花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    ifパラレル【完了書庫】未来への約束 1.2.

    未来への約束の書庫です。
    蜜はなく、ピュアピュア。甘いお話です。

    ※1月27日は、求婚の日


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    未来への約束 1


    ※今日は、求婚の日だそうです。
    そして、白友・しっぽなさんの誕生日☆
    リアルでも、SNSでも楽しいお友達のしっぽなさん
    『お誕生日おめでとうございます!!!!』

    ifパラレル・甘あまの実を目指します。

    本日の誕生花『ヘリオトロープ・木立ち瑠璃草』
    香水の原料ですね。
    設定の関係上、初夏です。
    雪降ってるのに、すいません。暖かな気持ちだけお届けします。


    ・・・・それでもよければ、どうぞ。





    heliot_1.jpg







    ある朝、部屋でお妃教育として渡された書簡(しょかん)を読んでいた夕鈴が、 ふと顔を上げた。

    ・・・・初夏の爽やかな風に混じり、バニラのような甘い花の香りがする。

    昨日まで、気づかなかった甘い香りが気になって、書簡(しょかん)を机の片隅に置いた。

    窓辺に近づくと、掛け金を外して窓を開ける。

    ーーーーー明るい太陽の光りが、燦燦(さんさん)と降り注ぐ

    抜けるような青空が、印象的な爽やかな朝だった。

    眩しい外の眺望に、室内に目が慣れた夕鈴は、眩しそうにその甘い香りのもとを探す。

    昨日と同じ風景がそこにはあった。

    どうやらこの庭の先に、甘い香りのもとはあるらしい。

    お妃教育で勉強中だった夕鈴を気遣って、侍女達はいなかった。
    女官長が、邪魔をしては・・・・と気遣い、人払いしてあったのだ。

    とても良い甘い香りに、夕鈴の好奇心がうずうずと動き出した。
    大きなはしばみ色した瞳が輝きだす。

    丁度、書簡も読み進み、息抜きしようと思っていたのである。
    甘い香りの正体を見つけること。
    これは、丁度良い息抜きとなるだろう・・・・。


    そっと部屋を妃が抜け出した姿は、誰にも見咎められず、誰にも知られなかった。

    それが、どんな騒動になるかということを、この時の夕鈴は知らなかったのである。





    風に乗る・・・・甘い香りを鼻(ね)で辿る。
    特徴のある甘いあまい香り・・・

    (・・・・とてもいい香り。)

    この香りは、どんかな花なのだろうか?

    ワクワクしながら夕鈴は、誘われるように後宮立ち入り禁止区域の更に奥。
    普段夕鈴が入らない所まで足を伸ばしていた。

    見慣れた紅い柱は、目印とはならない。
    広い後宮は、みな似たような作りで、夕鈴は、自分が迷っていることに気付けなかった。

    荒れた景色を見てはいても、危険を回避するくらいで・・・
    大きな剪定をしていない木を避けたり、隠れるように雑草が生い茂る中の配された庭石を遠回りしたり・・・
    見てはいても、自分の置かれた状況にまで結びつかない。
    集中している鼻(ね)を頼りに、さらにさらに奥へと迷い込む。

    はたと、気付いた時には、遅かった。
    気付けば見知らぬ場所に一人。

    ぽつんと広い後宮の夕鈴の知らない場所に夕鈴はいた。
    荒れ果てた庭、見知っているようで知らない後宮のつくり・・・・

    「ど・・どうしよう・・・・」

    呟いた言葉も、誰も聞かれることなく儚く消えた。

    陛下の心配そうな顔が思い浮かぶ・・・・
    怖い上司の呆れた怖い顔が思い浮かぶ・・・・

    知らない場所に一人ぼっち。

    夕鈴は、心細くなって泣きたい気分だった。


    ・・・・続く


    2013年
    01月27日
    11:02 続きを読む

    未来への約束 2

    ※今日は、求婚の日だそうです。
    ifパラレル・甘あまの実を目指します。

    本日の誕生花『ヘリオトロープ・木立ち瑠璃草』
    香水の原料ですね。
    設定の関係上、初夏です。


    ・・・・それでもよければ、どうぞ。



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    ・・・続きです。

    悪いことは重なるもので、迷子に気付いた夕鈴は、焦りだして見知らぬ場所を更に奥へと歩いていた。

    気持ちだけは、(自力で何とかしなきゃ・・・)と志は、立派だったけれど・・・彼女の性質なのか、悪い運が傾く。

    しかも、あれほどしっかりと香っていた甘い香りが感じられない。
    けっこう、あの香りに励まされてきたのに・・・・

    心が、不安に囚われる
    周囲の風景が、ぐるぐると廻る気がした。・・・・

    ただ・・・・しんと、静まり返る後宮の立ち入り禁止区域に
    途方にくれた夕鈴は、ぐるぐると廻る景色に、翻弄されて涙が零れていた。


    一方、その頃夕鈴の部屋では、いつの間にか居なくなった
    狼陛下の唯一の妃の変事に、
    攫われたのではないのかと大騒動が起こっていた。

    「大変です!!!・・・・陛下っ、お妃さまがっ!!!!」
    血相を変えて、転がるように政務室に飛び込んできた女官長に
    黎翔は、ただならぬものを感じて、すぐさま反応した。

