って大喜びしてて。だからドラミちゃんさんに付き合ってきてもいいって言ってくれたんですよ」
    「あ~でも、陛下ってあの怖い人は大変だったわね~」
    「陛下、ずっと私が出掛けるのに反対してみえてましたからね」

    でしょうね。おや?いつもは後ろにいるはずの陛下がいないようですが?さくらぱんさんも背後を探しますがどこにもみえないようです。

    「あ~あの人は『子守歌鈴』で眠らせてきちゃった♪」

    ドラミちゃんが首の鈴をちりん、ちりんと鳴らします。まるでどこかのS様猫の様ですね。

    「この鈴を鳴らすとね~眠らせちゃう音波がでるの。うふふ♪」

    うふふって・・・・国王陛下にそんな事いいのでしょうか。

    「いいの。いいの。さてさくらぱんさん行きましょうか」

    え?行くってどこへいくのでしょう?

    「今コミュで、寝ている陛下を書いてみえますよね。今陛下寝てますからスケッチできますよ?」
    「そうそう。書き終えられなくてもまた鈴鳴らしてあげるから。あ、それともどこでもドアでSSの舞台のアラビアン方面にでも行ってみます?

    え?
    え?
    いきなりイロイロ言われて、さくらぱんさんパニックです。


    「さあ、どうする?どこでも連れて行ってあげるわよ」
    「あ、私も今日はお付き合いしますからね?さあ、さくらぱんさんどうしましょうか?」




    さて、さくらぱんさんは、陛下の寝顔を拝顔しに白陽国へ行くのでしょうか。
    それともSSの資料のために諸外国の旅にでるのでしょうか。






    もしかすると・・つづく・・・かもねww



    素敵な一年をお過ごしくださいませ☆   2012.12.24.とんとん




    うわお…
    とんとんさん
    最高の誕生日プレゼントどうもありがとうございます
    ぺこり。

    (≧∇≦)…ありがとうございます
    今から、陛下剥いてきます。

    撫で回してまいります。
    あんなとこやこんなとこ←をい

    返品なんぞいたしませぬ
    続きが気になったりなんかして(≧∇≦)   2012.12.24.さくらぱん


    ドラミちゃんは続くのか・・・それは私にもわからないww
    陛下爆睡中です。剥くなり撫でますわなり、お好きになさってくださいませ♪  2012.12.24.とんとん


    現代パラレル・・・はじめに

    こちらは、現代パラレルの設定です。
    現代パラレルをお読みになる前に、ご一読ください。
    パラレルが苦手の方、本誌のイメージを壊したくない方は、現代パラレルのカテゴリは、Uターン推奨です。

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