花の四阿

    Lala掲載の『狼陛下の花嫁』二次小説のブログです。某SNSで書き溜めた小説の他・イラスト・詩文・写真・徒然日記・一部鍵つきを掲載しています。

    とある淡い恋の結末 説明

    事実は、小説より奇なり……

    さくらぱんが体験した実話です。
    コミュ 言の葉と写し絵遊び ~Share with you~ にて、呟いた
    他のメンバーさんの捨て身のバレンタインデー玉砕男の話に、さくらぱんが喰いつきましたwwww

    私にも、あるよ☆
    と呟いた話に、ブロ友さんが反応。
    爆笑されつつ・・・・・・書いて書いてと、あっという間に、リクエストSSとなりました。

    会話内容はこんな感じだったかなとの、うろ覚えですが・・・
    実際に、あったことはホントです。

    かなりプライベートな内容と、
    携帯電話の無い時代の古いエピソード。
    支離滅裂な無茶っぷりなお話です。


    いろいろ許せる方のみ、お読みください。

    2015.03.25.
    さくらぱん

    一話から読む



    *
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    とある淡い恋の結末 1

    ある日の仕事帰り。
    いつものように帰宅途中、夕飯の食材を買いに駅前のスーパーへ立ち寄った。

    今日も、帰りの通勤電車は混んでいて……
    仕事疲れのせいか、少し足が重く感じられる。

    (なんだか眠いし、今日も疲れたぁ……)

    そんな風に、忙しい一日が過ぎてのけだるい時間。
    この日も、代わり映えの無い一日が終ろうとしていた。



    (……今日の夕飯何に、しようかな?)

    私は、スーパーの買い物カゴを手に、夕飯の食材を買いはじめた。

    (明日のお弁当には、ソーセージにして……うーん。
    夕飯は、なににしよ?)

    食材を一つ一つ手にしながら、
    私の心は、 ここには無かった。

    (もう帰ってるのかな?)

    つい最近結婚して、新しく家族になった旦那様は、私とは別な仕事で帰りは私より早い。
    今日も帰りは早いと聞いているし……早く帰って、夕飯を作らなきゃ。

    新婚時代は、旦那様が一番で、今夜も何を作れば「美味しい」って言ってくれるのかな?
    そんなことを考えながら、買い物を続けていた。


    *****


    その頃の私は、携帯電話を持って無かった。
    確か、だいたいの人は持ってない。……そんな時代だった。
    こう書けば、ものすごく古いお話なのかなと思ってしまうけど。
    こんなに普及したのって、つい最近のことよ?

    今では持ってない人が珍しくて、ネット社会にもなって
    スマホやラインが当たり前。
    今だったら、在宅の確認も…夕飯の相談もメールひとつで済ませられたのにね。
    時代の流れって凄いなと思うけど、つい最近の当たり前が、大昔に見えちゃう。

    その頃の私の時の流れは、今よりゆっくりとしていて、毎日がちょっとづつ変化に満ちていた。
    時間に、追われない生活というものかしら?


    *****


    この街には、つい最近、引越して来たばかりだった。
    知り合いも誰も居ない…新しい街での新しい生活。

    まだ慣れない二人暮らしに、私はようやく慣れてきた
    ……そんな毎日のとある一日のことだった。



    ……続く





    *

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    とある淡い恋の結末 2

    買い物が進み……
    スーパーの奥まで、やって来た。

    そこは、鮮魚売り場。
    美味しそうな新鮮なお刺身が並んでいた。

    (今日のお夕飯は、お刺身で、いっか!)

    ――――一パックを手にした時。

    「……すいません。」

    背後から若い男性に声をかけられた。

    (お刺身を買うの邪魔した?)

    「ごめんなさい。
    いま場所を空けますね!」

    私は、買うつもりのお刺身を片手に、
    場所を譲ると…


    「いや、そうじゃなくて……
    あなたに、用事があるんです」

    見知らぬ男性は、続けて話しかけてきた。


    ……は?
    誰?

    用事?
    知らない人だよね。
    住んでる官舎でも、見かけない顔だし……

    なんか私やっちゃた?
    落としものかな?