    青ざめて、途切れ途切れの言葉にようやく夕鈴が部屋から居なくなったことを知る。

    すぐさま、李順と共に夕鈴の部屋を訪れて
    夕鈴の大捜索が行なわれた。


    そんな、大騒動になっていることとは、露知らず。

    夕鈴は、再び捕らえた甘い香りを頼りに歩き出していた。

    どうせ迷子になっているのなら、この香りの正体を見つけようと思ったのである。

    暗い木立が開けた場所に、香りのもとが現われた。

    木立に隠されたような陽だまりに一面に咲く紫の可憐な小花。

    むせ返るような花の甘い香り・・・

    素晴らしい香りに、夕鈴は自分が迷子だということを忘れた。

    一人ぼっちで、心細いということをしばし忘れる。

    暗い木立に、輝くように咲くこの花の名は、「ヘリオトロープ」、別名「恋の花」。

    紫の花園に見とれる、夕鈴はこの花を知らなかった。



    ・・・・・続く

    2013年
    01月27日
    12:30

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    未来への約束 3

    ※今日は、求婚の日だそうです。
    ifパラレル・甘あまの実を目指します。




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    ・・・続きです。

    間者が後宮で、夕鈴を攫ったにしては、綺麗に部屋が片付いていた。

    日常そのものの状態で、争った形跡の無い夕鈴の部屋。

    そこに、すっぽりと夕鈴の姿だけが無い。

    自分から、姿を消したと考えるのが自然だった。

    黎翔は、李順に夕鈴の捜索を任せ、自らは、後宮の管理人・老師のもとへと向かった。

    夕鈴が、後宮で向かう先は、限られていた。

    もしかしたら、そこに夕鈴が居るかもしれないと黎翔は、考えたのだった。

    黎翔が、老師のもとへ向かうとそこに夕鈴の姿は無かった。

    あては、外れたが、有力な情報を老師から一つだけ得た。

    老師が、妃姿の夕鈴を後宮立ち入り禁止区域で見たというのである。

    しかも、奥へと歩いていったという。

    遠すぎて声が届かなかったため、話しかけなかったらしい。

    黎翔は、素早く情報を整理する。

    ・・・・・老師が見かけたのは、今朝のこと。

    夕鈴が消えたという報告を受けるその前の話だった。

    ーーーー夕鈴の手がかりを見つけた。

    黎翔は、足早に後宮立ち入り禁止区域へと向かっていった。

    ほぼ走り出しそうな勢いのまま、黎翔は夕鈴のもとへと向かう。

    後宮立ち入り禁止区域は、広い。

    造りも似たようなつくりで、迷いやすい。

    奥へ奥へと行くほどに、それは更に探しにくくなる。

    季節は、初夏とはいえ、夜は肌寒い。

    昼間の過ごしやすさを考慮しての妃の衣は、単衣の衣装。

    何としてでも、夕刻までに夕鈴を見つけ出さなければならない。

    ーーーー夕鈴の迷子を確信した黎翔。

    足早に向かうその姿に、影が落ちる。

    すでに、太陽は昼時・・・・・中天だった。




    ・・・・続く

    2013年
    01月27日
    13:39






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    未来への約束 4

    ※今日は、求婚の日だそうです。
    ifパラレル・甘あまの実を目指します。






    ・・・続きです。

    陽が傾きはじめるご゛とに、木立は薄暗くなり始めた。
    替わりに、強まる甘い香り・・・・夕鈴は、甘い花の園で途方にくれていた。

    先ほどまで、なんとか自力で戻ろうと努力をしたが、うまくいかなかった。
    あげくに、荒れた後宮の木の根に足をとられて、転んでしまった。

    足が痛む。両膝から血が滲んでいた。

    少しづつ夕方が近づいているのが分かる。

    お腹も空いていた。・・・・脚が痛い。

    夕鈴は、後悔していた。

    だいぶ、ここに来てから時間がたっていた。

    今頃みんなは、心配しているだろう。

    誰にも、何も言わないままに部屋を抜け出した結果だった。

    好奇心に負けなければ・・・

    まじめに書簡を読んで勉強していたらこんなことには、ならなかったのである

    甘い香りが夕鈴を包む。

    心配している陛下の顔が浮かんでくる。

    心密かに慕っている大好きな人の顔を思い出すと胸がズキリと痛んだ。

    膝を抱えて子供のようにうずくまる。

    涙が、・・・・ぽろぽろと零れだす。

    唇を嚙みしめているのに、嗚咽が零れる。

    一人ぼっちが、寂しかった。

    広い後宮で、誰にも知られずに迷ったままだったとしたら?

