花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    わんわん。


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    続きです。




    夕鈴の部屋には庭から入ってみる。
    ちょうど朝の支度が終わったのか寝室から侍女と一緒に夕鈴がでてきた。

    よかった。

    夕鈴は本当にいた。


    夕鈴!
    そう声をかけたかったのに、口から出た言葉は

    「わん!」

    「あら?犬?」
    僕の声に反応して夕鈴が近づいてくる。
    「お前どこから来たの?」
    庭への出入り口で座り込んだ僕にむかい、夕鈴は座り込んでそう聞いてきた。

    わ、夕鈴のアップだ。
    いつも僕がこれくらい近づくと、真っ赤になって顔をそらしちゃうのに今は夕鈴の方から僕に近づいてきてくれてる。なんか、新鮮だ。

    もっと側に寄りたくて、夕鈴の膝に前足をかけてみる。
    「人懐っこいのね。誰かの飼い犬かしら?」


    そのまま夕鈴が僕を抱き上げた。
    わわ。
    視界が変わった。いきなり高くなるってちょっとびっくりするな。


    いつも抱きしめる夕鈴は華奢で、力を入れ過ぎたら折れちゃうんじゃないかと心配になる時があるけど、今は僕を優しく抱きしめてくれていてすごく柔らかくて暖かい。それにいい香りもしてるし・・

    ああ、犬のままでいてもいいかもな。
    このままなら、めんどくさい机仕事もしなくていいし。
    ずっと夕鈴と一緒にいられそうだし。

    「飼い主を探して参りましょうか?」
    「そうですね。心配してみえるかもしれませんし、お願いできますか?」

    侍女たちが出ていくと、部屋には僕と夕鈴だけになる。
    「飼い主さん、見つかるといいわね」

    夕鈴がゆっくりと僕を撫でてくれる。
    気持ちいいなあ・・

    僕は調子に乗って夕鈴のほっぺを舐めてみる。
    「ふふ。くすぐったい」
    夕鈴が可愛く笑うので、調子にのってもっと舐めてみた。
    夕鈴のほっぺはすべすべしてるのに柔らかい。ホントにお饅頭みたいだ。



    「お妃ちゃん。あれ・・その犬どうしたの?」
    窓から顔を出したのは浩大だった。

    「迷い犬みたい・・それより浩大、こんな朝早くどうしたの?」
    「いやさ~陛下来てないよね?」
    「陛下?陛下がどうかしたの?」
    「寝台がもぬけの殻だったって李順さんが心配してて・・お忍びに行くとも聞いてないし、探してくれてって頼まれたんだよ」

    どうやら僕の不在に、李順が気付いたんだな。
    さて、どうしたものか・・ここで名乗っても口から出るのが『わん』だけじゃ説明もできない。


    「陛下・・どうしたのかしら?昨日の夜も何も言ってみえなかったけど・・」
    「まあ、すぐ帰ってくるとは思うけど?あの人自分勝手だからさ~」

    浩大・・お前そういう風に僕を見ていたわけだ。

    「とりあえず、見かけたら部屋に戻るように伝えてよ。じゃあ俺もう少し見まわってみるから」


    浩大が窓から消えると、部屋にはまた僕と夕鈴だけになる。

    「・・陛下・・・何でもないといいけど・・」
    ポツリと夕鈴がつぶやいた。
    見上げると心配そうな夕鈴の顔。

    夕鈴、僕ここにいるよ?

    そう伝えたいのに口から出るのは犬の鳴き声だけ。
    夕鈴の表情は晴れない。


    ああ、戻りたいな。

    犬になってしまって初めてそう思った。

    こんな哀しそうな夕鈴の顔はみたくない。
    いつもの様に抱きしめたら、真っ赤になって怒り始める夕鈴の方がいい。

    抱きしめられるより、抱きしめたい。
    犬よりいつもの珀黎翔に戻りたい。







    「・・・っていう夢を見たんだ」
    「はあ・・不思議な夢ですね」
    「うん。目が覚めて鏡で自分を見た時、犬じゃなくてホントに安心したんだよ」
    「そうですか・・・・で、あの陛下?」
    「うん?」

    「・・・その夢と、こうして私が陛下に抱き上げられて離してもらえないのとどういう関係があるんですか?」
    「言ったでしょ?抱きしめるより、抱きしめるほうがいいな~って実感したんだよね。だからそれを堪能してるんだよ?」
    「あんまり関係ないと思うんですけど・・い~加減降ろしてください!」
    「ヤダ」
    「ヤダじゃありませんよ!だって夢だったんでしょう?」
    「うん、ホントに夢でよかったよ」