    なにかドジ踏んだ?

    いっぱい
    ???だらけの顔で、その人を注視していた。
    (お刺身片手に、平静を装う)

    たぶん、大丈夫そうな人かな?←根拠なし

    「何でしょうか?」

    「ずっと、あなたが好きでした!
    私と、付き合ってください!」

    突然のスーパー(刺身売り場)での告白に、辺りはざわめき。
    私の頭は、真っ白になった……

    告白してくれた男性は、必死にPRと言い訳を一生懸命話してるけど……
    私には、内容が断片的にしか頭に入らない。

    (スキって…)
    (付き合ってって…)

    かぁぁぁぁ……

    ……ヤバイ。
    顔が、火照ってきた!

    「好きです!」
    を連呼しないで~~ ←免疫なし

    ここスーパーだし…
    人多くて、恥ずかしいんですけどぉ。




    ――いや違う!

    付き合う
    付き合わないの問題じゃない!

    私もう、結婚してるんだってば!


    私は、完全にパニクって、この場のピンチをどう切り抜けたらいいのか
    廻らない頭で、それだけを一生懸命考えていた。

    片手のお刺身を持ったまま……

    ……続く。


    *

    とある淡い恋の結末 3


    とりあえず理解したこと。

    自称・大学生というその人は、告白が私がはじめてだという。
    このスーパーで私を見初めて、勇気を振り絞って告白してくれたとか。

    気持ちは、とっても嬉しいけど……相手を傷つけずに、どう断ろう?

    「あの…ごめんなさい。もう、コレなの。」

    「…はあ!?」

    さり気なさを装い、左手の薬指にはめた結婚指輪を見せたけど……
    相手もテンパってるのか、ぜんぜん理解してくれなかった。

    ぁーーーーっ。
    ダメだ、この人。
    ぜんぜん分かってない。

    しかたなくて、私は、気鬱な重いため息を吐いた。
    もうこうなったら、腹をくくるしかない。

    「ごめんなさい!
    私、付き合えません。
    最近、結婚したばかりの人妻なんです!」

    とうとう言っちゃった。

    言えた事に安堵して、私がほっとしていると……
    ようやくその人は、指輪の意味を理解してくれた。

    スーパーの中、
    バラバラと興味を失った人々の輪が散っていく。

    一世一代の?
    愛の告白をしてくれたその人の恋は、儚く散った。
    その場で、うなだれてしまい可哀想なほど、落ち込んでた。


    でも、ダメなものはダメ。


    「あ~あ、ツイてない。」

    「はじめて勇気を振り絞って、
    告白したのに~~」

    ポツリと呟いた言葉に、ズキン。
    良心が痛んだ。

    ……続く


    *




    とある淡い恋の結末 4

    「フラレたのは、わかりました。
    せめて途中まで、一緒に帰りませんか?」

    ……どうして、こうなったんだろ?
    告白してフラレた男子と、フッタ女。

    奇妙な関係で、それぞれの家路へと歩く。

    話せば、いい人で…
    話し下手とは、思えない。

    「口下手で、女の子と話せないんです。」

    ん?
    今じゅうぶん話してるじゃない?

    「大丈夫だよ!
    その調子で女の子に声をかければ、
    彼女なんてすぐにできるよ!」

    さっき、はじめて会ったばかりの
    名前も知らない人を慰めながら帰った夜。

    自宅から2つ手前の路地で、私達は別れた。

    「これから頑張ってね!
    告白ありがとう。
    嬉しかったよ」

    手を振って、明るく別れた……

    そこから、1人で帰った帰り道。
    やけに星が、綺麗に瞬いて見えた。

    「ただいま~~」

    「おかえり!」

    温かな灯りと共に、いつもどおりに出迎えてもらって……
    旦那様に、ハグされた。


    *****


    それ以来、その人には出会わなかった。
    顔も忘れた名前も知らない人。

    スーパーのど真ん中で
    私を好きだって告白してくれた人。

    彼女ができて、幸せになってるといいな……

    今でも、ときどき思い出す。
    あの日の星の輝きのように……



    Fin

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