    陛下に、もう二度と会えないとしたら?

    もしもーーーばかりが、浮かんで消える。


    太陽のように、夕鈴を惹きつけてやまない大好きな人。

    ーーーーーーー今、夕鈴は、無性に陛下に逢いたかった。







    むせ返る花の園

    甘い香りは、もういらなかった。

    夕鈴を慰めてくれていたはずの花の香りが、夕鈴を苦しめる。

    花の香りが、陛下の甘さを思い出してしまう。

    ーーーーーー帰れないかもしれない。

    陛下のもとに帰りたくて夕鈴は無意識に呟いていた。

    「陛下」・・・・・と。



    ・・・・・続く

    2013年
    01月27日
    14:42 続きを読む

    完 未来への約束 5

    ※今日は、求婚の日だそうです。
    ifパラレル・甘あまの実を目指します。





    ・・・続きです。

    『夕鈴、やっと見つけた!!!!』

    近づく足音に、逢いたかった人の声!!!

    俯いた顔を上げると、まだ息の荒い・・・・優しい陛下の笑顔。

    「・・・・・へいか。」

    逢いたかった。そう思っていたのに、実際に目の前に居るのが
    信じられなくてぽかんと、見上げていた。

    『心配したんだよ。』

    息を乱してまで、ここまで陛下が探しに来てくれた事が嬉しかった。

    「ごめんなさい。陛下。」

    言葉と共に、見つけてもらった安堵でポロリと涙が零れた。

    『ーーーー君が、無事でよかった。』

    居なくなったことを、責めもせず、どうして私がここにいるのか理由も聞かず・・・・

    ただ優しい笑顔を向けられて、陛下に心配をかけてしまったことが、
    心苦しい。

    『帰ろう・・・夕鈴。』

    差し伸べられた手に手を重ねて、夕鈴は立ち上がろうとした。

    ーーーーーーーーーズキン!!!!ズキン!!!

    「・・・・・ぁ!!!」

    両足を痛めたことを忘れて、身体が傾ぐ・・・・

    このまま・・・地面に激突するかと夕鈴は、思った。

    ふわりと陛下に抱きとめられて、夕鈴は無事だった。

    至近距離の陛下の紅い瞳が陰り、柳眉が寄せられた。

    あまりにも、近い距離に頬が赤らむ。

    『夕鈴、足をどうしたの?』

    「木の根に転んでしまって、痛めてしまったんです。」

    顔色を窺がうように、陛下が見ていた。

    『夕鈴、痛めた足を見せて!!!』

    ーーーーーーーーーーーーー!!!!

    「たいした事ないので、いいです。」

    怪我して、汚れた足など好きな人には、恥ずかしくて見せられない。

    そんな乙女心を分かっていない陛下。

    『少しだけだから、見せて、心配だからね。』

    そこまで、言われたら見せるしかなかった。

    夕鈴の返答も聞かずに、夕鈴を抱きかかえた。

    恥ずかしくて火照る身体をもてあます夕鈴を、陛下は近くの倒木に連れて行った。

    足元にかしずいて、痛めた脚を調べ始める陛下。

    『ああ・・・・両膝から血が出てるね。』
    『足首も、腫れてるかな。熱を持ってる。』
    『戻ったら、侍医に診て貰おう。』
    『夕鈴、戻るまで、もう少し我慢してね。』

    「・・・・はい。へいか・・・・」

    恥ずかしくて、恥ずかしくて・・・・かろうじて返事をした声は、擦れて震えた。


    『じゃあ、夕鈴、今度こそ帰ろうか。』

    そう言った陛下は、かしずいたままくるりと、夕鈴に背を向けた。

    『夕鈴、背負っていくから乗って!!!!』

    なんでもないように、さりげなく言われた陛下の言葉が飲み込めない。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・数秒の沈黙。

    「え?ぇ??えぇーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
    「無理です。陛下そんな恐れ多い!!」
    「私、歩けますから、歩きます!!!!」