    ー完ー



    夢オチ・・



    2012.11.01.とんとん
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    わん。

    今日は犬の日ですよ。
    わんわんときたら、「いない、いない、ば○」←某子供番組ですね。
    あのキグルミのなかにブル○クの声優さんが入って踊ってるかと思うと尊敬しちゃいます。

    いやいや、話がずれた(笑)

    犬ときたら、小犬陛下。
    はたして小犬は何犬なのか・・・私はビーグルあたりが好きです(^^)







    目が覚めたら、犬になっていた。
    いや、
    冗談じゃなく。

    手も足もいつもの自分のものではなくて、黒い毛に覆われた肉球つきに変わっていた。

    なぜ犬になったんだろう?
    仕方なく寝ていたはずの寝台の上で考え込んでみた。いつもは胡坐組める足がどうにも短くて、いわゆるお座りの姿勢しか取れなかった。

    まだ夢をみてるのかと、頬を抓ってみたいが犬の足ではできそうもない。
    あ、こうやると頭の後ろをかけるのか。とがった爪が微妙に気持ちいい。いや、そんな事に感心している場合じゃなくて。


    呪い?薬?
    21年生きているけど、人間を犬に変える方法があるなんて聞いたこがない。


    あ、ひょっとして今まで自分を人間だと思っていたけれど、それは全部犬の僕が見ていた夢で、僕は最初から犬だったんだろうか?
    そうすると、辺境の思い出も、国王になるまでの苦労も、なってからの苦労も全部幻だったのか?


    考えていたら、妙に不安になってきた。
    このまま外に出てみて、誰も僕が犬になったことに驚きもせず、犬の僕を受け入れて生活していたらどうしよう?

    側近の李順や、昔馴染みの浩大や張老師。
    官吏の方淵に水月。

    そういった者たちが、僕を犬としてしか見なかったら?


    ――夕鈴も?

    僕が本当に犬だとしたら、バイトで雇った夕鈴なんて存在はないんだろうか?


    そう思ったら無性に夕鈴に会いたくなった。

    会いに行こう。

    僕は乗っていた寝台から飛び降りて、後宮へとむかった。







    つづいちゃいます・・・


    2012.11.01.とんとん

    わん。・・・・はじめに

    イラストの説明がしずらいですと、お話したらくれるというので、頂いてきました。
    とんとんさん、ありがとうございます。

    とんとんさんからの誕生日プレゼント

    白陽国SNS地区でのお友達
    とんとんさんから、SSのお誕生日プレゼントをいただきました。
    ありがとうございます。



    ☆;:*:;☆;:*:;☆“Congratulations”☆;:*:;☆;:*:;☆

    改めまして
    お誕生日おめでとうございます
    ☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆祝☆゚・*:.。.☆゚・*:.。.☆


    すっかりおそくなっちゃってすみません(^^;)
    お誕生日の夜いかがお過ごしでしょうか。
    寒さを吹き飛ばしてしまうくらいの温かい1日だと思います。



    さてさて
    お祝いの品お届けにあがりました。
    ・・・お祝いになっているのとかは、ノーコメント。
    そして返品も可能でございます(^^;)



    ピンポ~ン♪

    さくらぱんさんチのチャイムが鳴りましたよ。誰でしょうね?


    「さくらぱんさん!お誕生日おめでとうございます!」
    おや、お妃さまが玄関に立ってみえます。
    さくらぱんさん、目が点です。
    お妃さまは雪のちらつく本日の天気を考慮して、フワフワの外套を着てみえますよ。
    「今日はさくらぱんさんがお誕生日だと聞いたので、この方にここへ連れてきてもらいました」
    「こんばんわ~」

    その声はさくらぱんさんの足の前。膝辺りから聞こえます。
    視線をおろすとそこにみえたのはチェックのリボンと黄色の頭。

    ―――ド、ドラミちゃんじゃん!!!

    「はい。とんとん、という国民が似ているらしいと言うだけで呼び出したみたいです」
    「本当はミッキ○マウスに依頼したみたいなんですけど。ほら、今日は彼の職場一番忙しい日なのでスケジュールがあわなかったみたいなんです~で、私はタイムマシーンとどこでもドアがあるから行って来い、と言われちゃって」
    「ね~いきなり後宮に現れた時は大騒ぎになったんですよ。でも浩大とは『メロンパン』で仲良くなっちゃって、李順さんは・・あれ、なんでしたっけ?壊れたものを直しちゃう布」
    「ああ『タイム風呂敷』ね」
    「そうそう。それで王宮にある壊れた備品を直してもらったら、とってもご機嫌になっちゃったんです」
    「眉間にしわよせてたのが、すっかりにこにこ顔になったのよ」
    「『これで年末にむけての国庫が潤いますよ』って大喜びしてて。だからドラミちゃんさんに付き合ってきてもいいって言ってくれたんですよ」
    「あ~でも、陛下ってあの怖い人は大変だったわね~」
    「陛下、ずっと私が出掛けるのに反対してみえてましたからね」

