花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    【短編】if パラレル『…姉上Ⅰ』※本誌ネタバレ含む  2012.12.06.





    ☆こちらは、今月号の本誌ネタバレ含みます。
    コミックス派は、Uターン推奨。
    あの方と黎翔の思い出の激妄想。
    それでも良ければ…どぞ




    私があの人と初めて逢ったのは
    父上の後宮での四苛

    はらはらと淡い薄紅色の花びらが舞い散る季節

    [黎翔、紹介がまだだったな。]
    [ー私の妹姫]
    [お前の叔母上・珀 瑠霞姫だ。]
    [黎翔も、叔母上と呼ぶのが、よかろう。]
    [きっと、瑠霞も喜ぶ。]

    「るかおばうえさま・・・・」

    いったい、どんな方なのだろう・・・
    ワクワクしながら、父上に連れられて、叔母上の待つ四苛へとむかった。

    そこで待っていたのは、私の叔母上の想像とかけ離れた美しい少女。

    細身の華奢な身体。
    父上と同じ、漆黒の黒髪は、背に流れ
    細面の優美な輪郭に
    父上によく似た、くっきりと、涼やかな目元
    好奇心旺盛な輝く瞳
    ぬける様な白磁の肌
    淡く色づく可愛らしい口元
    優美でありながら、可愛らしい少女・叔母上だった。

    はらはらと、薄紅の花びらの舞い散る四苛
    その人は、口元に花扇を当てながら
    まっすぐに、その力強い瞳で父上を真っ直ぐに見ていた。

    それを気に留めず、父上はにっこりと笑った。
    [瑠霞、待ったか?]

    「兄上、遅いですわ。」
    「わたくしを呼び出しておいて、遅刻とは・・・」
    「いったい、どのようなご用件ですの?」

    [瑠霞、お前に、紹介がまだだったなと思って]

    「紹介って、隣の可愛らしいかたかしら?」

    [私の息子、第二公子黎翔だ。]
    [黎翔、瑠霞姫にご挨拶なさい。]

    『はじめまして、るかおばうえさま。れいしょうともうします。』

    「あら、可愛らしい第二公子ね。」
    「わたくしは、珀 瑠霞よ。よろしくね黎翔。」

    〔紹介は、済んだな。二人とも〕
    〔私は、政務に戻る〕
    〔黎翔、少し叔母上に遊んでもらいなさい。瑠霞、頼んだぞ。〕

    『はい、父上。』
    「・・・・・わかったわ、兄上」

    叔母上の第一印象は、優しくて美しい少女・・・
    そんな印象を私は、持った。

    ・・・・・続く

    2012年
    12月06日
    15:37
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    【短編】if パラレル『…姉上Ⅱ』※本誌ネタバレ含む  おまけつき 2012.12.06.



    ☆こちらは、今月号の本誌ネタバレ含みます。
    コミックス派は、Uターン推奨。
    あの方と黎翔の思い出の激妄想。
    それでも良ければ…どぞ



    ・・・・続きです。

    『るかおばうえさま、なにしてあそぶの』

    「・・・・・・。」
    「そうね。その前に、黎翔ちょっといらっしゃいな。」

    四苛のテーブルに、叔母上は花扇を置き、私を手招きした。
    ドキドキしながら、伯母上のもとへ私は、歩いていった。

    (甘いお菓子でもくれるのかな)と、淡い期待をして・・・・




    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・☆
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・☆






    『ふぁふぁい・・・・るふぁおふぁはま・・・・』

    近づいたとたん、両手で両頬を思いっきり引っ張られた。

    「黎翔、わたくし、まだ10代なの。」
    「叔母上ではなく、瑠霞姉上って呼んで欲しいわ。」

    優しく優美な笑顔。
    だけど、瞳は笑っていない。
    黎翔の頬は、容赦なく引っ張られている。

    痛くて・・・涙が滲んできた。

    『るふぁおふぁはま・・・・』
    『ひひうへが、るふぁおふぁはまっへひへっふぇ・・・・、』

    「・・・・兄上。」


    「とにかく黎翔、私と逢う時は、瑠霞姉上よ」
    「分かった?」

    がらがらと・・・優しい叔母上は、儚く消え去った。
    勢いよく幼い私は、頷いて『瑠霞姉上』と呼んでいたっけ・・・

    数年後)は、父上の命で、隣国へと嫁ぎ
    久しぶりに故郷・白陽国に里帰りされる。
    『瑠霞姉上』も、もう20代、10代のあの頃ではもうない。
    私も、王位を継承し、あの頃の気安さでは接せない立場。

    『・・・・・叔母上と呼ぶのがふさわしかろう。』

    嵐の予感に、胸が騒ぐ・・・
    願わくは、我が妃に渦が無いことを祈るばかり・・・・

    叔母上の里帰りまで・・・あと、二日。
    再開の時は近かった。

                         -完ー



    2012年
    12月06日
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