    パニックになり、言い訳をつくり断る私に、ぼそりと陛下が呟いた。

    『夕鈴、そんなに僕が背負うの嫌なの??』
    『そんなに嫌だなんて・・・・・僕、傷つくな。』

    う・・・ ううっっっ・・・・

    陛下の小犬の幻の耳と尻尾がしょげている気がした。

    結局、夕鈴が折れたのは言うまでもない。

    後宮の夕鈴の自室に帰る道すがら、陛下が話してくれた。

    自分が居なくなってからのことを・・・

    帰ったら、心配させた人たちに謝らなくては・・・・

    大きな陛下の背に揺られながら、夕鈴は、安心感からかまどろんできた。

    夢うつつのなかで、陛下の声を聞く・・・

    『・・・・だからね。夕鈴。』

    『・・・・僕は、思ったんだ。』

    『危なっかしい君は、僕が一生見てないと安心できないって・・・』

    『・・・・・?夕鈴?』

    陛下の求愛の言葉は、夕鈴には届かなかった。

    少し切ない微笑で、陛下はまた歩き出す。

    二人の去った木立の花は、風に揺れて甘い香りを放つ・・・・

    ヘリオトロープ・・・・花言葉は、『献身的な愛』『永久の愛』

    陛下の思いは、熱望する花嫁に一歩届かず花園に閉じ込める。

    咲いたばかりの愛の花

    ・・・陛下の思いの花は、夕鈴にいずれ届くだろう。

    愛する人を本当の花嫁に。
    妃にするために陛下はあらゆる努力を惜しまないことだろう。

    ーーーーーー夕鈴の永遠の愛を手に入れるために。


                 ー未来への約束・完ー


    2013年
    01月27日
    17:20

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    未来への約束 6 ー月夜に狼ー

    ※昨日の、求婚の日の.『未来への約束』の続きです。
    書いてみたら大人風味も、なんも無かったのでSNSに少しUPしました。



    居なくなった夕鈴が、無事に陛下の手で見つけ出されて
    騒動が治まったその夜

    中空の蒼天に、綺麗な望月が昇る

    夕鈴の寝台の帳に降り注ぐ・・・・月の明かり。

    ーーーー今は、真夜中。

    寝台の主は、ぐっすりと夢の住人だった。

    微かに揺れ動く空気に、人の気配。

    寝台の帳を開けて、夕鈴を見つめる人影・・・・

    影と化したその人は、唯一この後宮を出入りできる男性

    ーーー陛下だった。


    夕鈴が、怪我をしていること、政務を投げ出して妃捜索に陛下自らが携わったことで、仕事が滞り・・・・
    結局 夜に夕鈴に逢えなかった。

    昼間のように、いつの間にか居なくなってしまったのではないか?

    不安に駆られ、ふらふらとここまで来た。

    寝台に座り、夕鈴の金茶の髪を漉く・・・・

    素直で綺麗な髪は、月明かりに上質な絹糸のような艶やかさで、
    黎翔を楽しませた。

    月明かりに照らされた夕鈴は、あどけない子供のような無垢さで熟睡していた。

    夢を見ているのか、震える睫。

    夜目にも分かる薔薇色の頬、薔薇色の唇。

    『君には、驚かされてばかりだな。』

    『君が無事で本当に、良かった。』

    黎翔は切ない想いが溢れて、夕鈴の柔らかな唇にかすめるような口付けをした。

    目覚める気配の無い夕鈴を見つめる陛下の瞳は、とても優しい。

    陛下の愛に見守られて眠る夕鈴は、そのことを知らない。

    窓辺から見える綺麗な望月だけが、二人を静かに見ていた。


                   ー月夜に狼・完ー

    2013年
    01月28日
    08:19

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    未来への約束 7 ー甘い目覚めー

    ※昨日の、求婚の日の.『未来への約束』の続きです。
    書いてみたら、大人風味も、なんも無かったのでSNSに少しUP しました。




    甘い香りで、目が覚めた。
    大きなはしばみ色が捕らえたのは、濃い紫の濃淡。
    朝露のついた爽やかな紫色の花には、見覚えが・・・

    『おはよう。夕鈴。』
    目覚めと共に、爽やかな甘い笑顔の陛下が居た。


    夕鈴の跳ね上がった心臓は、ドキドキが止まらない。
    朝から心臓に悪い、陛下の低音の甘い囁き。

    (いったい、いつからここにいたの・・・?)
    (・・・・・寝顔を見られてた!?)

    恥ずかしさで、顔も身体も火照りだす。
    きっと、顔が真っ赤だわ。
    恥ずかしすぎて、まともに陛下の顔が見られない。

    朝から、演技なんて必要無いのに
    寝室で演技を見せる相手も居ないのに
    小犬でなくて、狼っぽいのは、何故だろう・・・・・

    「おはようございます。陛下。」

    起きたばかりで、ぼーっとする。
    廻らない頭で考えた。
    このまま、布団に潜ってしまおうか?