    でしょうね。おや?いつもは後ろにいるはずの陛下がいないようですが?さくらぱんさんも背後を探しますがどこにもみえないようです。

    「あ~あの人は『子守歌鈴』で眠らせてきちゃった♪」

    ドラミちゃんが首の鈴をちりん、ちりんと鳴らします。まるでどこかのS様猫の様ですね。

    「この鈴を鳴らすとね~眠らせちゃう音波がでるの。うふふ♪」

    うふふって・・・・国王陛下にそんな事いいのでしょうか。

    「いいの。いいの。さてさくらぱんさん行きましょうか」

    え?行くってどこへいくのでしょう?

    「今コミュで、寝ている陛下を書いてみえますよね。今陛下寝てますからスケッチできますよ?」
    「そうそう。書き終えられなくてもまた鈴鳴らしてあげるから。あ、それともどこでもドアでSSの舞台のアラビアン方面にでも行ってみます?

    え?
    え?
    いきなりイロイロ言われて、さくらぱんさんパニックです。


    「さあ、どうする?どこでも連れて行ってあげるわよ」
    「あ、私も今日はお付き合いしますからね?さあ、さくらぱんさんどうしましょうか?」




    さて、さくらぱんさんは、陛下の寝顔を拝顔しに白陽国へ行くのでしょうか。
    それともSSの資料のために諸外国の旅にでるのでしょうか。






    もしかすると・・つづく・・・かもねww



    素敵な一年をお過ごしくださいませ☆   2012.12.24.とんとん




    うわお…
    とんとんさん
    最高の誕生日プレゼントどうもありがとうございます
    ぺこり。

    (≧∇≦)…ありがとうございます
    今から、陛下剥いてきます。

    撫で回してまいります。
    あんなとこやこんなとこ←をい

    返品なんぞいたしませぬ
    続きが気になったりなんかして(≧∇≦)   2012.12.24.さくらぱん


    ドラミちゃんは続くのか・・・それは私にもわからないww
    陛下爆睡中です。剥くなり撫でますわなり、お好きになさってくださいませ♪  2012.12.24.とんとん


    とんとんさんからの開店祝い『むぅみん&狼陛下こらぼ ②』

    とんとんさんの続きです。

    今日は、ムーミンの作者の方のお誕生日だから、ムーミンの日なんだそうです。  2012.08.09.とんとん


    黎翔が仕事中ということで、暇を持て余した夕鈴は離宮の裏庭へと散策へ出たらしい。
    裏庭には大きな川が流れ込んでおり、風光明媚な地形を作っていた。

    そんな川岸で何かが倒れているのを夕鈴は発見したのだった。
    恐る恐る近寄って見ると、犬でも猿でも、当然人間でもない生き物だった。
    かすかに唸り声が聞こえ、生きているとわかったそれを夕鈴は護衛で控えていた浩大に頼んで、離宮のこの部屋に運んでもらったのだそうだ。

    「・・貴女は、なんでこんな得体の知れないものを連れ込んでいるんですか!」
    「だって!あのまま放っておいたら死んじゃうじゃないですか!」
    いまだに泣き続ける生き物はそのままで、部屋の片隅で黎翔、夕鈴、李順の三人は話しあっていた。

    「だいたい、凶暴な生き物だったらどうするつもりだったんですか!」
    李順のお小言は終わらない。
    「そこは僕も李順と同意見だな。夕鈴、怪我でもしたらどうするの」
    「・・・一応浩大も一緒にいてくれたので・・すみません、許可も取らずに部屋に入れてしまって・・」
    黎翔の言葉にさすがの夕鈴もしゅん、としてうつむいた。

    「まあ、危害をくわえるようなモノじゃなさそうだけど・・・あれ、一体何なんだろう?李順わかるか?」
    「わかるわけありませんよ・・・しいていえば、カバに似ていますが・・」
    長椅子に3人の視線が集まる。

    「・・李順さん・・かばってなんですか?」
    「南の大陸にいる動物ですよ。私も文献でしか知りませんが・・ただあんなに小さくないはずです」
    「何にしたって、ああやって突っ伏して泣く動物はいないと思うが・・」