    先に動いたのは、陛下だった。

    『足は、まだ痛む?』

    朝陽に輝く朝露のついた甘い花を、陛下が持っていた
    差し出された花束を、夕鈴は無意識に受け取っていた。

    『足を痛めているのに、また抜け出してしまうと困るからね。』
    『コレは、お見舞い!!!』

    昨日の記憶が蘇る
    木立の奥の花園の記憶。

    甘い香りに、引き出される
    陛下の大きな背中の温もり
    ・・・・・夢の中で、聞こえた陛下の声。

    《危なっかしい君は、僕が一生見てないと安心できないって・・・》

    (あれは、夢!!!あれは、夢!!!・・・・・・ゆめなのよ。夕鈴!!!))

    花束を持ったまま、ボフンと爆発した兎に、くすくすとした陛下の笑い声。

    抱き寄せた彼女の頬に口付けて、優しく耳朶に囁いた。

    『お腹が空いたでしょ!?夕鈴。   一緒に朝食を食べよう。』

    僕は、触れそうな距離のまま、はしばみ色の瞳を見つめ続けた・・・・

    たちまち、再び薔薇色の肌に染まる君は、瞳まで潤みだす。

    頃合を見計り、素早く口付けて君と離れた。



    過剰な演技は、意趣がえし・・・

    昨日の求婚で眠ってしまった君への僕の意趣がえし

    予測どうりに、二回目の爆発をした君を寝台に残して、

    仕度をさせるために侍女達を呼び戻すべく居間へと移動した。


                ー甘い目覚め・完ー



    2013年
    01月28日
    09:10 続きを読む

    未来への約束 8 『狼は、二度愛を誓うー熱望 1 ー』

    ※昨日の、求婚の日の.『未来への約束』の続きです。
    果たして、黎翔のリベンジは成功するのか!?




     『狼は、二度愛を誓うー熱望 1 ー』




    足を痛めた私の為に、陛下が私を抱いて四阿へと連れ出した。

    風薫る五月の昼下がり
    小鳥は唄い、花は咲き乱れる

    夕鈴は、陛下の逞しい腕の中で、小兎のように震えが止まらない。
    両足が不自由だと、陛下の腕から逃げ出すことも出来ない。

    危ないからと、陛下の首を廻した両腕で、触れ合うほどに顔と顔とが近づいている。

    恥ずかしくて、身悶える。
    羞恥で震えが止まらない。
    ・・・・重くないかしら?
    そんな事を考えてしまう自分が、よけい恥ずかしい。

    きっと、耳だけじゃなく全身まで赤いはず・・・
    早く四阿に着いてと願いながら、陛下の腕に身を任せていた。




    夕鈴の小刻みに身体が震えるのが、腕に伝わる。
    緊張で、全身を紅潮させて羞恥に染まる君が愛おしい。

    おずおずと僕の首に絡めた白い腕(かいな)
    どうしようもなく嬉しくて仕方ない。
    ほんの少しの距離で、君に口付けができる。
    そのことに、君は、気付いているだろうか?

    君から薫る、甘い残り香。
    今朝、夕鈴に渡したあの花園に咲く紫の花の香り・・・

    甘く・・・切なく・・・狂おしくなる
    昨日の君が聞いていない求婚の言葉を思い出す。

    もう一度、君に伝えてみようか?
    今度こそ、君が聞いてくれますように・・・

    この腕の中の君を、本物の花嫁にするために






    ようやく目的の四阿に着く

    池の畔の四阿。

    池に咲く薄桃色の睡蓮の花。

    丸い葉の隙間から青空が映りこむ。

    時折、煌めき眩しい水面の太陽。

    祝福された風が吹く・・・

    風にやさしく靡く金茶の髪、微笑む愛しい人に黎翔は微笑んだ。


    ・・・続く

    2013年
    01月28日
    12:11

    未来への約束 9 『狼は、二度愛を誓うー熱望 2 ー』

    ※昨日の、求婚の日の.『未来への約束』の続きです。
    果たして、黎翔のリベンジは成功するのか!?


     『狼は、二度愛を誓うー熱望 2 ー』※今後、大人風味

    膝に抱きかかえた、夕鈴を見上げる…
    外の景色に見とれるフリをしている君の行動はバレバレで
    意識していないフリをして、すごく僕を意識しているのが分かってしまう。

    羞恥に美しく染まった君の、この嘘をつけないことが
    こんなにも愛しい。
    素直すぎる君に、どうやってこの気持ちを伝えようか!?

    僕の求婚に

    君は、恥ずかしがるだろうか?

    それとも、喜んでくれるだろうか?

    僕の気持ちを受け止めてくれるだろうか?

    大きな深呼吸を一つして、タイミングを見計らう。

    かつて無いほどの緊張感
    心地よい君の重み
    期待と不安に襲われる

    ーーーーー今度こそ。

    固い決心を決めて、
    はしばみ色の瞳を見つめて、囁いた。

    『夕鈴、いいかな!?』
    君の視線が、外から僕へと注がれる。


    無垢で、綺麗なはしばみ色の瞳に僕は、吸い込まれるように見つめ続けた。

    「陛下、なんでしょうか?」

    小首を傾げて、僕の言葉を待つ君に、僕は、言葉を繋げることができない。

    甘い緊張感と酩酊感
    くらくらと君に酔わされる。
    こんなにも、きみが欲しいと心が啼く

    ドキドキと高鳴る胸の音は大きくて
    呼吸さえも、ままならない。

    ーーーーー熱望する君の瞳に囚われる
    それだけで、幸福に包まれる気持ち

    ずっと、僕の傍にいてほしい
    こんなにも、愛しているのは、君一人だけ・・・・

    自由で純粋な君のまま、僕の腕に捕らえることができるだろうか?

    一つひとつ言葉を選ぼうと思うけれど、どれも君に伝わらない気がする
    どうすれば、君にこの想いを受け入れてもらえるのだろうか?

    僕らの間を、爽やかで甘い風が吹き抜ける。

    僕の緊張感を感じ取り
    君までもが、緊張をし始めた。

    ・・・・・・・このまま、僕らは時が止まってしまうのかと思った。


    ・・・・続く


    2013年
    01月28日
    14:59 続きを読む

    未来への約束 10 『狼は、二度愛を誓うー熱望 3 ー』

    ※先日の、求婚の日の.『未来への約束』の続きです。
    果たして、黎翔のリベンジは成功するのか!?




     『狼は、二度愛を誓うー熱望 3ー』※今後、大人風味

    夕鈴の手を握り締めて、切ない想いを伝える。

    『君を愛してる。私の本当の妃になってほしい。』

    突然の私の告白に、はしばみ色の大きな瞳を更に大きくして、
    真っ赤な顔で驚く君。

    「・・・・でも・・・その、李順さんが、陛下のお・・『李順は、関係ない!!』」

    『私の妃は、私が選ぶ』

    『私の妃は生涯、君だけだ。夕鈴。』

    『君しか居ない。』

    「・・・・陛下。」

    『夕鈴、私を愛して欲しい。』

    『君だけだ。私を動かせるのは・・・』

    『君しか居ない。心から欲しいと思う女性(ひと)は・・・』

    『私は君から、《是》という言葉しか聞きたくない。』

    『夕鈴・・・《是》と言ってくれないか!?』

    ぽろりぽろりと大粒の涙が零れだす。

    信じられないという風な表情で、見つめ続ける夕鈴に

    更に優しく尋ねた。

    『君を愛してる。』

    『君だけが、私の唯一の妃だ。』

    『夕鈴・・・《是》と言ってくれ。』

    倒れこむように、本格的に私の肩先で泣き出した君を優しく抱きしめる

    夕鈴の大粒の涙は、みるみるうちに黎翔の衣を濡らしていく。

    五月の優しい風が吹く・・・。

    祝福されたそよ風に、二人は包まれていた。

    甘い香りのするそよ風は、二人の間に特別な甘い時間を届けていった。









    ・・・・・・しばらくして、

    顔を黎翔の肩先につけたまま夕鈴が呟く。

    「ホントに、私でいいのですか?」

    「後悔しませんか?陛下。」

    『君がいい。先ほどから、君しか居ないと言っている。』

    『夕鈴、返事は!?』

    濡れそぼる睫に大粒の水晶の涙を纏いながら

    夕鈴は、ゆっくりと身を起こす。

    伏せられた瞳が、真っ直ぐに黎翔の瞳を見つめた。

    交錯するはしばみ色の瞳と紅い瞳。

    ドクン・・・ドクン・・・・・・と

    大きく高鳴る二人の胸の鼓動。

    夕鈴を見つめる黎翔は、彼女の返事を待った。

    夕鈴は首筋まで薔薇色に染まり、微かに緊張しながら

    柔らかな薄紅色の薔薇を思わせるの唇が、言葉を紡ぐ・・・

    「私も陛下をお慕いしておりました。」

    「身分違いの叶わぬ恋と思っておりました。」

    「陛下が、私でよいと願うなら、貴方の妃になっていいですか?」

    『夕鈴!!!ーーーー私の愛しい妃!!!』

    『一生涯、君だけを愛すると誓おう!!!』

    晴れ渡るこの空のような明るい笑顔で、微笑みあう二人に

    燦燦と太陽の陽射しが降り注ぐ。

    今までの想いをようやく夕鈴に届けることができた黎翔。

    熱望する愛しい妃をようやく手にいれることが出来た。

    彼の本当の花嫁として・・・・

    ・・・・続く



    2013年
    01月29日
    12:03




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    完 未来への約束 11 『狼は、二度愛を誓うー熱望 4 ー』

    ※先日の、求婚の日の.『未来への約束』の続きです。
    果たして、黎翔のリベンジは成功するのか!?