    「ぼくはカバじゃない!!ムーミンだよ!!」
    3人の会話が聞こえたのか、泣いていた生き物がそう叫んで顔をあげた。

    「むーみん・・?」
    「そう!僕はムーミン谷のムーミンだよ」

    泣きやんだムーミンは、落ち着いたのかポツリポツリと話始めた。

    「・・パパとスナフキンと、冒険の旅をしてみようって船でムーミン谷を出発したんだ・・・そうしたら・・・嵐にあって・・パパともスナフキンとも離れ離れになっちゃって・・」
    「それで、あの川にいたのね」

    納得したように夕鈴が頷く。
    夕鈴はすっかりムーミンという生き物に警戒心をなくしているようだったが、黎翔はいざという時のために夕鈴を背に庇いながらムーミンの話を聞いていた。
    「・・どうしよう・・僕、一人でどうやったらムーミン谷に帰れるのか・・・」
    ムーミンの目からはまた新たに涙があふれてくる。

    「大丈夫よ、泣かないで」
    そういうと、黎翔の背から抜け出た夕鈴はムーミンの小さな手をとった。
    「この方は、この国の国王陛下なの。きっと何とかしてくれるから!」
    「ゆ、夕鈴?」
    戸惑う黎翔には気付かず夕鈴はにっこりとほほ笑んだ。

    「陛下。がんばってムーミンさんのお仲間探してあげましょう?」

    純粋無垢な瞳をキラキラさせて見つめてくる夕鈴に、黎翔は否と言う事はできなかった。

    「――李順」
    「・・陛下はこのバイト娘に甘すぎると思いますよ」
    「いいから、あの川一帯を捜索してみろ」
    黎翔の指示に、李順が深い深いため息をついた。


    「――捜索しなくてもいいよ~」
    いきなり明るい声が部屋に飛び込んでくる。
    窓からひょっこり顔を出したのは隠密の浩大だった。
    その片手に何かを抱え込んでいる。

    「パパ!!」
    「おお、ムーミン無事だったんだね」

    浩大が連れてきたのは、ムーミンと全く同じ顔をした生き物だった。
    違うのは黒い帽子をかぶり、少しだけムーミンより大きいという位だろうか。


    「倒れてた辺りを探ってたら、見たことない船が入ってきてさ~何かと思ったらお妃ちゃんに運んでくれって頼まれたのとおんなじ顔が乗ってるから・・」
    「それで連れてきたのか」
    浩大の説明に黎翔がそう返事をした。


    「さあ、ムーミン怪我もなかったようだし、船に戻ろう。スナフキンも待っているよ」
    「スナフキンも一緒なんだね・よかった~」
    ムーミンはパパの言葉に心底安心したように息をはいた。

    「聞けば、この国の国王陛下とか・・・息子が大変お世話になりました。どうお礼を申し上げればよいか」・・
    「――私は何もしていない。子息を助けたのは私の妃だからな」
    黎翔の言葉をきくと、ムーミンパパはかぶっていた帽子を取ると夕鈴に向かって深々と頭を下げる。
    「お妃さま。息子を助けていただき本当にありがとうございました」
    「そんな気にしないでください・・ムーミンさんよかったですね」
    「うん、本当にありがとうお妃さま」
    ムーミンと夕鈴はにっこりを笑い合った。


    浩大に付き添われながら川へとむかうムーミン達を、夕鈴たちは庭先にでて見送った。
    「気をつけて、家に帰ってね」
    「うん。帰ったらママやフローレンにとっても綺麗なお妃さまに会ったよって話すからね」
    ムーミンの言葉に夕鈴がぽっと頬を赤らめた。
    「ふ、ふろーれんってムーミンのお友達?」
    「うん!僕の一番の仲よしでとってもかわいい女の子だよ。僕によく似た感じなんだけど。前髪はふさふさしてるんだ~あ、じゃあ本当にありがとう!!」



    ムーミン達が去った後、気まずい空気が夕鈴達の間に流れた。


    「・・ムーミンさんに似てて・・可愛いんですね」
    沈黙を破るように夕鈴がつぶやいた。
    「え、えっと夕鈴は何に似てても可愛いよ?」
    とりなすように黎翔が言うが、夕鈴はうつむいたままだった。
    「・・あのムーミン殿の美的センスは独特なようですね」
    追い打ちをかけるような李順の発言に、黎翔はギロリと李順を睨みつける。

    「ほら!夕鈴、あのムーミンっていうのも柔らかそうなほっぺしててたし、そういう辺りが可愛いってことだよ、きっと」
    「・・・」

    夕鈴がゆっくりと顔をあげて、黎翔に冷たい視線をむけた。
    「・・・もういいです。陛下、お仕事中にすみませんでした。私も部屋に戻りますので、どうぞお仕事にお戻りください!」
    最後はそう怒鳴るように叫ぶと、さっさと建物に戻っていってしまう。
    「ゆ、ゆ~りん!!」
    「さ、陛下、お妃さまのおっしゃる様に、仕事に戻りましょう」
    「え~ゆ~りん~」


    離宮の木々の間に国王陛下のお妃を呼ぶ声だけが響いて消えていった。






    おそまつさまでございました。
    白陽国は、フィンランドの案外近くにあるようです(笑) とんとん



    ふふふ…とんとんさん。ありがとうございました♪むちゃでも、言ってみるものね。8/9さくらぱん

    とんとんさんからの開店祝い『むぅみん&狼陛下こらぼ ①』

    『花の四苛』の開店祝いに、白陽国SNS地区の白友とんとんさんから、開店祝いをいただきました。
    以前、私の呟きで創って頂いたコラボ品。
    他のキャラクターを混ぜて創ってしまう、荒業とんとんワールドをお楽しみください。



    今日はなんの日?
    ムーミンの日!!


    すみません、おふざけです(笑)    2012.08.09.とんとん



    黎翔は避暑をかねて、妃である夕鈴と何人かの供を連れて北部地方にある渓谷の離宮に滞在していた。
    避暑と言っても仕事を休めるわけもなく、臨時の執務室となった一部屋で書類に目を通していた。

    そんな時、侍女から夕鈴が部屋で呼んでいるとの伝言を受けた。
    「愛しい妃の誘いを断る訳には行くまい」

    内心の喜びを、狼の表情で隠しながら机から立ち上がる。途端に隣にいた李順が眉をしかめたが、見ないふりをして部屋を出ていこうとした。
    「あの…李順様もご一緒にと、お妃様からの言伝てです」
    侍女の言葉に、今度は黎翔の眉間に皺がよる番だった。

    「夕鈴一体どうしたの?」
    何故かすでに人払いが済んでいた彼女の部屋に入りながら、黎翔が声をかける。

    そのまま黎翔と李順の二人はあんぐり、と目と口を開いてしまった。



    「あ、陛下。李順さんもお仕事中なのにすみません」
    長椅子から慌てて立ち上がった夕鈴の横には見たことのない生物がいた。

    「夕鈴…それは…?」

    黎翔はその生物を指さしながら尋ねた。
    大きさは赤ん坊と同じくらいだろうか。耳がピンと立ち、お尻には長いしっぽが揺れていた。ただ、犬でも猫でもないのは長く大きな鼻が物語っていた。
    何より、ただの動物ではないのだろう。

    だってその生き物は、長椅子に突っ伏して、まるで人間のようにオイオイと泣いていたのだから。



    ・・・・続く

    とんとんさんからの2013誕プレ「むぅみん&狼陛下こらぼ 3 」 

    遅くなりました(><)
    本当は1カ月前にお届けするハズだったのに
    思ったより長くなり
    思ったより忙しく
    思ったよりコタツの誘惑が強かったwwww

    お誕生日おめでとうございました←

    さくらぱんさんに、何をささげようかと思って
    コレ
    にしましたwwwww


    お好きだといっていたアノキャラだしてみました。
    私は彼の方が好きです。
    でもどんな喋り方をしていたのか忘れました。
    ダンディ-なのは希望ですwwww


    よろしければお納めくださいませ?
    細かい事は気にしてはいけないんだよ~w



                011.gif

    むぅみん&狼陛下こらぼ 3

    その日、白陽国の国王夫妻は夏も訪れた北部の離宮へと滞在していた。そこは夏場は避暑地となるだけあって、反対に冬場は多くの雪に閉ざされる地だ。今年の積雪は少ないと言う予報をうけて、雪深くなる前にと訪れていた。その地に湧く豊富な温泉を楽しもうという予定だった。

    「おいしいねえ~夕鈴の作ってくれたお饅頭」

    国王である黎翔は『冷酷非情の狼陛下』とよばれる二つ名を、どこかに置き忘れたかのような満面の笑顔だった。
    「この離宮には源泉が湧いているので、その蒸気で蒸しあげてみたんですよ」
    笑顔の黎翔の隣で、そう説明をしていたのは唯一の妃(仮)である夕鈴だ。
    「この離宮の女官さんにお聞きした調理法なんです。地元の方は普段からそうやって温泉をお料理に利用しているそうですよ。温泉は普通のお水と違って栄養があるそうですから」
    「へえ~そうなんだ~」

    正直黎翔にとって大事なのは『夕鈴の手作り』だということで、作り方にはあまり興味がなかった。
    それでも一生懸命温泉の効能を説明しているお嫁さん(あくまで、仮)が可愛いなあと思いながら、相槌を返す。