     『狼は、二度愛を誓うー熱望 4 ー』※大人風味




    ・・・続きです

    求め続けた彼女への想い。

    ようやく彼女を本当に手に入れた喜びに、黎翔は瞳を輝かせ歓喜した。

    きつくキツク抱きしめ・・・喜びを伝える。

    今まで、抑圧されていた想いを全て彼女に伝えることが出来る喜びが

    黎翔の胸に溢れた。

    「ーーーーッ!!!陛下、くるし・・・『黎翔だ。夕鈴。これからは、名前で呼べ』」

    「ーーーぁ!!!」

    夕鈴の返事を待つこともせず・・・唇を奪うような口付け。



    黎翔の性急な激しい口付けに、夕鈴は翻弄され再び涙を零す。

    「ーーへい「・・・ぁん!!!」」


    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


    零れる吐息さえも奪う黎翔に、夕鈴は甘い嵐に飲み込まれた。

    夕鈴の唇に刻まれた未来への約束の口付けは、

    どこまでも甘く激しくて・・・・

    風薫る五月の季節に、二人の愛が花開く・・・

    身分違いの叶わぬ恋だった夕鈴と黎翔。

    その運命を切り開いたのは、

    彼女を熱望していたこの国の王 珀 黎翔だった。

    そして、夕鈴は彼の本当の唯一無二の妃となったのである。




           ー狼は、二度愛を誓う。・熱望Ⅳ  完ー



    2013年
    01月29日
    13:32 続きを読む

    【未来への約束 2 】恋の花1

    何時の日か
    君に伝えることが、できるかな?

    (いと)しい君に
    「愛している」という言葉を…

    甘い香りが誘う初夏の後宮。

    君が、迷子になって一年。
    今年も、匂い紫の花の香りが、後宮の夕鈴の部屋に漂う。

    今年は好奇心旺盛な君が迷子にならないよう、
    僕は先手を打った。

    「去年、君が見つけた秘密の花園に、花を見に行こうか?」

    「いいですね。
    また見たいと思ってたんです!」

    「今度は君が迷子にならないように、
    僕が案内してあげるね。」

    「--っ!
    陛下っ、意地悪ですね!!!
    去年のことは、忘れて下さい!」

    「もう迷子には、絶対になりません。
    陛下に、ご心配かけましたから!」

    強気な言葉に、去年のことが思い出される。
    空振りに終ったほろ苦い告白の思い出と共に。

    僕は、小さくクスリと笑った。
    君が迷子になったって……

    「そう?
    君が、また迷子になっても、
    必ず僕が見つけ出してあげるから、大丈夫!」

    自信たっぷりに、僕は君に約束する。
    きっと僕は、何度でも君を見つけ出すよ。
    何故だか不思議なんだけど、君の居場所が分かるんだ。

    君のことなら、確信できる。
    これも、君への愛故なのか?

    夕鈴の瞳を見つめて、そう伝えると
    「もう…迷子はこりごりです!」
    見当違いの空振りの返事。

    相変わらず、にぶい君の呟きに、僕は苦笑するしかない。

    君を愛しているんだよ。

    回りくどい言葉は、ホントに君には伝わらない。
    僕はいつも君に好きだと伝えているのに、気付かない。

    切なすぎるよ夕鈴。
    「ああ…そうだ!
    夕鈴、美味しいお弁当を作ってよ。
    花を見ながら、お弁当を食べよう!!」

    「素敵ですね。
    では、張り切ってお弁当を作りましょう!」

    少しでも、二人だけの時間を引き延ばしたい。

    無邪気に笑う君を見つめて、僕は綺麗に下心を隠した。

    秘密の花園で君に告白をしようか?

    一年越しの2度目の告白。

    僕から君への愛の告白。

    今度こそ、君の心に届け!!