    二人がいるのは、奥庭に面した四阿だった。
    侍女も口うるさい側近も下げている。そんな二人っきりの時間を、夕鈴の手造りおやつを食べながらゆっくり楽しめそうだと、黎翔は至極ご機嫌である。
    ほかほかと湯気をあげる饅頭を頬張りながら、黎翔は隣の夕鈴へと話しかけた。
    「ねえ、夕鈴明日は裏の山の方へ散策に行こうか?渡り鳥がやってきて・・・夕鈴?」

    さっきまで自分に向けられていた夕鈴の視線がある一点に注がれていることに気付いて、黎翔は眉をひそめた。
    「夕鈴?どうかした?」
    「・・・・陛下・・・」
    「どうしたの?」
    再度問いかけた黎翔ではなく、いまだに前をむいたままゆっくりと夕鈴がそちらを指差した。
    「・・・あれ・・・何でしょう?」

    その指差す方向には生け垣がひろがっている。さすがに真冬なので花が生い茂っているということはなかったが、綺麗に整備された国王が滞在するのにふさわしい景観が広がっていた。

    「―――?」

    木々の緑色の間に、白い物が見えた。
    先端が丸くそれ程大きいものではない。そして、それは一つではなかった。遠目にも同じような物体が5,6つ並んでいるのがわかる。

    何だ?あれは・・・

    思わず黎翔も目を見開いてしまった。

    なぜなら、それは少しずつではあるが動いていたからだ。風に揺れているわけではなく、行進しているかのように行儀よく、同じリズムで移動している。

    「・・・あれ・・何なんでしょう?近付いてきますよね」
    「動物ではないと思うが・・」
    さりげなく夕鈴を背に庇いながら、二人でその動きをみつめていた。
    白い物体達は少しずつではあるが、四阿の方へ向かっているようだった。害があるのか、それ以前に正体もわからない存在に、思わず黎翔はいつでも抜刀できるようにと腰へと手を伸ばす。

    ようやく白い物体が二人の側へ近付き生け垣の間から姿を現せた時、再び二人の目は見開かれる事になった。

    白い物体の大きさはそれ程大きくはなかった。おそらく黎翔の膝までの高さもなかっただろう。細長く先端が丸く、なぜか途中に触手のようないくつかの小さな突起がある。
    なにより・・・・その物体には目があった。丸く大きな目がキョロキョロとあたりを見渡しているかのように動いているのだ。

    黎翔の頭の中は疑問で一杯だった。動物にも植物にもみえない。わけのわからないその物体を警戒しながら、背に庇った夕鈴をどうやって離宮の建物の中へ逃がそうかと算段していた。
    「・・夕鈴、僕が合図したら――」
    「・・かっ・・」
    「え?」
    「可愛い!!」
    「ええ?」
    突然叫んだ夕鈴に、黎翔は驚きの声をあげた。

    「可愛いですね、陛下!あれ、何なんでしょう?」
    自分の背中から飛び出すようにして身をのりだした夕鈴にそう尋ねられて、黎翔の頭の中は少し混乱していた。

    え?可愛いのか?あれが?だって変な突起があるし、口はないし・・・不気味としか思えない・・・・

    内心そう疑問符が浮かんでいても、隣で嬉しそうに白い物体をながめている夕鈴に正直に問いかけることもできなくて、黎翔の表情は複雑な物になった。

    「触っても大丈夫でしょうか?もう少し側で見て・・」
    「駄目だよ、夕鈴。安全かどうかまだわからないし」
    「害はないと思いますよ」
    「え?何でわかるの?」
    「カンです」
    「ええ?」
    「ちょっと触って来てみますね」
    「ちょ、夕―――」

    一歩前にでた夕鈴が、その物体の方へ近づこうとするのを慌てて黎翔が押しとどめようとした。

    「―――触ってはいけない!」

    それ程大きくはないけれど、はっきりとした声が辺りに響いた。

    「触ってはいけない。ニョロニョロは電気を帯びているから、触ると感電する恐れがある」

    声の主が白い物体が現われたのと別な生け垣から姿を見せた。
    最初に見えたのは羽のついた緑色のとがった帽子。その唾から覗く大きな目が印象的だった。それより、なによりその小柄さに驚く。張老師も小柄だが、それよりも更に小柄ではないだろうか。幼児のような身長だ。

    「・・・何者だ?どうやってここまで入りこんだ」
    「申し訳ない。そのニョロニョロを見かけて追いかけているうちにこちらへ迷いこんでしまったようで・・ただの旅人です。すぐにお暇します」
    黎翔の問いかけにきちんと腰を折って礼を取ったあと、顔をあげた相手の視線が黎翔の背後にいた夕鈴へと止まる。
    「・・・貴女は・・・」
    「え?」
    「・・ひょっとして、以前ムーミンを助けて下さったお妃様ではありませんか?」
    「・・・むーみん・・え?あの『むーみん』さんの事ですか?」

    以前この離宮に訪れた際、夕鈴が助けた不思議な生き物。それが「ムーミン」だった。
    意外な名前が出てきて夕鈴だけでなく、黎翔も驚いた顔になる。
    「ええ。私は彼の友人でスナフキンと申します。あの時、私も船に同乗していたのです」

    スナフキンが、にっこりと笑って頷いた。

    「その節はお世話になりました。大切な友人を助けて下さって感謝しております」
    「いえ・・あ、むーみんさん達はお元気ですか?」
    「彼たちは、今冬眠中です」
    「え?とう・・みん?」
    「彼らは春まで冬眠するのです。だからその間僕はこうして孤独になる旅をしています。その途中でニョロニョロをみかけて・・・」
    「そうだったんですか・・・この・・にょろにょろさん・・不思議な形をしてますね」
    すっかりスナフキンへの警戒を解いた夕鈴は、ニョロニョロが気になるようだった。
    すると、なぜかニョロニョロたちもすこしずつ夕鈴達へと近付いてくる。
    まるで手を伸ばすかのように、触手を揺らしながら近付いてくるニョロニョロに、思わず夕鈴が手を伸ばしてしまった。
    「夕――」
    「いけない!」
    黎翔が止めるより早く、スナフキンの小さな手が夕鈴の手を押さえ込んだ。
    「先程も言いましたが、ニョロニョロ達は電気を帯びているので、触れると感電します。迂闊に触ってはいけません。このお美しい手が大変な事になります」
    「え?あ・・は、はい。ごめんなさい・・・」

    真摯な眼差しでそう告げられて、思わず夕鈴の頬が赤くなった。それをみて、黎翔の眉間に皺がよる。そのまま、さりげなく夕鈴の肩を掴んで自分の方へと引き寄せた。
    「・・・それ程危険なものを、このままここに存在させるわけにはいかないな。駆除しても構わぬか」
    「陛下!そんな、駆除だなんて」
    「御心配はいりません。彼らは己達で移動します。彼らのエネルギー源である電気を求めているだけなのです。ほら・・移動を始めました」

    スナフキンの言うとおり、ニョロニョロたちは再びその小さな体を揺らしながら四阿から離れて行った。
    それを見送ってからスナフキンは黎翔達へと向き直る。
    「私もこれで失礼します。国王陛下、そしてお妃様、お邪魔いたしました」
    「え?もう行かれるのですか?」
    「ええ。僕も旅の途中なので・・春にはまたムーミン谷へ戻らなくてはいけませんし」
    「そうなんですか・・・あ!よろしければこれを持って行かれませんか?」

    そう言って夕鈴が差し出したのは、四阿の机に置かれていた饅頭だった。
    「え?夕鈴?それ・・」
    「私が作ったものなんですけど。旅はお腹がすくでしょう?」
    「よろしいのですか?」
    「もちろん!いいですよね?陛下」
    「・・・・ああ・・・」

    正直、夕鈴の手造り饅頭を得体のしれない、しかも夕鈴の手に触れたような相手にあげるのは嫌で仕方なかったが、花嫁(やっぱり仮)の笑顔に白旗をあげた黎翔はしぶしぶながら頷いた。


    お礼を言って去っていくスナフキンを見送ってから、夕鈴が不思議そうに呟いた。
    「そう言えば・・・どうしてすなふきんさん、私たちのことがわかったんでしょう?むーみんさん達にしか会っていないのに」
    「話を聞いていたんじゃないの?夕鈴、僕のこと『陛下』って呼んだし」
    「でも、呼ぶ前から私のことをわかっていたみたいでしたよ?」

    まだ腑に落ちない風の夕鈴と見つめ合いながら、黎翔はふと思い出した。
    「ああ!そう言えばあの『ムーミン』が、夕鈴は自分の友達に似てるって言ってたよね。だからじゃないかな?」
    「・・・・・・」
    「あ、あれ・・?夕鈴どう、したの?」