    ずっと、一生僕の傍に居てよ。

    少しでも、君が居ないのは、嫌なんだよ。

    あんな思いはもうしたくない。

    君が居なきゃ安心出来ない。

    夕鈴に、お弁当を作ってもらい後宮の奥 “秘密の花園”を目指す。

    君は、ウキウキとしながら足取りも軽く、私の隣を付いて歩く。

    カウントダウン。

    動き出した砂時計は、止まらない。

    楽しそうに、はしゃぐ夕鈴を、僕は微笑みながら見つめていた。


    …続く。


    【未来への約束2】恋の花2

    “秘密の花園”が近付くにつれ、甘い香りに僕の心が弾む。
    この先の風景を見て、君のはしゃぐ姿が目に浮かんだ。

    「もうすぐですね、陛下。」

    ハシバミ色の大きな瞳を、期待で輝かせ、
    上気した顔で嬉しそうに微笑む夕鈴を
    僕は眩しく見つめた。

    「陛下、たくさんお弁当を作りましたから、重くないですか?
    やっぱり、私が持ちましょうか?」

    「重くないよ、夕鈴。
    それより水筒も、持ってあげるよ!」

    「コレは大丈夫です。」

    「陛下は、敷物とお弁当と荷物が、大変ですもの。
    コレくらい持たせて下さい。」

    「そう?
    平気なんだけどな…」

    「それにしても、夕鈴の手作りお弁当かぁ。
    楽しみだなぁ…お腹が空いたよ!」

    「えっ!?
    もうですか?」

    「君のお弁当が楽しみで、朝ご飯を抜いてきたんだ。
    もう、お腹が空きすぎて死にそう……」

    「大袈裟ですね。
    お腹が空きすぎても死にません。
    ちゃんと朝ご飯は、食べて下さい。」

    呆れた君の声。

    「しかたが無い人ですね。
    着いたら、少し早いですがお弁当にしましょう!」

    「やった!
    楽しみだ!夕鈴、早く行こうよ!」

    「あっ!
    陛下、待って下さい!」

    先頭を切って足早に進む僕を、
    夕鈴は笑いながら、後ろから付いてくるのだった。

    ……続く。

    【未来への約束2】恋の花3


    木立に広がる紫の花畑。
    バニラのような甘い香りが、一面に広がるヘリオトロープの花園。

    「わあ……
    綺麗ですね。」

    「今年も見事に咲いてるね!」

    一面の花の美しさに
    満面の笑みで喜ぶ夕鈴を見つめながら、
    僕は予想どおりの夕鈴の反応にクスッと笑った。

    「夕鈴、どの辺りで、お弁当を食べようか?」

    「陛下に、お任せします。」

    木々の隙間から、明るい日差しが差し込む。
    柔らかな下草が茂る場所を選んで、僕は敷物を敷いた。

    爽やかな初夏の風が吹き抜ける、
    とても気持ち良い季節。

    木々の隙間から見える青空。
    木漏れ日の眩しい光が、紫の花々を輝かす。

    「夕鈴、早くお弁当を食べようよ!」

    花々の美しさなど、お構いなしに、
    お弁当を強請る僕に、夕鈴はクスクスと笑った。

    「お待ちくださいね。」

    「うわぁ…
    どれも美味しそうだね、夕鈴。」

    夕鈴は僕の目の前に、手早くお弁当を広げ
    お弁当の説明をはじめた。

    「今日は、ちまきを作ってみました。」

    「それと、蓮根(れんこん)入りつくねと野菜のキンピラ…それと、卵の…」

    「夕鈴、これだけ朝から作るの大変だったんじゃない?」

    「いいえ。
    久しぶりでしたので張り切りすぎて、作りすぎちゃいました。」

    少し恥ずかしげに、はにかむ夕鈴を
    微笑ましく思いながら、僕は箸をとった。

    「全部食べるよ!
    いただきま――す!」

    「夕鈴も一緒に食べよう!」

    「はい。
    いただきます。」

    「美味い!
    やっぱり、君の料理は最高だね!」

    僕は、夕鈴に取り分けて貰った
    ちまきを食べて彼女に微笑んだ。

    「陛下のお口に合って、嬉しいです。」

    「夕鈴の料理は、いつも美味しいよ。
    ただ…最近は、作ってくれる回数が減って寂しいけど……」

    「すみません。
    私も、できるだけ陛下に
    手料理を召し上がっていただきたいのですが…」

    「分かっているよ。
    我が妻よ。
    君が私の正妃になって忙しいのは、分かっている。」

    「ツマラナイことを言った。
    許せ、夕鈴。」

    「今は、君との思い出の場所で
    久しぶりの君の美味しい手料理を
    思う存分堪能すべきだな。」

    あれから、一年…いろんなことが、僕達に立ち塞がった。
    それでも尚、この胸に咲き誇る恋の花は散らず、君との恋は成就した。

    あの日、この場所に君が迷わなかったら、
    僕は君に求婚していなかったかもしれない。

    こんなにも早く、君を手に入れられなかった。

    甘い花の香り。
    風にそよぐ、満開の恋の花々。

    感慨深く花々を見つめる。

    「夕鈴、愛しているよ。」

    「また、来年もここに来よう。
    君との思い出の場所へ」

    「はい、陛下。」

    「また来年も、お弁当を持ってここに来ましょう。
    楽しみですね。」

    また来年も変わらず、この場所に満開の恋の花が咲くのだろう。
    再来年も、その次の年も……ずっとずっと。

    君と毎年、ここに来よう!
    君との秘密の花園。

    僕らの花を見る為に!




    ―未来への約束2・恋の花 完 ―
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