    いきなり黙り込んでしまったお嫁さん(仮)の纏う空気が、先程の自分以上に冷たいものになった事に、黎翔は焦った。

    「・・・ゆ・・ゆ~りん?」
    「・・・・むーみんさんに・・似てる・・」
    「え?え?ゆーりん?」

    「~~~へ、陛下のばかああああああ」


    離宮にそびえたつ山々へ、狼陛下唯一のご寵妃の叫び声が響き渡った

    【宝物殿】短編「ありがとう」

    とんとんさんからの頂き物です。
    気に入ったので、お願いして転載の許可頂きました。
    お嫁にもらいました。




    【とんとんさんの日記】

    先日、拙宅の足跡ふみふみが無事88888歩の末広キリ番を迎えました

    ありがとうございます
    ((嬉゚∀゚))σ゚+o。感謝。o+゚(゚∀゚喜))ノ

    まあ、私の不手際で、キリ番様がわからない、というオチつきではございましたが。

    感謝の思いをこめまして☆



    【原作設定 本物夫婦】



    「・・・・なんだつまらんな。せっかく愛らしい兎が来たものを」

    そう言って細められた瞳に見据えられて、ぞくりと背中に走ったのは悪寒だったと思う。

    あの時には想像すらできなかった。

    この後、この目の前の人が、どうしようもなく愛しくて大事な人になるなんて。



    *****


    「・・・鈴・・・夕鈴?」

    囁くように名前を呼ばれて、ゆっくりと意識が浮上した。そっと慈しむように頭を撫でられているのを感じる。
    瞼を開ければ、柔らかな光の中に溶けこむようにして微笑む顔が視界に入った。その顔が、記憶の中との顔と少し違うことを理解して、今の自分の状況を思い出す。

    「・・・陛下・・・」

    寝起きのせいで掠れてしまってた小さな声でそう呼びかけると、その顔がほんの少し驚いた顔になる。それでもすぐまた元の笑顔に戻った。

    「・・・もう、僕は『陛下』じゃないよ?国王は息子に譲ったんだから」
    「・・そう、でしたね」
    「今日は気分がいいみたいだね」
    「・・・はい」

    引き続き撫でられる手が心地よくて、寝台の中の夕鈴はそのまま再び目を閉じた。

    「・・・夢を」
    「ん?」
    「夢を見ました・・・最初に、陛下に会った時の夢です」

    その言葉に、頭を撫でる手が止まる。
    夕鈴は目を閉じたまま、ふふっと笑いだした。


    「・・・初めてあった陛下は・・怖くて・・本当にただ怖くて・・・。私すぐさまお妃バイトを辞めるつもりだったんですよ?」
    「・・・そうなの?」
    「はい・・・でも、辞めますって李順さんに言おうと戻った時に・・・子犬の陛下を知ってしまって・・・辞めるに辞められなくなってしまったんです」
    「じゃあ、あの時ばれてよかったんだね・・・でなきゃ、夕鈴とこうしていられなかった」

    頭から離れた手が、寝具の上に置かれた手をそれほど強くない力で握りしめる。

    「僕もちゃんと、覚えているよ。あの日のことは・・・夕鈴、ちょっと震えて涙目で・・・本当に兎みたいで可愛かった」

    相変わらず真っすぐな目でそんな事を告げる黎翔に、目をあけた夕鈴は少しだけ怒ったような表情になる。

    「陛下はいつも、私の事を『可愛い』っておっしゃってくれますけど・・・女は『可愛い』と言われるより『美しい』って言われた方が嬉しい生き物なんですよ?」

    その言葉に、黎翔が一瞬驚いた顔になった。

    「そうなの?」
    「そうです。そういうものなんです」
    「・・・でも、夕鈴は可愛いからなあ」
    「・・・・もう、こんなしわくちゃのおばあちゃんですよ?」
    「それをいうなら、僕だってよぼよぼのおじいちゃんだよ?」

    少しだけ手を広げて自分の体をしめしてから、黎翔はそっと夕鈴の、皺のある頬へと手を添えた。

    「僕にとって、夕鈴はずっとずっと可愛い、たった一人のお嫁さんだよ?」
    途端に夕鈴の頬が赤くなった。その変わらぬ初々しい反応に黎翔の笑みはさらに深くなる。

    「・・・夕鈴」
    「・・・はい?」
    「―――――僕のお嫁さんになってくれて・・僕と一緒にいてくれて、ありがとう」
    「・・陛下」
    「だから・・・だから、私を置いて行かないでくれ」

    『狼陛下』の口調で、まるで縋るようにそう告げられて、ゆっくりと夕鈴は笑顔をむけた。

    「・・・私の方こそ・・・陛下が私を選んでくれて・・・ずっとずっと幸せでした。ありがとうございます」
    「・・・夕鈴」
    「だから・・・一緒にいます。例え、この身ががなくなっても側にいますから・・・ね?」


    そう言って笑う夕鈴の体を、黎翔がまるで壊れ物を扱うかのように優しく抱きしめた。
    あの頃よりは、すこし小さくなったその胸に頬をよせて夕鈴は口元に笑みを浮かべながら、ゆっくりと目を閉じた。